2002.12.23 カウル破損。 19136km |
購入当日、センタースタンドを上げ損ねて倒してしまった。右ミラーとアッパーカウルを損傷。いきなり勲章1である。(T_T) |
とりあえず、ミラー脱落、アッパーカウル破損、ウインカーレンズ破損・・・ 隣に停めてあったCBも押し倒したためこちらも心配したが、奇跡的に無傷。カバーを二重に掛けていたのと鉄柵に当たって最後まで倒れなかったのが幸いしたらしい。 |
アッパーカウルの上側が押されたため、右側根本部分にクラックが入っている。普通の立ちゴケならこの部分は当たらずに済むのだが・・・サイド部分の傷はCBのサイドスタンドが直撃したところ。 |
カウルの内側を調べてみたところ。ひび割れは裏側まで貫通しているので、FRP補修が必要な様子。よく見ると、スクリーンの耳もひとつ折れている。これはプラリペアで補修か・・・・ |
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2002.12.28 仮補修。 19147km |
あまりにも恥ずかしいので、仮補修決行。塗装面にこびりついていたバイクカバーの銀色の樹脂をコンパウンドで落とし、カウルのひび割れ部分に透明テープを貼り、割れたウインカーレンズをテープで貼り合わせて、ぱっと見ではわからなくなった。 ・・・止まらなければ(汗)。 |
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2003.1.9 本補修初日。 19147km |
いろいろ考えた結果、本格的に補修をすることに決定。そのうちどうせまた倒すのだからしばらくそのままで、とも考えたが、せっかく買ったのにテープ補修ではやはり恥ずかしい。長い間ひび割れのまま乗ってしまうと中にゴミが入り込んでしまい、いざ本格的に直そうとしたときに不具合が生じることも考えられる。 |
アッパーカウルを取り外したところ、幸いにして、ステー類は曲がっていない様子。 それにしても、K100のカウルはなぜこんなにゴツく作ってあるのだろうか? カウル内側のパネルの厚さが2センチ近くあり、内張り類だけで重さが2.5キロあった。せっかくエンジンの重心が低いのに残念である。 |
取り外したアッパーカウルを部屋に持ち込み詳しく調べてみたが、塗装の下の状態がわからないため、ひびの入っている部分だけ塗装を剥ぐことにする。 カッターナイフとマイナスドライバーで塗装を剥ぎにかかったが、この塗装、恐ろしく分厚い。厚いところで0.5mm以上ある。ここまで分厚く塗る必要があるのか?旅客機なんて軽量化のために塗装をしないこともあるというのに(笑)。 さて、塗装をはいでみたところ、やはり完全に折れている様子。しかも、ひび割れ部分のささくれが突っ張っているため、手で押さえたくらいではひび割れが閉じない。それなりに深く削ってやる必要があるようだが、そうなるとプラリペア程度で強度が保てるかどうか?悩みどころである。 本日はここまで。 |
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2003.1.10 アッパーカウル補修2日目。 19147km |
今日は、何とかひび割れをくっつけてしまいたい。 |
まずは、プラリペアの使い方の練習。欠けてしまったスクリーンの耳を補修。きれいにくっついた。ただ、肉を盛りすぎたので、次に折れるときはその隣から折れそうである。 調子に乗って、ひび割れたウインカーレンズをくっつけてみると、こちらもきれいにくっついた。欠けていた部分も充填できた。(経費節約のため、このまま使うことに決定。)なかなか、使い勝手は良いようである。 さて、これからが本題。ひび割れてゆがんだアッパーカウルをどうやって元に戻すか試行錯誤。 木片を当ててクランプで固定しても、指で押し付けても、どこかを合わせると他の部分が開いてしまう。 結局、スクリーン固定用のネジ穴とライト固定用のネジ穴を金属片で連結して軽く引っ張ってやると全てのひび割れがきれいに合わさることを発見! |
接着部分の強度を上げるためびひ割れ部分を軽くV字に整形、プラリペアのパウダーを割れ目に振りかけリキッドを流し込んでいく。 すこし目にしみるが、十分室内作業できるレベルである。 表・裏両面から充填して約1時間後に固定金具を取り外してみたところ・・・・ ゆがみもなくきれいに復元。映り込んだベランダの手すりがきれいにつながっている。このプラリペア、なかなか頼もしい。本日はここまで。 |
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2003.1.12 アッパーカウル補修3日目。 19147km(早くコレを増やしたい!) |
さて、先日プラリペアだけで気持ちよくくっついてくれたアッパーカウルのひび割れだが、「ひびが横方向に走っているため、高速走行時に力が掛かったときに不安、裏打ちしたほうがよい。」とのアドバイスを頂いた。そう聞くと不安になり、裏打ちすることに決定。 |
先日はひび割れの部分だけゲルコートをはがしただけだったので、グラスクロスで裏打ちするとなるとひび割れ周囲のゲルコートもはがさなくてはならない。裏側は調子に乗ってプラリペアを厚盛りしていたので、FRP面を露出させるのはかなり大変である。改めて、プラリペアの強力さを実感。 1時間ほど苦戦し、ようやく裏打ち部分のFRP面が露出。それにしても、プラリペアはひび割れ部分にきれいに入り込んでいる。感心。 ここでグラスクロスを貼り付けるのだが、FRP補修剤を使用せずプラリペアで積層することに決定。プラリペアの説明書にある、ポリエチレンシートの上にクロスを敷き、上からパウダーを振りかけた後リキッドを滴下し、その状態でポリエチレンフィルムごと貼り付ける、という方法である。脱泡が少し難しいが、固まるのが早いこと、室内作業できることなどを考えると今はこの方法がベストだろう。一番力の掛かる部分は繊維だけで2回補強、そのあとクロスを2層。多分、これで大丈夫でしょう。 |
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2003.1.13 アッパーカウル補修4日目。 19147km |
昨日の補修で裏側のクロス貼りが完了したのだが、表にも貼ったほうが強度的には安心である。 |
幸い、というか何というか、先にも書いたとおり塗装の厚さが0.5mm近くある。 この塗装をはいでしまえばそこにグラスクロス1枚分以上の段差ができるので、ここに一枚貼り付けることにする。昨日と同様ポリエチレンシートにクロスを乗せてプラリペアを盛り、押さえつけて貼り付けた。これで、クロス貼りが完了。裏表からクロスを貼ったので、5速フラットアウトにも耐えるだろう(やるかどうかは未定)。 明日からはパテ埋めである。 |
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2003.1.15 アッパーカウル補修5日目。 19147km |
ようやくパテ埋め作業開始である。しかし、この作業、最近やっていない。四輪のフェンダーを直したのは何年前だったか?10年は経っている気がするが・・・ |
脱脂剤で処理をした後、ポリパテを塗りつける。しかし、自分でもイヤになるほど塗るのが下手である。塗る部分の段差が大きく、幅も広いので塗りにくい。結局、5回ほどに分けて塗り終えた。 今日は室内作業なので暖かく、パテの硬化も早い。 3時間後、整形に着手。こちらの作業には自信あり。なかなかの出来である。 パテの方が塗装より柔らかいのでどうしても段差ができてしまうが、指で触った感じでは2/100mmほどか?これならサフェーサで埋められるはずである。水をかけてみたが、何とか面は出ているようだ。これでやっと塗装に取りかかれる。 |
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2003.1.17 アッパーカウル補修6日目。 19147km |
今日から塗装作業開始である。このK100の塗装は、上から塗装するとシワと縮みの恐れがある、とのアドバイスを頂いた。それは困る。旧塗装を全部はがして全塗装というのはちょっと避けたい。 |
シワ・縮み対策として教えてもらったのは、「塗装面を暖めておく」「最初は、塗装面が濡れない程度に軽く吹き(ドライ吹き)それを数回繰り返す。」「十分乾燥してから濡れ吹きする。」というもの。マスキングをした後ファンヒータの前にカウルを置いて暖めた後、さっと一吹きする。 特に変わったことは起きない様子。ドライ吹きを3回繰り返した後、濡れ吹きを3回。パテ埋め時の気泡が残っていたのでそこは心持ち厚めに吹いた。なお、プライマーの段差がつかないように、マスキングの端を浮かせておいた。これなら、水研ぎの作業が楽になる。 ファンヒータの前でしばらく乾かして、プライマー塗りが完了。やはり、パテ部分と塗装部分の段差はそれなりにあったようで、プライマーを塗っても段差が消えていない。これは、水研ぎ時に高いところを削れば平らになるだろう。平らにならなければもう一度プライマーを吹けばいいだけのことだ。 それにしても、ベランダで塗装し、中に持ち込んで乾燥させる作業の繰り返しは疲れる。専用工房が欲しい。 |
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2003.1.19 アッパーカウル補修7日目。 19147km |
補修をはじめてすでに足かけ7日目である。早く仕上げないと本当に乗る時間がなくなってしまう。今日は休みなので気合いを入れることにする。 |
まずはプライマーの水研ぎである。パテ埋め部分と塗装部分にほんの少し段差がついてしまっているのでプライマーをかなり厚めに塗っている。そのため、いくらボカシ吹きをしていても周辺部分と塗装部分の段差がかなりある。塗装部分を削らないよう、プライマー部分は限りなく薄くなるよう、気を使う。1時間ほどでなんとか許せる程度に仕上がった。 次はマスキングである。今度は端部分の段差を作るわけにはいかないのでマスキングの紙を浮かせて貼り付ける。自分で言うのも何だが、なかなか芸術的だ(笑)。 今回使う塗料は普通の車用缶スプレーである。ミラーをホームセンターに持ち込み、色見本帳と見比べながら色を選んだ。厳密に合わないのは当たり前だが、少しでも合わせたい、といろいろ悩んだ末、少し黒すぎるかもしれないが一番色合いの近い「トヨタ ブラックグリーンM」を選択した。さて、これを塗ってみると・・・色見本よりかなり黒い。ボカシを吹いてもちょっと無理がありそうである。となると、買うときに「ちょっと緑過ぎるか?」と悩んだ「トヨタ ダークグリーンMIO」のほうが良かったか?このままクリアを塗ってしまうのもしゃくなので、後日塗り直すことに決定。はあ、疲れた。 さて。しばらく仕事が続くので買いに行くヒマがない・・・ |
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2003.1.20 アッパーカウル補修8日目。 19147km |
まだまだ終わらないアッパーカウル補修。これを見ているそこのアナタ。その手間を考えたらプロに任せた方が早くて安上がり、などと言わないように。 |
さて、塗料が買いに行けないのでアッパーカウルの塗装がストップしていることは昨日書いたが、他にもやることはある。外から見えない部分だがオプションメーターパネルの錆がひどい。塗装はかなり分厚く頑丈そうなのだが、塗装の下が見事に錆びている。結局、塗装を全てはがして再塗装することに決定。 ナイフできれいにはがしてペーパーをかけた後、残っていたプライマーで塗装(こう書けば簡単そうだが、塗装をはぐだけで3時間くらいかかっている・・・)。この上から黒を塗ればきれいになるだろう。周囲のトリムも腐っていたのでホームセンターで購入済み。 実は、明日の仕事はお休みにしてしまった。予定されていた工事がなくなったのと、ここ数日忙しかったのとで、お休みをもらった。さて。塗料を買いに行ける(笑) |
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2003.1.21 アッパーカウル補修9日目。 19147km |
今日はお休みをもらったので、なんとか塗装を終わらせてしまいたい。 |
まずは、塗料の買い出し。昨日目を付けておいた塗料を買ってくる。色が合えばいいのだが。 それにしても今日も寒い。スプレーを湯煎しながらの作業となる。いつもの通りぼかしマスキングをしてた後、紙に試し吹きをしてみるが・・・あれ?メタリック感が全然ない。 色見本ではそれなりに合っていたのだが、これではダメ? しかし、これ以上塗装に時間をかけていては本当に乗る時間がなくなってしまう。すでに一月近く休眠しているのだ。暖かくなってから塗り直すことにし、そのまま3回吹きつけた。一時間ほどファンヒータの前で乾燥させて、クリアを3回。その合間に昨日下地処理の終わっているメーターパネルも黒塗装。これで、塗装は一通り完了した。それにしても、全然色が合っていない。緑色の色調としては合っているのだが、メタリックパウダーの量が全く違う。光が強く当たると特に目立ってしまう。これは、メタリッククリアと交互に吹くとかしなければ合わないだろう。とりあえず、これで塗装は完了とした。後は乾燥後に磨き上げるだけである。何とか23日には組み上げたいものだ。 |
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2003.1.23 アッパーカウル補修10日目。 19147km |
ついに23日である。壊したのが先月の23日なので何とか今日中に仕上げてしまいたいのだが・・・作業開始は日付が変わった直後の真夜中。 |
まずは、塗装の終わった(色が合っていないから終わったとは言わない??)アッパーカウルのコンパウンドがけである。本当は数日乾かしたほうが良いのだが時間がないので目をつむる。どうせ仮補修、と開き直る。(←いつの間に仮補修に格下げしたのか?) 中目のコンパウンドで磨き上げると、結構きれいに仕上がった。さらに研磨剤入りのワックスで磨くとツヤに関してはオリジナル部分と遜色なくなった。色が合っていないのがつくづくもったいない。 ヘッドライトとスクリーンを取り付けて夜の作業は終了。 ところで、このKの塗装色はカラーコード670「クラッシックブラック」らしい。ブラックと言うにはかなり緑っぽい気がするのだが。 朝から作業を再開するつもりだったのに、雨が降っている。作業場は半屋外なので雨では無理である。しょうがないので昼前まで寝る(今日は夜勤なのだ)。雨が上がったので明るいところでカウルをチェックすると、何とかきれいな面が出ているようだ。カウル自体の取り付けは10分ほどで完了。続いて内張りを取り付けたが、うまく合わないところがある。今回補修していない左側である。前オーナーの補修時にゆがみがでている??本日はここで時間切れ、続きは日曜日だ。日曜日には絶対に走るぞ!? さて、仕事仕事・・・ |
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2003.1.26 アッパーカウル補修完了(11日目)。 19180km(ついに33km走行!!) |
一昨日、社用宴会で終電まで飲んだので今にひとつ調子が出ないのだが、今日は何としても走れる状態にしなければ、と気合いを入れる。 |
前回つまずいた内張りの取り付け。 やはり、補修してある部分(ミラーの裏側)の形状がオリジナルと微妙に違っているようだ。カウルの内張りは前半分だけで5点。これが微妙な突起で組み合わさっているので、ある部分に変な力が掛かると組み合わせが外れてしまうようだ。結局、内張りの外周部分を2ミリほど削り、何とか収まるようにした。 あとはミラーを取り付けて完了、1ヶ月3日ぶりの復活である。 いそいそと出掛ける準備をする。一応、空のパニアケースとトップケースを取り付けておく。実は、この前倒したときにパニアのおかげで被害が少なくてすんだので、おまじないである。ところが、駐輪場から外に出るところのポールに引っかかりそうになる。 寸法的には通るはずだが、走りながら当たったら間違いなく転倒である。しょうがないので押して出る。あとは、パニアを外して通過するしかない。(後者の方が安全か?) 大通りに出てしまえば一安心。まだ慣れないので車の少ない埠頭周辺に向かう。 普段はトレーラーばかりなのだが、今日は日曜日なのでガラガラである。苦手なUターンも4車線使えば楽々(笑)。埠頭で記念写真を撮りまくる。さて、帰りは例の難所はパニアを外して通過。次の難所、駐輪場で少々難儀したが、何とか無事帰着。 ・・・それにしても、センスタの上げ下ろしがかなり怖い。以前は何ともなかったのだが。慣れるまで大変そうだ。 とりあえず、本日は33km走行。 |
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2003.2.某日 後日談。 |
修理完了後数日して、ふと塗装面を見ると・・・少し段差ができている?! 塗膜の厚さに差があるため、厚い部分が収縮して段になったらしい。やはり、冬季に突貫工事をしたのが良くなかったようだ。 まあ、1/100ミリあるかどうかの段差なのでこのまま乗ることに。 |