えーと、わたしも最近までは、ずっとHTMLの勉強をしてませんでした。だから、あんまり偉そうなことはほざけないのですが、より快適なウェブブラウジングを万人が楽しむために、あえて自分の過去は棚に挙げて言わせてもらいます。

「このページはNetscape4.0以上で御覧下さい」とか

「InternetExplorer4.0以上推奨」といった注意書きは

親切なようでいて、実に失礼な台詞です。

たぶん、自分がふだん使っているブラウザが最善のものであり、世界中の人間がそれと同じものを使っていればオッケーだと思っているのかもしれませんが、残念なことに、主要なブラウザだけでも二種類ありますし、世の中にはもそれ以外にも数多くのブラウザがあります。そういった、推奨されている以外のブラウザでアクセスしている人間が、そのページをみた時、どういう気分になると思いますか?

気をきかせているつもりで、その場で推奨ブラウザをダウンロードするサイトにつながるバナーを用意しているページもありますが、MozillaもMS-IEも巨大なソフトに成り果ててしまった今、その指示に従って、あなたのページをみるためだけにブラウザをダウンロードしてくれるひとが、本当にいると思いますか?

それから、あなたのウェブページにも、お友達や関係者からのリンクがあると思いますが、そこからたどってきたひとが、この注意書きで不愉快な気分になるかもしれません。

A君のページはMozilla推奨で、独自タグ(そのブラウザでしか使えない効果を表現しているタグ)使いまくりだけど、そこからのお友達リンクでB君のページに飛んだら、MS-IE推奨で、やはりMozillaだとレイアウトがくずれてしまう、なんてことも起こり得ます。

この場合、ページの伝えたい内容をちゃんと楽しむためには、A君のページを読んだ後、いったん一方のブラウザを終了して、別のブラウザを立ち上げ、コピーなどして控えておいたB君のURLアドレスを打ち込んで、繋ぎ直さないとなりません。

つまり、リンクの有用性が無意味になってしまうわけです。

そもそも理論上は世界中のひとが自分のページを参照できるわけですから、言語の問題はともかくとして、できるだけおおぜいのひとが、自分の伝えたい内容を正確にとらえることができるよう、作り手は努力するべきです。であれば、任意のブラウザの独自タグなど使うべきではないし、「推奨ブラウザ」など設定すべきではないのです。

ついでに、ちょっと関係していることを書きますが、HTML4.0は、たとえば視覚障害者でもブラウジングできるよう、細かな配慮がなされていますが、MozillaもMS-IEも、このHTML4.0をきちんと反映しているソフトではありません。様々な欠陥を持ち、その一方でユーザの囲い込みをはかっているかのごとく、独自タグばかりたくさん作っています。

少しでもシェアをとりたい、という企業の思惑がここには明確に見えますが、そういう都合の良い口車に載せられて、独自タグを多用したページを作るのは、もうやめませんか? MozillaやMS-IEに、きちんとHTML4.0に対応したバージョンを出してもらうためには、ひとりひとりが注意して、そうした独自タグを使わないようにして、廃れさせていくのが一番のような気がします。

参考にこのページを御覧になるのもいいかも知れません。




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