塾日記 2006.2.1‐28 黄色い宇宙の種の年律動の月 2月2日. とりあえず二人とも私立は合格した. 正直ちょっと心配してたが、まぁさほど偏差値高くはない高校だったので、何とかなった. 本命は二人とも県立.偏差値的には3ほど高くなる. 決して遠くはない. だが、大体押さえの私立でさえ、これまでの模擬試験では合格は出ていなかったのだ.そこを1月入ってようやく勉強の量を増やすことができ、合格できた.本人たちは当たり前のような顔をしているが、こっちが引っぱって引っぱっての結果なのだ. 問題はこれから.28日までにどこまで引っ張れるか. ようやく1月も下旬になり、週3回だったのが4回来るようになった.7時半開始だったのが6時になった. これまでの中3は9月から週4回で5時に来て10時までやった. 開講曜日がもっとあった時は、開いている日すべて来ていたのだ. 日曜日もやった年もあった. 今回の二人は1月になってようやく回数を増やすことができた. 時間を早めてることができたのは、中旬過ぎてから. 忘れてたの、頭痛いの、今日はお腹、用事があるの、風がすごいの、雨がどしゃ降りと逃げ回っていたのだ. 二人とも素直な子だ. 自分自身にも素直. だからいやなことはしない. だが人に対しても素直だから、一生懸命言えば、言う事は聞く. だが家に帰ればいやなことはしない. だからこちらが言ったことの半分しか実現しない. 2月6日の特色化、何とかならないか. 口頭試験、自己表現. 一人にはイラストを描かせそれを持って自分の夢を語るよう言った.その際の内容もこっちで書いた. ここで引っかかってくれればありがたいのだが. 兄貴はこの特色化で受かった. 妹にもこの幸運が舞い降りてくれないか. ホントに21年この仕事やってこれほどすっと進まない時はなかった. ようやくやっとだ. あとちょっと. どんどん盛り上げていく. 引っぱって引っぱっていく. 黄色い宇宙の種の年律動の月 2月18日. 特色化(自己推薦、面接のみ)で一人が受かってしまった. 勉強もしないで、やる気もさほどみせないで、合格してしまった. 本人も喜んで入るが、半分はとまどってもいる.その戸惑いに少し安心した. 入ってからが大変だ. 残りの2月3月も手は抜かないからなと釘をさした. 一方のだいぶやる気も出てきて、頑張り始めた子はダメだった. こんなものなのだ. だがまだ10日間ある. 最後までやりつづける.右肩上がりで、量も質も上げ続ける.そして最後はラストスパートをかける. そんな経験をここでしてほしいのだ.させたいのだ. トリノともにかんばろうが合言葉だ. ところがそのトリノ連中、どうしょうもない. 原田に至っては何をかいわんやだ. いずれにしても、緊張と集中の時間をここでしっかり経験させたい. 合格できた笑顔を見たいのだ. 黄色い宇宙の種の年律動の月 2月24日。 塾での最後の授業を終えた。 28日が本番。 最後まで、目一杯の勉強はしなかった。させる事ができなかった。 宿題は忘れたし、教室でも目一杯の真剣な目を見ることができなかった。 友だちと笑い合い、自分ができる範囲内でしか、しなかった。 自分の限界を押しやろうとはしなかった。今までしなかった事を、できなかった事をしたのだという経験をさせる事はできなかった。 精一杯引っぱったつもりだが、思う所までは引っぱる事はできなかった。 正直無理だろう。 だが、もしかしたら、とも思う。 思うのだ。 黄色い宇宙の種の年律動の月 2月27日。 中3の子に電話した。 持っている力を全部出すこと。 出し尽くすこと。 問題を鉛筆で追ってしっかりと読むこと。 できなくてもパニックにならず、1分間はもう一度考え、分からなければ次の問題に気持ちを切り替え、進むこと。 国語では現代文、古文、ともに、「注」をしっかり見ること。英語も同じ。 1教科、52点を取ることを考える。 できてもできなくても、気持ちを入れ替え、目の前の問題に全力を尽くすこと。 理科と社会は、試験の直前まで参考書、ノートをしっかり見て、覚えること。 監督官が鉛筆を置きなさいというまで、粘ること。 数学は半分は捨てる。 残った計算問題をしっかりと点にする。 数学は40点取れればいい。 わかんない。 もういい。 どうせダメだし。 と思わないこと。 何とかならないものか。 |