塾日記 2001.11.111.30

 

118.水曜日.

 

「読解・作文表現教室」

立ち上げることに.

 

FAXを用いて.

自分の教室だけでなく,全国の教室に呼びかけ生徒を募る.

まずはweb用のパンフ作成.

5月に考えたもの,実現へ.

 

1110.土曜日.

 

「読解・作文教室」

今週は動けず.風邪とあとは生徒向けメール「日本はどうする」で手一杯だった.これが明日で終わる.

来週からはチラシ用とweb用の二つを作る.

これに気を入れる.集中する.

あとは冬の教室のスケジュールだ.

合宿はある.

二つの教室のバランスが大事だ.

考えよう,考えよう.

 

1114日。水曜日。

 

教室に体のでかい子がいる。

3年で75キロ150cmだ。

だから幼稚園の頃から周りともめてた。

その頃から体のでかさが違う。本人がチョンと突いただけで相手は飛んでいく。飛んでった子はビービー泣き叫ぶ。

周りからは乱暴者といわれた。

気のいい,素直な,いい子だ。

 

いつも戸惑っていた。

いつもしていい事といけないことをぼくに聞いてきた。

 

本人にとって良い事でも,力の違いから相手にとって悪くなる事があるのだ。

まずふざけっこをしてはいけない。絶対にしてはいけない。

歩いて相手に近づいてはいけない。

それだけで相手は恐怖を感じるのだ。

じっとしていなければならない。

小さい子にそんな事は不可能だ。

でも彼はできるだけ動かないようにしていた。

 

 

九々ができた時は次の日の教室の時は,大きな声で九九をいいながら教室にやってくる。声が聞こえてから3分ぐらいでドアが開く。

そして授業でふと九々を忘れた時,周りに誰がいようとぼろぼろ涙をこぼしながら大声で天井を向いて30分ほど泣く。

 

幼稚園の頃は精神から体にき,体に斑点が出たり,吐いたりした。

よく足も折った。体のバランスがうまく取れないのだ。

何回か入院もし,小さい時から大変だとつくづく見ていて思った。

2年生まではよく肩車をしてやった。

肩車で全速力で廊下を走るのだ。された事がないのでキャキャ喜んだ。何回もしてこちらは死ぬ思いだった。筋トレと思って耐えた。そう思わなければ誰もできないだろう。

 

3年になって,だいぶ落ち着いた。

11月に入って,体のバランスが取れるようになり,しまってきた。相撲をはじめた。キチンと習っている。股割もでき,体も柔らかい。すり足もやって見せる。

 

それでまたパワーアップした。

本人が思っている以上にパワーアップした。

それでこれまで上級生としていたふざけっこが,できなくなった。本人が同じだと思っている力がアップしていて上級生が痛い痛いと泣き出してしまったのだ。

 

上級生は怒り出すし,その子も戸惑っていて困った。

 

 

先週から授業前に押し相撲ごっこをしている。

相撲は負ける。当たられたらたまらない。こっちも怖い。

 

4つに組んでそこから押しっこをする。

5番勝負でまだ勝てる。全勝だった。

ここで全力を出させる。

喜んでた。

また金曜日にする。

肩車よりまだらくだ。

それに肩車は重くてもうできない。

 

1115日。木曜日。

 

早く「読解・作文教室」のチラシ用パンフとWeb用紹介文作らなければ。

早く早く。

 

11月20日.火曜日.

 

小4年生の長欠の2名が通塾再開.

一人は不登校の子.

 

だが小説を書くことが好きで、冒険小説を書いている.

小4にしては語彙力も文法能力も漢字力もずば抜けている.最近は比喩も使うようになり、感覚も素晴らしい.

 

時々調子が悪くなるので休むのだが、昨日来た.

相変わらず元気だった.

休んでいる間見つけたゲームサイトや面白HPの話を聞いた.

休みなく話した.

 

ちょっと休憩、ここでオヤジ小話を一つ、暇なスターとはだれ?

 

和田弘

 

和田弘は暇なスターズ

 

信じられない昔の話.

どこでどうなると和田弘とマヒナスターズが出てくるのか.

 

大笑いした.

それなりに気を使っているのだ.

 

しかし僕にしてもマヒナスターズは一番古い記憶だ.

 

こいつは何とかしたい.

勉強の穴が出てくるのはこの時期だからだ.

いろんな単元が4年で目まぐるしく出てくる.

要注意なのだ。

 

次々と画面を変えサイトの説明を続ける.

他の生徒もいるが、今日はこの子優先だ.

 

 

もう一人はゴルフ少年だ.

家で夜素振りを欠かさない.

勉強に頭が回らない.

だが夢中になっていることはまず一番に大事にしなければならない.

夢中になる経験は生きていく力だ.

それが小さい時あれば今後もやっていける.

 

ただ勉強で遅れ、それがコンプレックスになり、夢中になる力を阻害することになったら、まずい.

 

昔コンプレックスはばねとなり、ハングリー精神の元となったが、今は子供の心が時代の複雑化、不透明化、閉塞感とともに複雑にもろく弱くなっているので、できるだけ、これ以上のストレスは取り除いてあげないとまずい.

 

というより、ストレスを振り落とすことから始めないと、勉強も何も始まらないのだ.

 

せっかくのゴルフだ.

彼にとってプラスに働くようにしたい.

その為の塾としたいのだ.

 

1126日。月曜日。

 

3女の子。

気のいい子。のんびりした子。

気も使える。

だが勉強嫌い。

 

漫画を書くこととPCで遊ぶことで、1日過ごす。

チャットルームの管理人もしている。

それはそれで偉い。

いい加減ではできないことだ。だがもう少しで受験。

 

期末も終わった。変化なし。

今日も説教。神妙にうつむいて30分聞いている。

でも終わったら見て見て見てこのHP!画面に飛びつく。

ほらほらほら、これやっばいよ〜

 

後ろ姿を見て脱力感。

それなりに元気にやっていける子だが、最初のハードルを低い所でしかクリアーできなければまだまだ一生に響く世の中だ。。それを超えるエネルギーがあればいいが、心配。

教えればその場は聞いて覚えるが帰ると忘れる。嫌いだからだ。自分で聞こうという意志がなければ覚えない。

 

頭痛い。

 

1129.水曜日.

 

4.女の子.学力かなりしんどい.でも気の好い素直な子.

のんびりとしていて幼い.

このままでは高校受験が心配.高校受験からさかのぼって、今の指導を考える.

だからこちらはあせる.本人はそんな事は考えてもいない.

今日少し強めに怒った.

押したり引いたりが必要と思うからだ.

 

だが本人風邪の病み上がりだったので、少し堪えたかもしれない.

目が固まっていた.

少しこちらのトーンが高かったかもしれない.