塾日記   2007.6.130

水晶の月3

61

 

運動会に行ってきた。

新しい教室では初めての運動会。

5月の26日は1校、27日は6校。

6校となると1時間ほどしかいれない。走って移動。最後の小学校はかなりの距離はなれ、着いたのは整理運動の時。対象生徒は一人。それはそれで見つけやよすいと思ったが、いない。必死になって探したがいない。後で聞くと得点係でテントの中にいたとのこと。

 

写真を撮った。それぞれに渡した。

運動場で気づいた子もいたし、知らなかった子もいた。何だかんだ言いながら写真をあげるとみんな喜んだ。

親とも3人会った。

わざわざありがとうございますとこれも喜ばれた。

行って悪いことはないのだ。

そして何よりも生徒たちの生き生きとした顔が見られることがうれしい。

 

やはり教室には勉強をみんなしに来てる。そしてうちの場合7割は勉強の苦手な子達だ。だから教室では本領発揮というわけには行かない。自分の力の半分も出していない。

 

運動場では違う。

みんななかなかに活躍しているのだ。

そしてそのときの顔は教室の顔とはぜんぜん違う。

 

特に中3の男子。

今も2年の1学期程度の英語の復習から抜け出せない。

声も蚊の鳴くような声、ほとんどしゃべらない。野球部でピッチャーやっているというのが信じられない子だ。

 

それがリレーの第一走者。

バトンを持ちながら余裕でストレッチをしたり、隣の子とふざけあったり、応援の声に手を軽く上げ、これも余裕の笑顔で答えたりしているのだ。

かっこいい。

ぜんぜん違う。

 

そしてスタート。

いきなり顔がマジになり、きっとなり、前のめりの迫力のある走り方で突っ込んでいく。おっ。という感じ。

圧倒的に1位で第二走者に。

 

ぜんぜん違うのだ。

教室ではそうした力の10%も出してくれない。

 

こちらが引き出さないといけないのだ。

あんなに教室でショボンとさせてはいけないのだ。

 

とはいえ、どうすればいい?

昨日も、My mother got up early and worked hard this morning

を訳すのに、20分かかった。

 

どうすればいい?

どうすれば。

 

自信をつけさせること。

英語もやればできるぞという気持ち、気分を持たせること。

はなからダメ〜〜〜〜と思い込んでいるから、頭が開かない。

でもどうやってやる気を出させるか。

回路を開くか。

自信の持たせようがないのだ。

今年は入試だぜ。

ククク。