塾日記
2001.10.1〜31 10月4日。木曜日。 突然行く事にした。 びっくりするが,喜ばれる。 ニムダのワクチン投与のあと最近の授業の様子,成績,学力のへ変化,今後の方針,普段は教室での面談でいっている事を,家庭訪問でリラックスして話す。 良いのだろう。わざわざきてくれて話してくれて。 帰りにビールやらおつまみやらもらえれば,こんなありがたい事はない。 けっこう喜ばれてんだからなぁ。 いつも一緒に走ってる中1の子は,今回は前回より50点アップ。メールですぐさま大文字で点数を送ってきた。 授業の1時間前にテスト用紙を持ってやってきた。 ほかの子を指導している間,どこで話に割り込もうかとテスト用紙持って後ろをウロウロしてた。 かわいい。 鼻高々だ. 同じ中1の剣道部の女の子。 家庭訪問に行くと,「絶対部屋見せないからね。見ちゃダメだからね。」 見てほしいのがわかったので,ジャンケンで先生が3回続けて勝ったら見せなさい。 1回で負けた。もう一度!また負けた。もう一度!また負けた。 しょうがないのでワクチンプログラムインストールしてると,ちょっと待ってね。 お茶入れてくれるのかと思ってたら,なかなか2階に上がってこない。バタバタ音がする。 終わったので降りていくと,部屋から出てきた。自分の部屋からだ。見ちゃダメ,と言うから,部屋に入ろうとしたら,あと50秒待ってと言って部屋に戻っていくのでそのまま後ろについて入っていった。 ギャ−といって突き飛ばされたが,まぁきれいに整理された。 あゆのでっかいポスター,ズラリとマンガ,ピンクの熊。 塾のテキストも本棚にあった。 服とマンガとベッドが入り乱れていたようだ。 この子も上の2人がやんちゃしていて,なかなか苦労している。 自分もしたいが,するとどうなるかを姉ちゃん二人で見てるので,なかなか動けない。 ストレス溜まっている。 小説家になりたいという。 心の裏表を知っている。大人の批評の目をもっている。だが心は子供。だから感情の揺れも大きく,よく泣く。 教室でもおしゃべりが止まらない。 許している。 こっちのストレスも大きい。しかし許すことにしている。 良い子だからだ。 春には約分も通分もできず,少数の割り算はまるでダメ。 今回の実力テストでは,数学偏差値51! ホッとした。うれしかったね。何とか人並みになってきた。 色々ある中がんばっている。 お母さんに見せろと言っているのに,成績表見せてない。 色々あるらしい。 早く見せろ,お母さんも喜ぶから,それに良いうちに見せておけ,と言った。 突然の家庭訪問も良い。 10月6日。土曜日。 また突然ワクチン訪問。 しかしこれから外出,今お客さん,と続き,1時間後,2時間後に再訪問,となり,当初の順番が狂い,ニュータウンの端から端まで行ったり来たりが続き,疲れた。 というよりも途中から体調が悪くなり辛かった。 今も寒気がする。 しかしやはりわざわざ汗かいてきてくれるのはうれしいのだろう。歓迎してくれる。お昼時であればお昼ご飯。先生これ安くて申し分けないけど,とお酒。いいね。 中3の女の子。これから追い込んで行く時のファックス授業の確認。 中1の女の子,英検4級合格のためのファックス活用。 中1の男の子,ちょうど父親がいたので,父親からのビシッとした一言のお願い。 不登校の子の家ではPCの種類が違い,ノートンとは別のワクチンを一緒に探し,インストール。ああだこうだで1時間近くかかった。喜んでくれたかもしれない。 小4のこの幼稚園の妹は明日が運動会。モー娘を踊る。可愛く踊って見せてくれた。帰ってく僕を後ろから大声でせんせ〜いバイバ〜イと言ってくれたり,途中まで自転車で送ってくれたり,行けばいったで反応があり,行ってよかったと思う。 しかし疲れた。 明日は走りながら5,6名回るつもり。 10月11日。木曜日。 大雨の中ワクチン投与。ビチョビチョ。 偉いネ俺は。 家庭訪問,2度目は2度目でまた子供の部屋の印象も違ってくる。 細かなものが見えてくる。 片隅の丸めた靴下,めくれたコミック,破れた答案,すすけた遊戯王,折れた砲身,転がるスプレー,古い賞状,昔の絵,おじいちゃんおばあちゃんの写真,諭吉10か条,真っ黒なパンダ,セーラームーンの大きな絵,七五三の写真, どれも忘れ去られた感じで片隅にある。 すっとそこにある。これからもずっとそこにある感じ。 10月13日。土曜日。 Fax授業。なかなか進まない。そりゃそうか。宿題ができないのだから,それがFAXだからといってすぐ送ってくるはずも無い。それに設定がどうしてもわからずこの前は20回位電話やり取りして何とか送れた。 こっちも機械は苦手で不慣れ,むこうも同じ。 それなりに結局は面白いから良いけど,実質勉強は進んでいない。 早く慣れて実質伴いたい。 10月17日。水曜日。 もっと見なくちゃ。 全然できないとウンザリする。 ホントにこいつの脳味噌どこにある。どこにあるんだ? と思う。 だから教える事だけせめて心静かに教えよう。 あと30分で帰るんだから。 でもそれじゃダメ。 全然ダメ。違うんだな。 たまたま一次関数がわからないだけ。たまたま今日わからないだけ。このことだけがわからないだけ。 この子は僕より偉くなる可能性を持っている。 それをこの事だけで馬鹿にする傲慢を恥じよ。 それより顔を見ろ。 困ってる顔を見ろ。 悲しげな顔を見ろ。 こんな事で心塞ぐ苦しみを思え。 もっと顔を見ろ。 実は子供は見てる。僕を見てる。助けてくれと見てる。 だから来てる。 もっともっと顔を見ろ。 10月22日。月曜日。 全くできない中3の2人。 気は良いし良い子だが,頑固で自分のペースを崩さない。 時間がない,時間がないといつも宿題はしない。自分の時間を潰して勉強に費やす気がない。 1つの問題を自分でやるといって30分も40分もかける。 少しずつやる気は出てきてるが,まだまだ。 昨日は模擬試験。初めての模試だ。だいだい10月になって初めての模試というのが遅い。しかし気にもしていない。 今日は中間も終わったなので,PCで高校のHP巡りをさせた。 勉強はお休み。 吹奏楽とアニメ。 けっこう各高校とも生徒のHPがあり二人盛り上がる。それはそれでよかったか。 FAXも帰ってくるようになってきた。だんだん今回の中3にも愛着が湧き始めてきた。 |