日本語教師への道2010.1 

 

律動の月22日

1月4日。

 

170点を取れば合格か、という所で167点。

だめだった。

 

そこで勉強をしなおすつもりでもう一度テキストに目を通し直しているが、すでに忘れている所や目を十分通していなかったところがあることに気がついた。

これでは合格は無理だったと納得。

 

1月26日から学校に通う。当初は3ヶ月で一気に終える気でいたが、そうなると1時から8時半まで。間に2時間の休みはあるが、そしてその2時間でトレーニングをしようと思っていたが、やはり頭が持たないだろうと結論付けた。

 

実際2時から4時ごろまでは眠たく、我慢していると頭痛。その後元に戻るのが5時過ぎなので、無理と結論付けたのだ。

 

しかしこの眠気と頭痛はこの先どうなるのだろう。

これがさらに増せば、起きてはいられなくなる。

実際考えなくては。

 

ブレインステイトテクノロジー

 

真剣に考える。

 

 

律動の月23日。

1月5日。

 

1月26日までにナフルテキスト2度目をしっかり頭に入れる。

学校で恥をかきたくない。

ただでさえ頭の力は落ちている。

集中と記憶が劣っている。

若い連中の前で恥をかきたくない。

だからその前にしっかり勉強する。

 

みんなの前で口ごもったり、間違えたりしないように。

そして実際もう去年の4月から10ヶ月近く毎日毎日勉強はし続けているのだ。

 

あと入れたものが出てくるかどうか。

出す作業をしっかり毎日意識する。

 

思い出す。

書き出してみる。

口に出し言ってみる。

 

共振の月1日

1月11日。

 

とにかくこの半年は午後は起きていられない。

仮眠あるいは完全に眠らなければやっていけない。

 

原因がわかった、と思う。

睡眠時無呼吸症候群のようなのだ。

 

今月に入って午後仮眠を取っている際、2度、口が膨らみ、ほっぺたが膨らみ、プハ〜〜〜〜と息を吐き出し、目が覚めた。

 

つまり、鼻からの呼吸が出来ず、息が口にたまりそれがプハ〜〜〜〜と吹きで起きたのだ。

 

原因はわからない。

寝酒がいけないのか。

体を横にすればいいのか。

 

マウスピースもいいらしい。

気道を確保するのに使うらしい。

通販で3000円とでていた。

それですむならいいか、歯医者で型を取ったものでないと効き目はないとも書いてある。

外科手術?

あと特別は機器を使う方法もありそれが一般的らしい。

 

どうすればいいのか。

 

 

今は午後も時間があるので寝てしまっている。

1時間眠れば元には戻る。

だかこれから学校に行く。

一番眠い時に授業だ。

心配だ。

 

医者にといっても健康保険がない。

金がない。

 

堪えるしかないのだ。

結局それしかない。

我慢はできる。我慢して起きていることはできる。

だが勉強への集中と記憶、中に入れたもののアウトプット。

それがたかが眠気で十分に出来なくなるのが悔しいのだ。

 

 

悪いことばかりが続く。

 

だがきっと歩いていて後ろから突然車に轢かれ、半身不随なった人と比べれば、まだいいのだろう。

隣の人のタバコの不始末で家を焼かれ、財産を全部失くしてしまった人と比べれば、まだいいのだろう。

 

暗い道運転をしていて、誤って人を轢いてしまった人と比べれば、まだいいのだろう。

 

いや、それでも俺だって十分に理不尽な目にあっている。

俺と比べてずっと幸せな人だっているだろう。

きっといくらでもいる。

 

 

愚痴るな。

 

 

共振7日

1月17日。

 

頭すっきり。

しない。

これほんとに病気。

 

今ももう耐えられない。

とにかく、寝る。

 

共振の月8日

1月18日 

 

 学校に行く前に、ナフルテキストの2度目を終える。

学校では知識面は復習、最終整理をする。

実際去年の4月から通信で勉強は続けているのだ。

大体は入っている。

それを授業の中で完璧にし、自由自在に出し入れができるようにする。

実際の授業で使えるよう自分のものにする。

 

したい事は実技だ。

どう外国人に日本語を教えるのか、その手順や方法をしっかりと授業で学ぶ。

それも次の日にすぐ使えるように、一時間一時間の授業に集中する。

 

55歳だ。

時間がない。

8月からはどこででも、すぐに授業ができるようになっている。

そのための2月から7月の授業だ。

時間がない。

実際ないのだ。

 

共振の月16日

1月25日

 

いよいよ明日から学校へ。

1日1日が大事。一つ一つの授業が大事。

習ったことはすべて教場でどう使うかにつなげる。

それをイメージしながら授業を受ける。

 

受けた授業はここでまとめる。

毎日まとめる。

 

恥をかく。

1日1回かく。

それが未来の生徒の人生に役立つ。

そのために恥ずかしいも何もないはず。

 

未来の生徒たちのために。

 

 

共振の月17日

1月26日

 

授業開始。

1年コース12名。

半年コース6名。

 

女子3分の2.

可愛い子もいる。

関係ないか。

 

自己紹介もうまくできた。大体人前で何かを話すというのは1年ぶりのことなのだ。

恐ろしい話だ。

 

だから結構びびっていたが、平気な振りして話し始めたらなかなかにうまくしゃべれた。

一番時間も長く、起承転結もつけてやった。

 

こんなことでさえも自信になるのだ。

 

 

積極的に授業を受ける。質問もする。

平気な顔をしてどんどん進める。

大体一番の年寄りだ。

ほとんどが20歳台の若者なのだ。

びくびくしていてもしょうがない。

 

それに大体が先生だってみんな年下だ。

みんな若い。

しかもどちらかといえば頭が切れて論理的、博学で教え肌、というより、イベントでわっと盛り上げてその勢いで言葉も教えていくというような学校だ。

そしてそれはそれでいいと思う。

僕には苦手な分野だし、必要な力だ。

対人関係能力。

人とのやり取り力。

コミュニケーション力。

 

 

できれば黙って静かにじっとしていたい。

そして実はそうやって24年やってきた。

教室への閉じこもり。

そんな24年間だった。

 

大人とは付き合ってこなかった。

子供と一緒にわいわいやっていればよかった。

 

これからは大人とだ。

そしてそんな大人とイベント中心でわいわいやりながらでやるのならば、それはそれで必要なことだと思うのだ。

 

 

反省はしない。

杞憂もしない。

その場の感応に集中する。

 

 

 

すっと立ち上がって、考えすぎず口をあけるのだ。

あとはその場の力に任せる。

そこで一緒に学ぶ連中に任せるのだ。

6月一杯で別れる仲間だ。

さえぎることなく、流れに任せよう。

バリアーは張らない。

 

 

共振21日

1月30日。

 

最初の1週が終わった。

さすがに疲れた。

同じメンバーでの勉強を続けるなんて、30年ぶりだ。

同じメンバーだから挨拶をしたり、世間話をしたりもしなくてはならない。

そういうのが重い。

めんどくさい。というか、辛い。何をどんな顔をして話していいかわからないから、

疲れる。

無口で孤独好きとでも思ってくれればいいのだが、しかし日本語教師にそれはまずい。社交的で話し好きで、というのが、日本語教師に必要な資質なのだろう。

だから同じ日本人同士の勉強仲間に対しても黙って話の輪の中に入らないというのは良くない、と思ってしまう。

 

だから重い。

 

まだ第1週なのにそう思う。

もっと気楽にできないか。

もっと楽に楽に、いい加減にいい加減に。と思う。

 

 

8割が女性。

その3分の2が20代。

今時だから、明るくて屈託がなく率直で適当。平気で何でもする。

頭は悪いが、はっきりものを言うし、表現力はあり、すっきりしている。

先生にとって必要な資質はあるのだ。

 

こちらは頭はいいが、はっきり物は言えないし、表現力はないし、うだうだしている。

 

彼女たちの率直性をもらいたい。

全部その場で出してしまう潔さを学びたい。