K100補修履歴・ リアキャリア取り付け編 2007.2.22 更新
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 K1100LT用のリアキャリアを取り付けました。

選定&入手
*****km
 そもそも、リアキャリアの取り付けが必要になったのはシングルシートを装着したためである。ノーマルローシートの時は純正リアキャリア+トップケース+リアシート上にくくりつけ、という方法をとっていたのだが、シングルシートでは何も取り付けられない。キャンプ時など、一番最後にパッキングした濡れたテントはパニアケースには入れたくない、ということで「キャンプに行くにはキャリアが必須」ということになった。Venrturaキャリア
 シングルシートに取り付けられるキャリアは何か、ということで検討したところ、候補に残ったのは「K1100LT用の純正キャリア」「Ventura社製スポーツラック+Lブラケット」の2つ。LTの純正キャリアはディーラーで購入できるが3万円以上と高価、Venturaキャリアは2万円ほどで購入できるがデザインがいまひとつ。eBayで落札LTの純正キャリアの中古品はほとんど見かけないのでどうしたものかと考えていたところ、アメリカのオークションeBayに出品されているという情報が入った。これが2005年の9月上旬、ここからいろいろな人のお世話になり手元に届いたのが12月11日だった。
 気になるお値段のほうは、落札価格が109.25USD(13,201円)、送料が36.8USD(4,370円)、しめて17,571円。かなり安く上がったといえるだろう。
 
2005.12.18  : 取り付け方法検討
59480km
キャリア取り付け検討 手元に届いたキャリア一式はなかなか程度がよかった。ボルトのキャップも小さな袋にきちんと入れてあった。
 早速位置あわせをしてみたところ、いくつか問題点が発覚。まず、右前の固定部分がシングルシートとパニアステーの間に入らない。隙間不足純正のテールカウルならこの部分には結構隙間があるのだがシングルシートでは5mmしかない。シート側を削るか全体を持ち上げる必要がありそうだ。カラーが必要?もう一点、他の3ヶ所もパニアステーの取り付けボルトで共締めする構造なのだが、このボルトはM6なのにキャリア側の穴は10mmほどある。カラーが必要なはずだがパーツリストには記載されていない。これは自分で製作する必要がありそうだ。
 
2006.8.2  : 取り付け
64302km
 キャリア入手後、多忙のため半年以上も放置したリアキャリアだが、カラー用樹脂パイプキャンプに出かけるために何としても取り付けなければならなくなった。判明していた障害は「フレームとシングルシートとの隙間不足」と「取り付けボルト部カラー不足」の2点だったが、前者はシート取り付け部にゴムを挟んでかさ上げして隙間を確保、後者は樹脂製のパイプをカラーとして入れると言う方針を立て、作業を開始した。
 まずは隙間の確保。シートかさ上げシートかさ上げシングルシートは後ろのFRP部分をボルト4本で固定している。この部分にゴム板をはさみシート全体が後ろ上がりになるようにした。足つきが悪くなるので前はあまり上げたくないのだが、バランスを取るために前のほうにも数ミリのゴム板を貼り付けて高さを調整した。これで隙間の確保はOK。穴が合わない!座ってみても特に足つきが悪化したようには感じられなかった。
 続いてキャリア本体の固定に取り掛かったのだがここで再び問題が発生。右前の固定部分の穴が合わない。同じ1100LTのキャリアを取り付けている数人に尋ねてみたのだがこのようなことはなかったという。ちょっと削って穴加工フレームに溶接されているパニアステー取り付け用鉄板の位置が年式によって違うのだろう。
 結局、フレーム側の鉄板に開いている穴を5mmほどずらして開け直し、カラー挿入キャリア側に出ていたバリを少し削って穴位置を合わせた。取り付け完了穴位置がずれた分パニアステーの前側も外にずれることになるが、5mmなので全く問題はない。他の3ヶ所の取り付け部には外径10mmの樹脂パイプを切って作ったカラーを挿入し、パニアステーと共締めして完了(ボルトは長いものに変更した)。やはり純正、デザインがすっきりしていてよい。
 
2006.8.5  : 初使用
〜65563km
初使用 初使用は長距離ツーリングだ。西宮〜平湯温泉〜さいたま〜西宮の大周遊コースで走行距離は1200キロ超。走行には何の問題もなく、荷物の固定もしやすい。ひとつ、荷物をあまり前のほうにくくりつけるとシートトランクの開閉ができなくなる点は要注意だ。
2007.1.4  
70424km
シートと接触? ある日、リアキャリアが何となくぐらついているような気がして調べてみると、右前の固定部分が緩んでいることがわかった。右前は他の3ヶ所と固定方法が違い、キャリアに圧入された雌ネジにボルトを通す構造になっている。キャリアがぐらつくのはこの雌ネジのはめあいが緩んでいるかららしい。キャリアがぐらついたためシートと接触した形跡もある。
 実は、この部分、取り付け時に疑問に思っていた部分である。樹脂製のキャリアに雌ネジが下から圧入されているのだが、ボルトも下から締め込むことになっていたからである。これだと樹脂を挟み込むことができないため、圧入部分にガタが出てくるとキャリア全体がぐらついてしまう。現在の状態はまさにこの状態である。ちょうど、まわりにK1100LTが数台いたので調べてみたところ、雌ネジ取り外しこの雌ネジが上から取り付けられたキャリアと下から取り付けられたキャリアが混在している。理由はよくわからないのだが、上から取り付けると樹脂を挟み込む形になるのでしっかり固定されるはずである。反対側から叩き込み
 キャリアを取り外し、樹脂に圧入されている雌ネジをピン抜きで叩き出してみたところ、はめあいが緩くなっていた雌ネジは簡単に抜けてしまった。これを反対側(上側)から叩き込み、下からボルトで固定した。完成。これなら樹脂を挟み込む格好になるのでしっかりと固定される。
 シートを載せてみると、ギリギリだった隙間が雌ねじのフランジの厚み分だけ広がっている。当然、キャリアのぐらつきもなくなった。
 それにしても、なぜ雌ネジが上から入っているキャリアと下から入っているキャリアが混在しているのかは不思議である。

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