2003.2.13 19444km |
このK100RS、9000キロほどミッションオイルとファイナルギアオイルを交換していない。1速から2速へのチェンジも少し重い。ギアが砕けた話や、開けてみたらヘドロだらけだった話も聞いたことがあるので、オイルを交換することにした。 |
まずはオイルの選択。某掲示板でいろいろ銘柄が挙げられている。BPスーパーギア80W90、カストロールMTF80W90、和光ケミカル75W−90など・・マニュアルによると80W90程度のギアオイルなら何でも良さそうなので、BPスーパーギア80W90を購入。2リットルで1680円と手ごろである。 さて、交換方法だが、クライマー社のマニュアルには「トランスミッションのオイルを温めるためバイクに乗る」といういう意味のことが書いてあるので近所を走り回る。「ストップ&ゴーで10〜15分」 ・・・はいはい。低めのギアで15分ほど走って帰着。
ところでこのマニュアルだが、なかなか丁寧である。「ドレンプラグを取り外す前にフィラーキャップを緩めてください。フィラーキャップを緩められないならドレンプラグを緩めてはいけません。トランスミッションオイルが空になり、満たすことができなくなります。」。 ・・・なるほど。当たり前といえば当たり前だが。 「その時は、ディーラーに持っていって緩めてもらってください。」
・・・わかりました。その時はお世話になります。で、それほど緩みにくいものなのか?と試してみると確かに緩まない。8ミリの6角レンチが曲がりそうになる。 そこで、フィラーキャップの頭をプラスチックハンマーで一撃!!今度は簡単に緩んだ。
さて、ドレンプラグを外してみると、マグネットにヘドロ状のものが大量に付着!鉄粉も少し。 ただ、出てくるオイルはそれほど汚れておらず、大きな金属片が混ざっている様子はないのでそれほど心配することもないだろう。オイルは、そのままではメインスタンドにたれてしまうので500mlペットボトルを切って作ったジョウゴでオイル受けに落とす。15分ほど待ち、きれいにしたドレンプラグを取り付けてミッション側のオイル抜きは完了。 次はファイナル側のオイル抜きである。こちらもフィラーキャップを一撃。 キャップを開けてみると、ん?オイル量が少ない??マニュアルでは「フィラーキャップの穴の下端あたり、穴の上端から約12mm」となっているが、どう見てもそこまで入っていない。 とりあえず抜いて見ることにし、ドレンプラグを外すと・・・こちらもヘドロ。開けてよかった。この状態で長くは走りたくない。 さて、ファイナルギアボックスから出てきたオイルの量は約200ml。中に残っている分を計算に入れたとしても、規定の260mlよりかなり少ない。漏れている形跡はないのだが??最初から少ないのか??。 とりあえず、きれいにしたドレンプラグを取り付けてこちらもオイル抜き完了。 次は、ジョウゴとカップを使いオイルを入れる。ところが・・規定量のオイルを入れてもマニュアル通りにならない。トランスミッション側はレベルゲージ(サスペンションレンチ)にまったく届かず、ファイナル側は穴の下端から2cmくらい下に油面がある。これはいったいどういうことか? 本日はここまで。 |
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2003.2.15 19452km |
先日、規定量通りのオイルを入れてもレベルが上がらなかったギアボックス。原因はなにか? |
最初に考えられるのは計量カップの誤差。昨日使用した計量カップは、ジュース用のプラスチックコップに自分で目盛りを書き込んだものである(台所用の計量カップにいきなりギアオイルを入れるのは・・ちょっと・・)。目盛り書きに使った計量カップ以外に数種類の計量カップを使って校正してみたが、若干少ない程度でそれほどの誤差ではない。果ては料理ハカリや郵便物ハカリまで動員して目盛りを校正。 それを使って油を追加すると・・・ トランスミッション側は850mlでようやくレベルゲージに油が接触。ここがMinレベルである。 ここで疑問なのだが、ドライバーズマニュアルに書いてあるトランスミッションオイル量は「800ml」、クライマー社のマニュアルでは「860ml」。結果、860mlが正しそうだがこれでもまだ少ない。10mm上のMaxラインまでは程遠い。さらに40ml追加して900mlとし、MinとMaxの中間になった。 次はファイナルドライブ。こちらも、ドライバーズマニュアルは「250ml」、クライマー社のマニュアルは「260ml」と、違いがある。とりあえず260mlまで追加したが穴の下端よりまだまだ下にある。さらに40ml追加して300mlとし、穴の下端より7mmほどのレベルになった。まだ少ない気がするが、元の量と比べるとかなり多いので良しとする。 さて。試乗してみると・・・ギアの入りがスムーズになっている。特に気になっていた1速から2速へのチェンジはかなり改善された。いままでは、一旦ニュートラルランプがきっちり点灯してから2速に入る感じだったが、ニュートラルは一瞬だけしか点灯しなくなった。全く点灯しないときもある。それでいて、ニュートラルが出ないかというとそういうわけではなく、出そうと思えば簡単に出る。なかなかいい感じである。 交換してよかった。
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2004.6.2 36497km |
前回の交換からちょうど17000キロ、1年4ヶ月ぶりにミッションオイルとファイナルギアオイルを交換することにした。マニュアルによると交換周期は1年または15000キロ。そういえば、シフトタッチも最近あまりよくない気がする。
エンジンを暖めついでにオイルを買いに行った。前回入れたのが80W90、もう少し硬いものを入れたいところだが、店にあったのは次は85W140。ちょっと硬すぎるので80W90を買ってきた。 缶が変わっているが同じもののようだ。
さて、前回「規定量入れたはずなのに少ない」と悩んだので、抜いたオイルを計ってみることにした。すると・・・なんとトランスミッションは860mlくらい、ファイナルドライブは250mlくらい。これはマニュアル通りである。 計り方が悪かったから?冬だったから?結局何がなんだかわからなくなってしまったのだが、出た分だけ入れればいいので気は楽である。
出てきたミッションオイルは結構汚れていた。左上の写真はファイナル側だが、黒みがかった緑色になっている。 ミッションオイルのほうが汚れがひどい。ドレンボルトの汚れ具合も同様。前回ほどではないが、ミッション側にはしっかりと鉄粉が付着していた。もう少し早く交換したほうがよかったようだ。
オイルは、マニュアル通りにトランスミッションに860ml、ファイナルギアボックスに260ml注入。すると、なんと規定とおりのレベルになってしまった。。。。やはり前回の計測には何か問題があったのだろう。
走行してみた感じは全く変化なし。もちろん悪くはなっていないが、油温が上がってくると少しシフトタッチが雑になる。ただ、かなり劣化していたはずなので、摩耗を防ぐと言う意味ではかなり安心できる。 |