塾日記 20025.131

 

59.木曜日.

 

一番問題無く再契約すると思ってた子が、まだ契約書を持ってこない.

親が考えているという.

何を考えているというのだ!

 

これ以上無い指導をしている.

真っ直ぐで正直で、真面目だから学校でも友だちとももめる.

性格の良い子は生きにくい世の中だ.

 

良い子だからいつもストレスで一杯.

だからまず授業では話を聞く.

話まくる.先生の事、友だちの事、親の事、家族の事.

不満だらけだ.

それを聞いてから授業を始める.

1回では分からない.

2345度と説明する.分からない所は時間延長、元々週1回の授業料で3回見てる.

成績も上がっている.

ただ無茶苦茶高望みをしているのだ.到底入れはしない所を親は考えている.

 

それでどこか有名進学塾でも考えているのだろう.

ファックスで補習もしている.

これ以上何を望むのだ.

面談では授業料が高いといった.

その3倍ほしいところだ.

 

どれほどのエネルギーを使っているのか.

分かっていないのだ.授業をビデオででも見てみればよく分かるのだが.

いい加減にしてほしい.

 

515.水曜日.

 

結局これだ.

退会.

何も分かっていない.

何も分かっていないのだ.

しかも本人までもわかっていない.

しょせん,そうなのだ.

 

点が上がればいいのだ.

親も本人も.

 

どれほど見えない所で精神のバランスを取りつつ行ってきたのか,親はわかっていない.

説明する気も起きない.

もしここに来ていなかったら,バランスを崩して投げやりになり,いい加減になり,短気になり,崩れて行った。

 

注意深く心のバランスを計りつつ勉強に入った。

勉強中も苛つく気持ちをなだめ,おさめ,発散させ,こらえ性を作り,問題を解く喜びを用意し,喜ばせた.

幾つも幾つも準備し,用意し,気を使い,エネルギーを使い,これからもそのつもりでいた.

,これだ.

 

もおいい.

 

516.木曜日.

これから来るのだ.

じわーと来るのだ.

あれだけエネルギーを使って,すかされて,終わり.

 

これから大きな穴が開いているのに気づいて,風が吹きまくって,力が空転して,失速して落ちていく.

 

 

519.日曜日.

 

10感謝されても1つこういうのがあると,だめ.

全部無くなる.

全部消える.

一体どうなってんだと,投げやりになる.

捨て鉢になる.

しかしこうやって17年やってきた.

けっこうボロボロになってだが,立ち直りも早いから続いてきたのだろう.

何とかなるだろう.きっと.