塾日記 2006.3.1‐30 黄色い宇宙の種の年太陽の月1日 3月7日、 県立の発表。 ダメだった。 そう、やっぱりダメだったのだ。 だが本人のためにはきっと良かったのだろう。 勉強しなかったのだから、合格はしない。できない。 それが分かったのだから。 だが、ギリギリで合格という期待はぼくにはあった。 それこそ、最終合格者ということで。 祈っていた。 だがダメだった。 父親はがっかりしてた。 可愛い娘なのだ。 受かってほしかったのだ。 しかし合格できなかったことに関しては、分かってくれた。 娘が先生の言う事を聞かないで、勉強しなかったからだと。 もちろん、言う事を聞かせられなかったこちらに責任があるわけだが(金をもらっているわけだから)、しかしそこは分かってくれてはいた。 だがしかし、こんな高校にしかいけないのなら、最初から塾に行かせることもなかった、とも、きっちり言った。 言われた。 言われたのだ。 キツイ。 そりゃキツイ。 だが、こっちにしても、11年やってきて、初めてなのだ、第一志望校を逃がした子が出たのは。 悔しい。 あんたの娘が悪かったのだ。 もっと真面目にやってほしかった。 とも言いたかった。 だが、こちらは塾なのだ。 合格させてなんぼなのだ。金をもらっている。 だからこっちが悪い。 当たり前だ。 もっと本人にきつく当たればよかったのか。 きつく当たっても大丈夫なほど、もっと事前にコミュニケーションを取っておくべきだったのか。 だが今さらもう遅いのだ。 合格しなければいつまでもくいが残る。 残るのだ。 きっと、もっともっときつく当たればよかったのだ。 きつく当たって嫌われては困る、そんな弱気が原因だったのだろう。 情けない。 その時嫌われようと、その後、その子に良いことがあると分かっていれば、がんがん当たっていけば良かったのだ。 そんな事はこれまではしてきたが、今回は徹底できなかった。 だが勉強が本当に嫌いな子には、その引き際が本当に難しいのだ。 きつく言えば、勉強から離れる。 言わなければ、勉強しない。 これまでもそんな事はあったが、今回は二人ともとっても素直で、真面目な子だったので、つまりサボっているわけではなかったので、つまり、自分の心に素直に従ったなら、勉強などしたくはないということになったので、難しかった。 本当に難しかった。 二人とも勉強が本当に嫌いだったのだ。 3月は最後のまとめとして勉強を見たいと思っている。 だが既に1人は2月に塾を止めた。 もうこれ以上勉強はしたくない、と言った。 2月の自己推薦で既に高校合格しているので、3月からは勉強したくない、そう言ってやめた。何の感謝の言葉もない。 受験なんかしたくないと言った子だ。 それを合格させて、最後に言う事が、もう勉強したくないから止めます、だ。 いいけどね。 でも情けない。ただ、情けない. あと1人。 3月も来てくれると嬉しいのだが。 |