Re: 反対意見


投稿者 KawKaw 日時 1998 年 12 月 11 日 12:48:58:

 あっ、正にこういう話を聞きたかったのです。

 大手銀行さんはやっぱりと言うか当然と言うか、きちんと対応されているようで安心しました。ところが世の中そういう会社ばかりではないという話なのです。

 「うちの会社」について補足しますと、一応金融系ですが大手でも銀行でもありません。

 システムについては20年以上前に作られた基幹システムが今でもバンバン動いています。よって、アプリレベルの修正個所は山のように存在しています。(システム資産の棚卸し、調査は人並みにやっている。)

 システム部門の実態は前回Upした通りで、ここのところ金融自由化がらみの緊急テーマが毎日のように降って来ています。ほとんどが他社施策に対する追随テーマなので全部が全部ホントに緊急で、毎日徹夜状態です。(×社が○○をやるからウチもやるぞ。×社は△月に出すからウチも間に合わせろってやつ。)

 そんな中で「片手間に」2000年対応「も」しろという話です。
 当然進捗しません。

 そんな処へホームページの「西暦2000年問題 当社の取組み」。

 ここには「いつまでに対策完了します」等ありますが、一システム担当者の実感としては、実態を正確に反映したものとはとても思えない(控えめな表現)。もともとここに明記されているスケジュールは情報システム部門内部で「これくらいで対応しないと間に合わないよね」というだけで立てられた努力目標で、実現可能性については全く裏付けのないものと(私は)理解しています。(根拠:工数を算出して必要な人的資源を投入するといった当然のプロセスが全く取られていない。既存の体制でアレもやれコレもやれ状態。できっこないでしょ。)

 こんなスケジュールを世間に出すのはまずいんじゃないですか。

 そもそもこのホームページ自体、「監督官庁がディスクローズしろと言うからしました」というのがミエミエで、きちんと事態を把握した人間が理解して作っているとは到底思えません。
 例えば、前にも書いたけど、「西暦2000年問題を経営の最重要課題の一つとして位置付け、」とあります。本当にそうなら、盲目的な他社追従に開発のパワーを浪費するようなことはしないと思うけど、そうはなっていない。システム維持に必要な最低限の人間を残して他は総て2000対応専任に傾注する位腹をくくらないと間に合いそうにないのに、していません。
 又、「コンティンジェンシー・プランを策定中」だそうで、これは本当にきちんと策定して欲しいと切に願っています。(動きは全然見えていないけど)

 似たようなディスクローズ目的のホームページをどこの会社も作っていますが、その中の少なくとも一つは内容的にアテにならないと言わざるを得ないものである訳です。となると怖いのは、こういったディスクローズの何をどこまで信じていいのか全然分からなくなってしまうということ。

 大手銀行の匿名氏のように担当レベルで胸を張れる所ってどれだけあるんでしょうか。うちだけ例外的にヒドいと思いたいですけど。

 それと、監督官庁は多分「大丈夫です。やってます。」という報告を受けているんでしょうが、報告内容を検証する必要もあると思っています。(経営者も同じかもしれない。あと、顧客。これが一番大事か。でも難しいよね。)



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