塾日記 2003.9.1−9.30

白いスペクトルの魔法使いの年 月の月25日。

9月16日。

 

今年卒業した女の子が突然来た。

元々、恥ずかしがり屋の子だ。勢いつけてダッと教室に入ってきたという感じだった。びっくりしたが、嬉しかった。顔が上気していた。

 

元々絵の好きな子。才能もある。

弓道部に入ったという。

その高校には入れるかどうかギリギリの子だった。だが言う事を聞いて最後までがんばってくれた。素直で良い子。友だちもできたと嬉しそう。

 

人の目を気にせずマイペースで行く子だったが、神経質だった。花粉症でいつもティッシュの箱を抱えながら教室に入ってきた。

 

今は表情も生き生きと凛とし、ゆったりとし、毎日がいかにも楽しいという感じだ。

いいなと思う。

少しでも今の彼女の力になれたのなら、この仕事もやはり捨てた物だはないと思う。

だがもっとこういうのがたくさんあって欲しいのだ。たくさん跳ね返ってきて欲しいのだ。でないとやってられない部分が多すぎる。給料が15万というのも情けない。49で、大卒の初任給以下だ。職がある分いいだろう。と考えるのか。

まあいい。教室に入れば気が入る。子供たちとのやり取りは永久機関だ。

そう思うのだ。

 

今年はできの悪い中3が12名もいる。

これをどうするかだ。

今月末、中間が始まる。ねじを巻くのだ。ギリギリと。彼らの人生、少なくとも勉強面ではいいスタートを切らせてやるのだ。