『古蹟調査特別報告』
朝鮮総督府編

古蹟調査特別報告、第1冊、1919年
「平壌附近に於ける楽浪時代の墳墓」(関野貞、谷井濟一、栗山俊一、小場恒吉、小川敬吉、野守健)
 1916年度に行なった古跡調査のうち、平壌近辺、おもに大同郡大同江面にあった楽浪古墳の調査報告。

古蹟調査特別報告、第2冊、1922年
「北満洲及び東部西伯利亜調査報告」(鳥居竜蔵)
 1919年6月~12月の半年間に、鳥居竜蔵が満州とシベリア国境地帯を調査した旅行記。
 ロシア革命の圧殺、東部シベリアへの日本勢力の拡大、朝鮮独立運動の抑止など、さまざまな利害関係を背景に、1918年4月から日本はシベリアに出兵し、やがて大軍を派遣した。日本軍の出兵とともに実施された人類学調査だった。

古蹟調査特別報告、第3冊、1924年
「慶州金冠塚と其遺宝 本文上冊」(浜田耕作、梅原末治)
古蹟調査特別報告、第3冊、1924年
「慶州金冠塚と其遺宝 図版下冊」(浜田耕作、梅原末治)
 1921年9月に慶尚北道慶州で、工事中に大量の遺物が発見され、緊急調査が行われた。発見された古墳は、金冠塚と名付けられた。古墳の封土はほとんど除去されて原形は不明だったが、少量の積石が確認できた。
 調査研究の後に、慶州古蹟保存会金冠塚遺物陳列館(博物館分館)が建設され、遺物が収蔵された。

古蹟調査特別報告、第4冊、1925年
「楽浪郡時代の遺跡 図版」(関野貞、谷井濟一、栗山俊一、小場恒吉、小川敬吉、野守健)
古蹟調査特別報告、第4冊、1927年
「楽浪郡時代の遺跡 本文」(関野貞、谷井濟一、栗山俊一、小場恒吉、小川敬吉、野守健)
 楽浪郡治址(大同江面の土城)、楽浪郡時代の古墳、秥蝉県治址と秥蝉碑、楽浪郡時代の塼瓦およびその他の工芸品

古蹟調査特別報告、第5冊、1927年
「梁山夫婦塚と其遺物」(馬場是一郎、小川敬吉)
 慶尚南道梁山郡梁山面北亭洞で、金銅の宝冠、翡翠の勾玉が出土した古新羅古墳の調査報告書

古蹟調査特別報告、第6冊、1929年
「真興王の戊子巡境碑と新羅の東北境」(池内宏)
 咸鏡南道咸興郡下岐川面真興里にある碑。

古蹟調査特別報告、第7冊、1929年
「高句麗時代之遺跡 図版上冊」(関野貞、谷井濟一、栗山俊一、小場恒吉、小川敬吉、田中十蔵、野守健)
古蹟調査特別報告、第7冊、1930年
「高句麗時代之遺跡 図版下冊」(関野貞、谷井濟一、栗山俊一、小場恒吉、小川敬吉、田中十蔵、野守健)