絶体絶命日記     2006.8.1-31

白いスペクトルの魔法使いの年宇宙の月10日。

8月5日。

 

見えたからな。

あと2年やってダメなら,ダメ。

52で,無職。

今さら塾で正社員で採ってくれるところなどない。

家庭教師とか時間講師でつないでいくしかない。

ないのだろう。

それだってあるのかどうか。

 

何かほんとに未来がきつい。

給料もさらに下がった。

全員一律2万下がっている。

基本給が下がったのだ。

手取り12万。

今時50でこの給料はないだろう。

ダイソーやエービンに感謝だ。

何を買うにも一番安いもの。

まあ最近は(2,30年前と比べて)安いといっても品質は上がっているから,テレビや,CDラジカセ,炊飯器,掃除機でも,いきなり壊れることはない。

だが冷蔵庫も,洗濯機も,電子レンジもエアコンも,もう15年を越えている。これが寿命で壊れだしたら大変だ。買う金はない。大事に大事に使わなければならないのだ。

このPCだって4年になる。

これまではリュックに入れて教室に持っていったが,やめた。

持ち運びの振動で寿命が短くなりだからだ。

 

マラソンシューズも,一度捨てようとして実際ごみ袋に入れたが,緊急用と思い直し靴箱の奥に入れておいたのを出して,またはいている。

富士山で使い,いよいよ最後の止めを刺してしまいボロボロになった靴を,合掌と共に捨て,新しいのを買うことができないからだ。

 

 

ダイソーの100円パンツはしっかりしている。感謝。

だがシャツはなんだアりゃ。

以前買ったのは1ヶ月で袖がほつれて穴が開き,最近買ったのは1度の洗濯でよれよれになり幅が倍になった。引っ張るとそのまま広がっていく。

これは何とかしてほしい。

 

だがダイソーのサプリメントはありがたい。

この1年,上がりこそしないが記録が落ちていないのは12種類のサプリメントを朝に30粒ほどまとめて飲んでいるからだと思う。

だが夏バテ予防にと夜にも,マカとか,サメとか,アガリクス,にんにく,霊芝,黒酢を飲むと,眠れなくなる。

どれが効くのか,合わせ業なのか,夜中部屋の中歩き回ってしまうのだ。

理由がわかり,そうかとおさめるのだが,独り身であれば虚しいばかりだ。

 

とにかくまずは半年増員活動をする。

そのあと半年はやや落ち気味になるのだろうが,あきらめずに続ける。

そのあと1年は結果待ち,蒔いた種の結果待ち。

もちろん増員活動を続けはするが,しかし,次の1年は散り際,去り際を考えての1年となるのだろう。

次の仕事を考えなくてはならない。

日本語教師の資格をとらなくてはならない。

今ももっと真剣に勉強を続けなくてはならない。

放送大学をもっと真剣に聞いて勉強して,器を大きくしなければならない。

 

それてにしても考えるとぞっとする。

いっそのことノイローゼとか,精神失調とか,おかしくなってくれればいいのだが,そこらへんは丈夫にできている。

 

狂わないこと。

普通にいること。

当たり前でいること。

 

17の時に一生の目的としたことだ。

馬鹿笑いの,1億総阿波踊りが始まった,70年。

同じアホなら踊らにゃソンソンとしらけた娯楽の時代が始まった。

 

だからストイックに自らを律した。それが必要だと思った。

自分に真に必要なことだけを,自分の心の奥底から生まれ出たものだけを信じようとした。

 

時代は娯楽の風で人々を煽りに煽った。

 

そんな中でじっと静かに立っているのはなかなかにつらいものだった。

じっと立っているだけで殆どのエネルギーを使ってしまうものだったのだ。

そこに自分の心の奥底の声を聞く余裕などなかった。

立ってるだけで精一杯だった。

 

ひたすら自分の思いが嘘でないように,煽られたものでないように,意識を明瞭に保つことだけを考えた。

 

結局できたことはそれだけだった。

だがそのせいで,いつも自分を見るばかりで,人への思いや,実行する力が失せた。

 

酷いもんだ。

 

 

何もせずに50になる。

17の時に思った純粋と誠実への思い。

その思いを当時信じることができず,50になった時にもその思いがあれば本物だと信じようと思い,待った。

あと2週間で,50.今も17の時と何も変わっていない。

 

そして得たものは何もない。

さらに2年後が見えない。

自殺する勇気がないのはわかっているから,困る。ホームレスか。

きっとある日突然,姿を消すのだろう。ふっと,何もかもそのままして,ふっといなくなるのだ。

いやなもんだ。

 

しかしそんなに悪いことしただろうか。

そうでもないと思うのだ。

 

まぁいい。

明日も8時間ぶっ通しの夏期集中授業だ。

きちっと分からせよう。

気持ち良くわからせよう。

ニコニコと来て良かった,分かってうれしいと思って帰らせよう。

 

白いスペクトルの魔法使いの年宇宙の月

8月15日。

 

あと3日。

 

私は今日まで生きてみました。時には誰かの力を借りて。

時には誰かにしがみついて。

私は今日まで生きてみました。

そして今私は思っています。

明日からもこうして生きていくだろうと。

 

私は今日まで生きてみました。時には誰かをあざ笑って。

時には誰かに脅かされて。

私は今日まで生きてみました。

そして今私は思っています。

明日からもこうして生きていくだろうと。

 

私は今日まで生きてみました。時には誰かに裏切られて。

時には誰かと手を取り合って。

私は今日まで生きてみました。

そして今私は思っています。

明日からもこうして生きていくだろうと。

 

私には私の生き方がある。

それは私というものを,知る所から始まるのでしょう。

けれどそれにしたって,どこでどう変わってしまうのか。

そうです,わからないまま生きていく,明日からのそんな私です。

 

私は今日まで生きてみました。

私は今日まで生きてみました。

私は今日まで生きてみました。

私は今日まで生きてみました。

そして今私は思っています。

明日からもこうして生きていくだろうと。

 

だよなぁ〜。

拓郎,舞台で死んでくれ。

 

 

白いスペクトルの魔法使いの年宇宙の月22日。

8月17日。

 

美しいと思う。

かなりのもんだと思う。

 

小倉優子とは思えない。

 

ほんとに美しい。

 

白いスペクトルの魔法使いの年宇宙の月27日。

8月22日。

 

実家に帰った。

おやじが縮んでいる。

80だからな。

何とか孝行の一つもと思うが,そしてその孝行が結婚だとも思うが,何の気配もない。あと2,3年か。

それまでに喜ばせたい,安心させたいとも思うが,難しい。

0だもんな。

 

枯れてしぼんでしまった。

カラオケに行く予定だったが、急に気分が悪くなったと寝込んでしまった。弱々しく不安そうだった。こんなことは今までなかったから、こっちも不安になった。

腹の調子が最近悪いとのことだった。

胸や心臓ではないのがまだ良かった。

しばらくして元気になったのでほっとした。

 

白いスペクトルの魔法使いの年宇宙の月

8月27日。

 

日本語教師といっても,たとえ日本語教育能力検定試験に通ったとしても,そしてそのあとたとえ募集があったとしても,国内じゃなくて,外国だもんな。

 

今さら中国とか、韓国とか、フィリピンとか行く気無いもんな。

そういうもんなんだ,日本語教師って。

甘かったな。

 

だが逆に,いっそ日本を離れて,そのままあちこち流れていく。というのも魅力を感じる。そのまま異国の地で果てていくのだ。だれにも知られずに。

 

とにかく,疲れる。

だが日本語の勉強は面白い。いかに日本と日本語を効率よく,楽しく,教えるか。

興味はあるし,やってみたい。

だがこの年で,未経験でどう入っていけるのか。

 

まったく未来が見えない。

うんざりする。

脱力感。無力感。

だが危機感は無いのだ。

いっそのこと,落ちるとこまで,落ちてみたい。

 

 

甘いのだ。現状の認識ができていない。

甘い。それだけだ。