塾日記 20021.931

19日。火曜日。

国語だけで来ている生徒がいる。

4,5,6年と来て、他塾に移った。しかし中3になって国語だけを受けに来た。

小学生の頃から、子離れ、親離れのできていない親子で、よくいらいらしたし今もしている。

 

高校受験は母親の意向でトップ高を狙っているのだが、たとえ母親に引っ張りまわされているにしろ、やってる勉強は半端ではなく、その厳しさが本人の顔を引き締めてはいる。

 

いよいと今月下旬から受験だが、いろいろ質問もし、勉強にかける時間も5時間6時間と増やしている。

 

もっと自分の意見をもて、自分の物の見方・考え方を持てと授業で入っている。

 

だが本人にはピンと来ていない。

問題集の問題を何題解くか、どれだけ合ってるかに関心がいっていて、それはそれでしょうがないが、こちらとしては問題文を利用して、自分の頭で考える大切さをできるだけ言っている。

 

特に今日は深沢七郎の「楢山節考」が入試問題で出ていたので、最後の雪のシーンでは色々語った。

 

やっぱしピンとは来てないが、せっかくここまでガンばっているのだ。も一つ器を大きくしてほしい。

 

ここまでがんばっているのだから。

深く感じ、深く考え、自分で動けるようになってほしいのだ。

 

19日。火曜日。

卒業生が来た。

かなりのレベルの高校に行った。野球部に入っている。

授業しながら色々彼に聞いた。

 

部活は3年が引退してあとのピッチャーが下手で、負けつづけている。秋からスイッチヒッターになって打率が上がった。

夏までもてたけど秋になってもてなくなった。

古典が今面白い。徒然草読んでいる。

と話す。

 

2時間ほどいた。僕が授業をしている間は本やテキストを読んで待っている。

何か話したい事でもあるのかと振ってみるが別に何も無さそう。

そのうち今から電話がかかってきて、夕食だからと言って帰っていた。

 

漱石と村上春樹を全部読め、太宰、三島もだとか、高校中に英語は聴けて話せるようになれ、日本、韓国、北朝鮮、中国、アメリカの現代史を読め、今やる勉強は全部社会に出て毎日の仕事や人生に全部に役立つ、先生らの頃も英語が大事、英語が大事といってたけどこれまで英語で困ったことなど1度も無かった、でもこれからは違うぞ。毎日仕事でも何でも使うぞ。

 

これからは勉強勉強。

勉強すれば全部毎日自分に跳ね返ってくる。

がんばれよな。

 

そんなことを言ったが、まあ、それなりに役に立ったが。

嬉しそうな顔してたようだし。

 

そういえば、あいつはどうしてるのだろう。高2の冬に学校やめて新聞配ってる奴。この前は11月か。集金が大変。払わない奴がいるとこぼしていたが。

115日。火曜日。

国語だけの子。いよいよ20日から入試が始まる。

要旨のまとめ、作文の授業を行う。

全然ほかの子と気合の入りようが違う。

最後にアドヴァイスを下さい、と真剣な表情で言う。

 

6年の時はただへらへら、にたにたしてるだけの子だった。

今はこの厳しい表情だ。

 

しかし俺はこいつにきちっと対応できただろうか。

ホームグランドは他塾ということで、今1つこちらの気合、こもってなくはなかったか。

 

こいつほど気合入っていたか。

終わってから思う。

しかし、俺なりにやったはずだ。

随分やったはずだ。

これから私立4校続く。

受かれ!

 

120日。日曜日。

読解作文教室。

WEBページ完成。

 

受験本番。推薦の子は、作文蛾かけなくてはならない。。

そこで書けない子はこっちで書いて、覚えさせる。

 

 

一人作文がいやで休んでいる女の子がいる。

受験直前にだ。

いい加減にしろ。

何を甘えてる。

 

そうやって、7年間やってきた。いい加減にしてほしい。

 

しかしそれでも悪いのはこっちなのだろう。試験直前に動揺させているのだから。

しかしここでしっかりするのだろう?十分甘えさせたぞ。

 

ここで堪えろよ。堪えてくれよ。何年やってきたんだ。

122日。火曜日。

来た。ほっとした。

作文を書いてやり、それを覚えさせる。ネタがなければ不安ばかりが増える。それを取り除く。

作文はこちらが書く。

 

何だそんなこと書けばいいのかと思わせる。

作文は不安と書けないという思い込みをまず取り除くことが一番。

それで次の一手が全然違う。

でも来てくれてよかった。

あと10日ちょっと。

嘘でも思い込みでもいい自信をもって試験にあたらせる。

 

でも来てくれてよかった。

 

私立推薦2人オーケー!

一人はならばと一般で科を変えて同校を再受験。

もう一方は本命はほか。

 

まだまだこれからだ。

ハハハ。

やっぱ今年も胃が痛いわ。

 

124日。木曜日。

成田山で合格ダルマを買う。

忘れてた。

今年の中3はイマイチ馴染んでくれなかった。

正月湯島天神に行って合格祈願と合格鉛筆を買ったが、合格ダルマ忘れていた。

 

とんでもないね。

情ない。反省だ。

 

そこで時間無い中走って行った。

去年のより大きいのを買った。

これで勘弁ということだ。

 

受かれみんな。

126日。土曜日。

できる子。

入試は一つ、あるいは二つまで落として推薦ねらい。大丈夫と思っていたが、国語、古文と文法がまるでできていない。意外。

驚く。あわてて補習。1年の文法から復習。古文も1年の易しいので復習。

あせる。

とりあえず言われれば覚える子なので、どんどん言って覚えさせた。

しかし不安だ。

 

128.月曜日.

今年卒業した女の子のお母さんに呼び止められる.

嬉しい.

元気にやってるとの事.

年賀状では今度カラオケ連れてってとあった.

ホントに連れて行って歌いたい.歌も上手で屈託なく明るい子だ.

教室の雰囲気を作る突貫少女.勉強も部活も友だち付き合いも一直線の子だった.良い子だ.

 

今が部活一筋.でも21回、医者でテーピングとマッサージをしているという.かなりキツイ状態らしい.

大丈夫だろうか.

メールで聞いてみよう.

 

129.火曜日.

いよいよ公立推薦.

作文と面接で決まる.

作文を書かない女の子.

教室では書くが、課題をこちらで決めこちらで書きそれを書かせ覚えさせる作業だ.宿題はしない.

 

悪気はないという.完全に頭の中から消えてしまうという.教室に来て言われて初めて思い出すのだという.

大したもんだ.ほとんど病気だろうが.

家ではPC三昧.

メールとホームページ作成に夢中.

こっちの知らない操作を駆使し動かす.それはそれで関心納得.

 

だがあさってだぜ試験.

落ちるぜ.

50分内で600字以上の作文なんか書けないぜ.

ホントに書けない.

わしゃ知らんぜ.