選定&入手 *****km |
そもそも、リアキャリアの取り付けが必要になったのはシングルシートを装着したためである。ノーマルローシートの時は純正リアキャリア+トップケース+リアシート上にくくりつけ、という方法をとっていたのだが、シングルシートでは何も取り付けられない。キャンプ時など、一番最後にパッキングした濡れたテントはパニアケースには入れたくない、ということで「キャンプに行くにはキャリアが必須」ということになった。
シングルシートに取り付けられるキャリアは何か、ということで検討したところ、候補に残ったのは「K1100LT用の純正キャリア」「Ventura社製スポーツラック+Lブラケット」の2つ。LTの純正キャリアはディーラーで購入できるが3万円以上と高価、Venturaキャリアは2万円ほどで購入できるがデザインがいまひとつ。 LTの純正キャリアの中古品はほとんど見かけないのでどうしたものかと考えていたところ、アメリカのオークションeBayに出品されているという情報が入った。これが2005年の9月上旬、ここからいろいろな人のお世話になり手元に届いたのが12月11日だった。
気になるお値段のほうは、落札価格が109.25USD(13,201円)、送料が36.8USD(4,370円)、しめて17,571円。かなり安く上がったといえるだろう。
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2005.12.18 : 取り付け方法検討 59480km |
手元に届いたキャリア一式はなかなか程度がよかった。ボルトのキャップも小さな袋にきちんと入れてあった。 早速位置あわせをしてみたところ、いくつか問題点が発覚。まず、右前の固定部分がシングルシートとパニアステーの間に入らない。 純正のテールカウルならこの部分には結構隙間があるのだがシングルシートでは5mmしかない。シート側を削るか全体を持ち上げる必要がありそうだ。 もう一点、他の3ヶ所もパニアステーの取り付けボルトで共締めする構造なのだが、このボルトはM6なのにキャリア側の穴は10mmほどある。カラーが必要なはずだがパーツリストには記載されていない。これは自分で製作する必要がありそうだ。 |
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2006.8.2 : 取り付け 64302km |
キャリア入手後、多忙のため半年以上も放置したリアキャリアだが、 キャンプに出かけるために何としても取り付けなければならなくなった。判明していた障害は「フレームとシングルシートとの隙間不足」と「取り付けボルト部カラー不足」の2点だったが、前者はシート取り付け部にゴムを挟んでかさ上げして隙間を確保、後者は樹脂製のパイプをカラーとして入れると言う方針を立て、作業を開始した。
まずは隙間の確保。 シングルシートは後ろのFRP部分をボルト4本で固定している。この部分にゴム板をはさみシート全体が後ろ上がりになるようにした。足つきが悪くなるので前はあまり上げたくないのだが、バランスを取るために前のほうにも数ミリのゴム板を貼り付けて高さを調整した。これで隙間の確保はOK。 座ってみても特に足つきが悪化したようには感じられなかった。
続いてキャリア本体の固定に取り掛かったのだがここで再び問題が発生。右前の固定部分の穴が合わない。同じ1100LTのキャリアを取り付けている数人に尋ねてみたのだがこのようなことはなかったという。 フレームに溶接されているパニアステー取り付け用鉄板の位置が年式によって違うのだろう。
結局、フレーム側の鉄板に開いている穴を5mmほどずらして開け直し、 キャリア側に出ていたバリを少し削って穴位置を合わせた。 穴位置がずれた分パニアステーの前側も外にずれることになるが、5mmなので全く問題はない。他の3ヶ所の取り付け部には外径10mmの樹脂パイプを切って作ったカラーを挿入し、パニアステーと共締めして完了(ボルトは長いものに変更した)。やはり純正、デザインがすっきりしていてよい。 |
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2006.8.5 : 初使用 〜65563km |
初使用は長距離ツーリングだ。西宮〜平湯温泉〜さいたま〜西宮の大周遊コースで走行距離は1200キロ超。走行には何の問題もなく、荷物の固定もしやすい。ひとつ、荷物をあまり前のほうにくくりつけるとシートトランクの開閉ができなくなる点は要注意だ。 |