塾日記 2007.5.1−31 スペクトルの月12日 5月13日 中3. 3人がもうどうしようもない。I`mが読めない。読めても1週間で忘れる。 三人称単数でSをつけるとか複数でSをつける、などは論外。 決して馬鹿ではない。普通に会話はできる。ただ勉強の頭がない。やる気もない。塾にいる間だけ、勉強する。学校でも家でもなにもしない。 どうする? 入った時は九九から始めた。割り算なんかできなかった。引き算も三桁ではくり上がりくり下がりで間違える。 それを5分間ドリルなどで何とかクリアはした。 だがその後の中学生レベルが進まない。 決してアホではないのだ。 ただ小学生の時から中1の時から一切勉強をせず、点数も取れず、自信は全くなく、やる気も消え、勉強へのちょっとした集中力や継続力が一切育てられてこなかったのだ。 英語や数学の回路がかけらもないのだ。 だから自分でどうこうできない。 学校の教室でも家での自分の部屋でもひとりではできない。 塾でかかりきりになってようやく頭が動き始める。 見ててかわいそうになる。 あれはつらいだろう。 ドイツ語の分厚い原書を読めと言われている様なものだ。 少しでいい。 中1の学力と2年のちょっとした知識。 成績表から1をなくすための勉強。 定期テストで5点6点からせめて20点近くを取るための勉強。 とにかく自信を持たせることなのだ。 ほんの少しのやる気の眼を出させる事。 こちらが諦めてはいけない。うんざりするこちらの気持ちを徹底的になくす。 決してこちらから投げないこと。 いらいらしない。怒らない。 ほめて、ほめて、ほめて、心から。 まずはほめる材料集めからだ。 |