塾日記 2002..1−31

 

64.火曜日.

 

もう一人今後2年の申込書をもってこない親がいる.

契約の形態に文句があるのだ.

途中解約の解約料を問題にしている.

それだけだ.

 

どれだけ子供がアホで,それをどれだけのエネルギーと気を使い元に戻し,平均を越えようとする所まで持ってきた事には気づきもしないし,なんの感謝もない.

月謝の3倍の仕事しているのに,子供を信頼せず,途中で止めた時の解約料を気にする.

 

 

いい加減にしろ!

 

自分から言った面談の日も2度すっぽかしている.

忘れてた.

急に仕事が入った。

 

電話1本する常識もない.

そんな馬鹿親だからくだらぬ所で引っかかる.

 

疲れるんだよ.

 

疲れるんだよ.

 

69.日曜日.

 

16日.英検がある.

 

2の女の子.

前回落ちた.4級は中2終了の学力が無いとだめなので、前回はまあしょうがなかった.その後、ファックス指導でかなりの回数を重ね、概ね文法事項は終えた.で、いよいよ今週テストなのだかが、過去問をやっても点数が取れない.

hopeだのsayだのfindflyだの分かってほしい単語で首をひねる.

受動態や不定詞、比較級、最上級も混乱.be afraid ofbe interested inも忘れる.という事で今日日曜日、教室に呼んで3時間特訓をやった.

 

ジュースとアメとアイスクリームを用意して待つ.

 

真面目な子なので、なかなかアメやジュースには手をつけない.

問題を解き、まちがったところをノートに書き、暗記.

 

それを続ける.

 

そう言えばこの子は小3からの生徒.

本を読むのが好きで、感想文もうまかった.

きつねの親子の悲しい物語に、泣きながら文を書いた.

小学校6年のとき、広島の原爆の本を読み、戦争について感想文を書いた.

最初は可哀相、酷いという言葉がひたすら続いていたのだが、

「どうして戦争なんか起きるのだろう?

という一文から急に調子が変わり、文章はごつごつと硬くなり、論旨が行ったり来たりと混乱し、最後は「世界はおかしい!」で終わった.

 

学校ではいじめがあったり、それを傍観するものとして悩んだり、中学に入ってからはテニス部に入りどうもうまくならないと愚痴ばかりこぼしている.

 

小学生の時はおっとりとして、線が細かったと思ったが、今は勉強も人間関係も強気だ.

 

「先輩ヘンなんだよ.

「先生ジコチュ―!何言ってるかワカンナイヨ!

 

 

 

でもだしたアイスクリームにはなかなか手はつけない.

先生食べるからね、と言うと一緒に食べだす.

 

今度は合格してほしい.

 

615.土曜日.

 

その子から午前中にメール.

早く塾に行ってもいいかと.

明日の英検の準備だ.

 

3時から来た.結局9時まで6時間.

過去問をもう一度すべてやり、完璧にやり遂げた.

大丈夫だろう.2の全内容の4級とはいえ、ファクスのやり取りで勉強した.ここで合格して次は3.

10月に合格.そして準2級。

やるぞ。

 

619日。水曜日。

 

「先生テスト前になると、ピリピリして、落ち着いて覚えられない。」

 

なるほど、あるかもしれない。

反省。