週刊朝日のY2K連載が、何回か休載した挙句に尻切れトンボみたいに突然終了していまいましたね。最終回は「ロス市警想定マニュアル」だった。
多分... 想像ですけど... 日本の企業・公的機関の具体的対応事例を記事にしようとしたけど、ネタが集まらなかったんじゃないでしょうか。
広報などに問い合わせても、企業のフロントがIT部など対策実施部門の実情を把握しているはずないですから(断言しちゃうけど)、「うちはやってますっ!!」、で門前払いでしょう。(担当部門トップは、実は全然ダメでも「予定通り進捗中」としか経営には報告しないはず。少なくとも今時点では。)
で、次は現場担当者にコンタクトを取るんでしょう。ちゃんと出来てる所の担当者は、「ちゃんとやってます」と言うだろうけどこれではつまらないので記事にならない。
問題は出来ていない所の担当者。
現場の人間は、今はダメでも残り11ヶ月(?)で何とかしようとしてますから、あまり悲観的なことは言わないはずです(問題を先送りしているだけだけど)。又、具体的なことを言ってそれが記事になったりしても、見る人間が見れば一発でどこの話か判るだろうから(あと、誰がリークしたかも)、口をつぐんでしまうでしょう。会社がいいかげんなディスクローズをしている場合、会社をウソツキ呼ばわりすることにもなりかねませんから、ますます何も言えなくなる。
私もあんまり出来ていない所の担当者ですが、このまま見ざる言わざる状態で時間ばかり経って行くんじゃないかと思っています。上は現場まかせで放ったらかしだし。(マネージメントをしていない。って言うか、現場の実状を把握していないからできない。)
で、結果的には実状が隠蔽されることになってしまう。
なんか、典型的な日本的状況を見る思いがします。
対策費用が業界横並びなのも、要するに、右見て左見て恥ずかしくない額を出してるだけみたいだし。(葬式 の香典じゃないんだから...)
この問題を契機にニッポン人のダメなところがいっぺんに出ちゃってる感じがしています。