マラソン日記   2001.1.〜2000.1.15    

 

1月2日.

 

 法政大,大村無念.

登りで一杯,下りでしかしストライドを一杯一杯に広げる.

順大に並ばれた時すぐさま抜き返す.ここで惨敗すると思ったはずだ.自分の持ちタイムから勝負にならない.選択肢として,じっくり追いかけてできるだけ1位,2位との差のない3位を狙うか,一か八か60年ぶり優勝を狙うか.後ろの藤原は絶対だ.であれば先頭との差のない3位.

 

しかし順天に並ばれた時,全く思わず,引き裂くように,本能的に,前へ出た.

自分の気持ちに弾き出される.投げ出される.

次の瞬間惨敗を頭は理解し,体はにもかかわらず飛び出していく.そうせざるを得ないのだ.

 

その瞬間が美しい.

なんとも美しい.

潰れていくことが目に見えているだけに,美しい.

抜き返した一瞬.

負けるために破裂する瞬間.

      

1月8日。

 

またやっちゃたよ。

正月実家に帰って,毎日15キロを三が日走り,帰ってからも走らなかったのは5日だけ。昨日は冷たい雨の中,今日だって曇り空の冷たい風。なのに62キロ

あっという間だよな。

あと右足の太もも裏。大きな筋が痛む。これも不安。

 

1月28日。館山。

今度こそサブスリーになるのだ。中3に言っているように,ここからは上げていく,量も質もただ上げていく。そんな時期だ。

それにしても寒く冷たい中を走るのはつまらない。

やはり太陽とぽかぽか陽気と柔らかい風だ。

それがないと辛い。

それにこの辺り走ってる人少ないから,といってい,だから誰かと一緒に走るわけでもないけどね。

 

でも体がほぐれていく感触はやっぱりいい。心も一緒に溶けていく。物思う年頃なんだわ。50も近くなると。

信じられないね。

年のとり方間違えたよ。

まあいいさ。

いいよね。

誰に言ってんだか。

 

114.

都道府県女子駅伝.

今日はやたら眠くて走るのはやめようと思っていたが,やっぱこういうの見ると走ろうと思う.

1月になって今日まで125キロ走っている.いいペースだ.これを今日も走って140キロにしておけば目標の110キロが達成できる.

ゆっくりと走って,煮詰まっている気持ちや思いを溶かして,浄化する.透明にする.

本当はスピード練習をしなければならないが,今日はじっくり体を温めよう.

疲れてる.首が痛い.しかしこれこの前のレース以来ずっと.これまでになかったこと.どういう事だ?

ストレスたまってるのか?晩御飯の後,無駄にポテチとか,せんべいとか,チョコとか食べてしまう.日本酒もだ.

 

これでそのまま寝る.太る.切れが悪くなる.我慢できない.

 

走っているのをいい事に,食べてしまう.情けないぞ!