塾日記 2002.5.1−31 5月9日.木曜日. 一番問題無く再契約すると思ってた子が、まだ契約書を持ってこない. 親が考えているという. 何を考えているというのだ! これ以上無い指導をしている. 真っ直ぐで正直で、真面目だから学校でも友だちとももめる. 性格の良い子は生きにくい世の中だ. 良い子だからいつもストレスで一杯. だからまず授業では話を聞く. 話まくる.先生の事、友だちの事、親の事、家族の事. 不満だらけだ. それを聞いてから授業を始める. 1回では分からない. 2度3度4度5度と説明する.分からない所は時間延長、元々週1回の授業料で3回見てる. 成績も上がっている. ただ無茶苦茶高望みをしているのだ.到底入れはしない所を親は考えている. それでどこか有名進学塾でも考えているのだろう. ファックスで補習もしている. これ以上何を望むのだ. 面談では授業料が高いといった. その3倍ほしいところだ. どれほどのエネルギーを使っているのか. 分かっていないのだ.授業をビデオででも見てみればよく分かるのだが. いい加減にしてほしい. 5月15日.水曜日. 結局これだ. 退会. 何も分かっていない. 何も分かっていないのだ. しかも本人までもわかっていない. しょせん,そうなのだ. 点が上がればいいのだ. 親も本人も. どれほど見えない所で精神のバランスを取りつつ行ってきたのか,親はわかっていない. 説明する気も起きない. もしここに来ていなかったら,バランスを崩して投げやりになり,いい加減になり,短気になり,崩れて行った。 注意深く心のバランスを計りつつ勉強に入った。 勉強中も苛つく気持ちをなだめ,おさめ,発散させ,こらえ性を作り,問題を解く喜びを用意し,喜ばせた. 幾つも幾つも準備し,用意し,気を使い,エネルギーを使い,これからもそのつもりでいた. で,これだ. もおいい. 5月16日.木曜日. これから来るのだ. じわーと来るのだ. あれだけエネルギーを使って,すかされて,終わり. これから大きな穴が開いているのに気づいて,風が吹きまくって,力が空転して,失速して落ちていく. 5月19日.日曜日. 10感謝されても1つこういうのがあると,だめ. 全部無くなる. 全部消える. 一体どうなってんだと,投げやりになる. 捨て鉢になる. しかしこうやって17年やってきた. けっこうボロボロになってだが,立ち直りも早いから続いてきたのだろう. 何とかなるだろう.きっと. |