2001.7.1〜31 塾日記 7月3日。火曜日。 一人入った。6年。 通分、約分できない。仮分数を帯分数に直せない。 陽気な奴。すぐ図に乗る奴。しかし気のいい奴。いいだろう。 面倒みてやろう。そういう事だ。 まだ何人か入る予定あるらしい。せめて5人でいい。中3の数だけ入ってくれればいい。そうすれば来年がある。そうやって生き延びて行く。 毎日が勝負。 そういう事だ。 7月7日。土曜日。 昨日家庭訪問に行った小3. コンピュータのメンテ,メールの整理をしている時,このメールどこに整理しましょうと聞いたら,お母さんがこのメールの人御存知ありません?と聞いてくる。 覚えがあったのでそれを言うと,小学校から30年来の友達だという。 その友達の子供がぼくが小5から中3まで見て,今高3.しかもこの3月に中退した子。 その子はよく教室に来て,色々と話し,中退の経緯も知っていた。 彼の親,お母さんの友達,いつも会っては,先生,ぼくには感謝している,と話している,と聞く。 驚く。 知らないところで繋がっていて,自分の評価がなされている。 今回は良い評価。 嬉しい。 ぼくの知らないところでぼくが誉められている。 そんな嬉しい時間がぼくの知らないところで流れいる。 逆もあるのだろうが,ホッとする。 自分の仕事が知らないところで評価されている。それを知ること。 こんな喜びはない。それしか支えがないのだからこんな嬉しい事はない。ほんとにない。 7月10日。火曜日。 夏のカリキュラムをしっかり組まなければ。特に中1と中3. スタートとラストスパート。 しっかり道をつけてやる。走るのは彼らだ。 頼むよ。 あいつら。 ほんとにしっかりしてくれよ。 7月12日。木曜日。 家庭訪問続けている。行って見ると意外。あれ,結構金持ち,貧乏。 でかい家。ちっちゃ〜。 新しい子達の訪問はその事で子供を感じられて良い。 住んでいる所,住んでいる家,それを知ることは絶対に必要。 7月14日。土曜日。 中3面談女の子。。 英語16点。 数学20点。 社会8点。 ハハハ。(>_<)(T_T) 気のいい子。アニメの好きな子。実際絵はかなりうまい。 その才能伸ばすべき。とはいえせめて高校ぐらい入っておけ。 その入る高校が無い。 ハハハ。 入れてやるよ先生が。 ハハハ。ハハ(T_T)(T_T)(T_T) 7月21日。金曜日。 昼間に講習会に参加したいと┌ 夜授業後に面談。 この時期は中1で英語数学で2を取ると塾を考える。 そりゃまぁそうだ。 高校がこれで見えてくる。 で,その子は2だった。 でも野球部。 ハイ,ハイッと気が入っている。 良い子だ。真直ぐにこちらを見てくる。 塾に入ったことが無いという。今回のテストでしまったと思ったと言う。 おやじさんが連れてきたが,おやじよりも子供の方がしっかりしている感じだ。 きちんとしてやりたい。頑張って教えたい。 夏は無料体験で指導,9月に正式入会となればいいのだが。 7月28日。土曜日。 中3吹奏楽の女の子。 毎年日本一。パーカッションの部でも去年は日本一。 OBのプレッシャー。言うことを聞かない後輩。その中に入って,全部自分で背負い込んで頑張っている。 損な性格。 そしてよく分かる性格。 絶対にくたびれ損にしたくない。 馬鹿みたいな生真面目さがしかし陽の目を見る。 それを実感させてやりたい。 成績最悪。 何とか1をなくし吹奏楽で推薦。 それをサポートしたい。 7月29日。日曜日。 ビラ配り。 途中で高3になったばかりで中退した子と会った。 中3の勉強合宿の最後の日,「先生方からみんなへ」の中で,そいつに個人的に頑張れと100人の中叫んだ。 よく頑張って合格。中学からは無理だといわれた所。途中で止めんなよと言ったが,今年3月でやめた。 今は新聞配達をしている。 朝と夕方。 偉いよな。やめて遊ぶんじゃなく,1時からチラシ折りこんでるんだもんな。 そいつと会った。 これから中学の仲間と同窓会。 来年になると東京に出る奴もたくさん出るからここでみんな会おうということらしい。 なるほど,言われてみればそうだ。 なかなか友達同士の付き合いはしっかりしている。 こちらはビラ配り。 こいつは新聞配達。 ポストの形が違うと入れにくいよなぁ,ポストから手抜く時,ささくれ引っ掛けるんだよな,そのまま走り出して腕まで擦り傷できちゃうんだよな, 先生これから200部配る。 俺朝700配ってる。 ほォ〜〜〜。 金髪,ピアス。中退。 しっかりやってる。 話してる時も敬語しっかり使って立ててくれる。 いいよね。 こうでなくちゃ。 頑張ってくれ。わしも頑張る。
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