2003.3.19 20344km |
交換しようとして気が付いたのだが、現在取り付けられているプラグが何だかわからない。とりあえず開けてみる必要がある。思い立ったら吉日、道ばたに停めてプラグを抜いてみた。こういうとき、横置きエンジンのKは楽だ。おそらく、四輪二輪を問わず最も整備性が良いのではないか? 出てきたプラグはBOSCHの「XR7LDC」、接地側電極が二本あるタイプである(状態はかなり悪い)。 とりあえず元に戻し、自宅で型番を調べてみると・・・BMW推奨のBOSCH型番は「XR5DC」。取り付けられているものとは熱価も形状も違うようだ。BOSCHは熱価の番号順がNGKなどとは逆で、数字が大きい方が焼け型である。それにもかかわらずくすぶり気味なのは納得がいかない。 掲示板その他で調べてみると、4バルブのK100にはNGKの「DR7EA」を使うことが多いようだ。ショップの適合表に載っているのもこの型番なので、とりあえずこれに交換してみることにする(イリジウムプラグはこのプラグがダメになったときに考えることにする。)早速プラグを買い、店先で交換する(一本410円)。プラグを全部外してみると・・・ |
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みごとにくすぶっている。時に1番と2番がひどく、中心電極まで黒い。3番はまあまあである。 新品のプラグを取り付けようとして気が付いたのだが、ターミナル部分の形状が違う。BOSCHのものは太くなっているがNGKのものはネジがむき出しである。店内に戻り、ターミナルのネジ部分に取り付けるアダプタを分けてもらった。そういえば、昔はプラグを買うとこのアダプタが一緒に付いていたような気がするが、最近は見かけない。 プラグ、プラグコード、カバーを取り付けてエンジンを掛けてみると、振動が減っている。そそくさと工具を片付けて走ってみると、今までとは明らかに違う。低速時に「ごろごろ」と加速していたのがなめらかになり、ノッキングも減っている。中速域では音も変わった。布のこすれるような「シューン」という感じの音で、これが「シルキー」といわれるK100本来の音なのかどうか?? しばらく乗ってみないとわからないが、「古い高級品より安い新品」というところか。
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後日談: BMWのパーツリストには「XR7LDC」も載っていることが判明した。アメリカの通販会社のカタログを見ても、K100RS16VとK1100RSは「XR7LDC」となっている。いったい、どちらが正しいのか??次の交換までにははっきりさせておきたい。 |
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2003.4.26 21681km
後日談、その2: ツーリングに出かけるためエンジンをかけようとしたところ、かからない。購入してから初めてのことで焦ってしまった。セルをしつこく回すとスターターリレーを焼損する恐れがあるので、3回ほどであきらめてプラグを外してみたところ・・・1,3,4番でターミナルのネジ部分に取り付けてあるアダプタが緩んでいることを発見。ここで放電していた可能性がある。アダプタをきっちりと締め直し、プラグをライターで乾かしてから取り付けたところ、なんとかエンジンをかけることができた。修理所要時間は25分。遅刻しなくて済みそうでひと安心である。やれやれ。 |
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2003.7.7 24327km
後日談、その3: なんとなくエンジンの調子が重ったるいのでプラグキャップを取り外してみたところ、例のターミナル部分のアダプタがまた緩んでいた。しかも、3番は少し焦げており、プラグキャップ側も黒く汚れている。 実は、先日お店でこのアダプタを譲ってもらったとき、3番に取り付けたものだけが材質がアルミで、太さが若干細いような気がしていたのだが、やはり接触が悪くなっていたようだ。そこで、今度は真鍮製のアダプタを調達して取り付けた。さらに、ゆるみ止めのためにロックタイトを少量塗布し、プラグキャップの電極部分にはシリコン製の接点グリスを塗布しておいた。
実は、もうひとつ気になっていたことがあった。 このK100RSには永井電子のウルトラコードが取り付けられているのだが、「プラグとプラグキャップがくっついてしまい、外れなくなることがある」というものだ。ベビーパウダーを振りかけておくと良いらしいので、東南アジア某国製のメンソール入りのよく効くパウダーを振りかけておいた。 プラグ関連はこれでひとまず安心である。(くすぶりは何とかしなければならないが・・・)
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2004.2.22 33021km
後日談、その4: 最近、何となく燃費が落ちてきているようなので念のためにプラグを点検してみたところ、例のターミナル部分のアダプタがまたもや緩んでいた。プラグキャップ内に塗っておいたシリコングリスのおかげか端子部の焦げはなくプラグ自体の焼けは良好だったが、これではやはり問題がある。前回のプラグ交換から12000km以上走ってしまっているので、どのみちプラグは交換しなくてはならない。やはり、ターミナルの太い純正(BOSCH)にしておくのが無難だろうか・・・
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2004.4.1 33979km
 スパークプラグを交換した。前回交換から13635kmだ。使用したのは前回と同じNGKのDR7EA。BOSCHの純正は800円だがこれは410円だ。以前気になっていたターミナル部分のサイズも実際にノギスで測ってみるとアダプターをつければ全く同じになることがわかった。あとは緩みにだけ気をつければよいので、とりあえずここにはネジロックを塗布しておいた。
・・・交換後に試乗したが、今回は別に変化を感じなかった。つまらない。
さて、 購入時にBOSCHの「XR7LDC」が取り付けられていたのは上に書いてあるとおりだが、よく考えるとこれは突き出しタイプである。純正とはシリンダー内に突き出す長さが違うはずだ。ピストンに当たっていたということはないのだが、念のために長さを測ってみた。
ネジ部分は19mmで規格通り。その先から接地電極の先端までの突き出し量はDR7EAが3.7mm、XR7LDCが5.7mm。2mm余計に突き出していたことになる。まあ、2mmなら大丈夫か。
ちなみに、K1100RSのプラグはNGKでは「DPR8EA−9」。これは突き出しタイプだ。
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2004.5.25 *****km
プラグ問題、ついに解決!: K100RS4Vに「XR7LDC」を取り付けてよいものか、という問題がようやく解決した。どうやら、「現在、BMWはXR7LDCを推奨している」ということらしい。しかも、ディーラーで普通に買え、値段も同じらしい。となると、次はXR7LDCで決まりである。
*motobins: 「XR7LDC K1 & 16 VALVE MODELS ONLY (TWIN ELECTRODE) (REPLACES XR5DC)」
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2005.4.21 48255km
前回交換から14276kmでスパークプラグを交換。以前、調子が悪いと感じた時はDR7EAに取り付けたアダプタが緩んでいたので今回もそうだろうと思って外してみたらやはり緩んでいた。 放電していたのか、塗っておいたシリコングリスも黒く変色していた。
今回は、前回決めた方針通りに、BOSCH製のXR7LDCを使用した。 ディーラーで800円。これはターミナルが不要なので当然緩む心配もない。いつも通りターミナル部にシリコングリスを塗り、ガイシ部にベビーパウダーを振りかけて組み付けた。
・・・さて、交換後に試乗したが、全開、「別に変化を感じない」と書いたが今回は全然違った。明らかにエンジンが元気になり、一つ目の曲がり角でいつも通りにアクセルを空けたらリアタイヤが滑ってしまった。
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