絶体絶命日記  2007.12.1-31     

白い月の魔法使いの年倍音の月23

127

 

1年が終わる。

何も残していない。

何もしていない。

何も始まらない。

このまま終わる。

このままで終わっていくのだ。

 

まさかそんなことだとは思って無かったよな。

もっと色々あると思ってのだがな。

こんなことだったのだ。

まぁな。

 

まぁそんなことだったのだ。

ほんとに。

 

白い月の魔法使いの年律動の月

1218

 

今日会社をサボった。

授業はもう一人の先生に任した。

 

昨日1人退会者が出たのだ。がっくりして一気に熱が出た。

 

中学受験をするので、家庭教師に切り替えるというのだ。

元々全然受験には向かないおっとりしたいい子。

親もそれは知っていて、だからこそ私立に行かせたい、別に偏差値の高いところではなく、子供をしっかりと見てくれ、躾や基礎的な教養をしっかりとつけてくれる女子校を希望していた。

 

受験勉強で縛るのではなく、きっちり基礎を確立しつつ、しかし受験では上位で入学できるようという要望だった。

真面目で素直な子だったので、大丈夫だと思っていたが、ただ、一つ下の子と仲が良く、いつものんびり学校での出来事や毎日の出来事のおしゃべりに引き込まれ、なかなか勉強には集中できていなかった。その分宿題を増やし、母親の協力を頼んでいた。

 

いまひとつだなと思っていた矢先、家庭教師に切り替えるだ。

気持ちはわかる。

本人に全然勉強の意欲がないのだ。

宿題はとりあえずやるが、集中度ややる気はまるでない。

言っても本人に受験の意味もわからず、のんびり、にこにこだ。

 

まずいなと思っていた矢先にだ。

がっくりだ。

失敗した。

全く、こちらのミス。

もう一人の先生任したのもまずかった。

本人のペースに合わせ過ぎたのだ。

 

完全にぼくのミス。

 

だから今日はがっくりと来た。

疲れがどっと出た。

出て熱が出た。

 

いつも疲れていて、体を引きずっていて、それで、今日は引きずれなかった。

一気に眠ってしまった。

いま、6時半。

 

だがこれから走りに出るのだ。

焼け走り。

 

ただでは起きない。

これから走りに出る。

10km走る。

 

酒飲んで走る。

酔っ払って走る。

 

それが焼け走り。

 

それでも走行距離は稼げるので、走る分にはいいことなのだ。

だが、いなくなる生徒のことを思うと、自棄のやんぱちだ。

 

にこにこといい子だったのだ。

ここでやっていけばOKだったのだ。

 

家庭教師など、必要ないのだ。

それがわかってない親なのだ。

ちゃんときちんと、合格はさせてやれるのに。

先走るなよ。

 

参った、参った、なのだ。

酒飲んでこれから走る。酔っ払ってこれから走る。