K100補修履歴・ハンドルスイッチオーバーホール編 2/27

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 ライトスイッチが固い。ONにするときには「バキ!」と音がするくらいである。他のスイッチも全体的に重い。簡単に開けられるらしいのでオーバーホールすることにした。

2003.2.27
19549km
LHスイッチ取り外し 右側はスタータースイッチやキルスイッチなどがあって複雑そうなので、まずは左側から開けてみる。スイッチは、ハウジング下のネジ(左写真、黄色の矢印)を外し、スイッチ全体を回すように手前に引けば簡単に外れる。LHスイッチ裏裏側は右の写真のようになっている。ウインカースイッチのビス(拡大写真、オレンジ色の矢印)、ホーンスイッチのビス(青色の矢印)、を外してスイッチレバーを取ったあと、ケーブル押さえのビス(緑色の矢印)を外す。最後にスイッチ本体をハウジングに固定しているビス(赤色の矢印)を外せば、スイッチだけになる。ウインカーとホーンのスイッチはあまりよく見えないが、ライトスイッチ(HI/LO/PASS)の中身は丸見えである。劣化した茶色のグリスがこびりついているのでつまようじとウエスできれいにし、シリコングリスを塗りつけた。もともとは普通のグリスが使用されているようだが、今回は接点用のシリコングリスを使用した。外したものを元通りにし、左側は完了。
 スタータースイッチ裏次は右側。ハウジングを開けてウインカースイッチやウインカーキャンセルスイッチのレバーを外すところまでは同じだが、スタータースイッチとキルスイッチはEリングで固定されている。飛ばさないように注意しながら小さなマイナスドライバーでリングを外す(スイッチを抜き出すときにも、接点と小さなスプリング2本を飛ばさないように細心の注意が必要)。RHスイッチ内部あとは、左側と同じように数本のビスを取り外せばスイッチ内部が出てくる。
 さて、中身は・・・かなりすごい状態である。グリスはチョコ-レート色に変色している。スイッチの位置を決めるボールやスプリングもほとんど動かない。これでは固いわけだRHスイッチ類(分解するとき、ライトスイッチの接点やスライドプレートを落とさないように注意!)。左側と同様に、古いグリスをすべてふき取り、新しい接点グリスを塗りつける。
 分解したものをすべて組みつけてライトスイッチを操作してみると・・・軽い!!「カチッ!」という軽い音で軽快に動く。寒い中、結構大変な作業だったが、これはやっただけの価値があると思う。 
 
 注意 : 作業の前に必ずバッテリーのマイナスケーブルをフレームから外してください。また、スイッチ内には小さなピンやスプリングがあるので紛失には十分注意してください。小さな部品は単体では購入できないはずです。

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