
突然ヒューズ断。ところが、これがはっきりしない切れ方。もう少しで深みにはまるところだった・・・
2003.9.4 26174km |
アクセサリーコンセントを使って作業をしているときに突然コンセントから電圧がなくなってしまった。コンセント用のヒューズは4番。ここを確認したが切れているようには見えない。バッテリー端子では電圧が出ている。
回路図を調べてみると、アクセサリーコンセントへの電源供給は、
バッテリー --> 4番ヒューズ --> コンセント
の経路である。途中に切れるようなところはないはずだが、配線がリレーボックスの中に入ってしまっているため線を追っていくことができない。 しかたがないのでリレーボックスを点検することにした。リレーボックスをのぞくくらいならタンクを完全に取り外さなくても後ろ半分を浮かせるだけでよい。シートとシートカバーを取り外し、タンクを固定している2個のクリップを取り外してタンクを持ち上げた。ところが、リレーボックスの内部には特に変わった様子はない。
ここで、もしや、と思いヒューズをよく見てみたところ、4番ヒューズのヒューズ線の中央付近にごく細い黒い筋が入っている。ヒューズを抜いてヒューズ線を触ってみると、なんとここが切れている。
過電流でヒューズが切れた場合は、明らかにヒューズ線が溶けているためわかりやすいのだが(短絡ならヒューズ線は跡形もなく溶けてしまう)、経年劣化で切れる場合はこのように一見わからないような切れ方をする。ここは要注意である。
他のヒューズも点検したところ、イグニション系の1番ヒューズも中央部が白っぽくなっていた。これが走行中の振動で切れたら下手をすれば命にかかわる。早速新品に交換しておいた。古い車両に乗っている人は要注意である。 |
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*ヒューズの容量 : K100RSのヒューズはすべて15A(青)
*ヒューズの形式 : もともと取り付けられていたヒューズは、ヒューズ線が一直線で端子に直接接続されているタイプでした。このタイプはヒューズ抜き差しの際にヒューズ線に力がかかり、ヒューズ線が熱で伸び縮みしたときの力の逃げ場がないため、あまりよい構造とはいえません。新しく購入した国産のヒューズはヒューズ線がS字になっており、ストレスがかかりにくい構造になっていました。 |

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