【H17.03.17:暖かい高速→東名高速】 |
天気予報は快晴。 昨年からの「晴れ男指数」は引き続き健在の模様。 やや花粉が多いという情報がひっかかるところだが、 予想最高気温は16度。出掛けない訳にはいかない。 連休に前休みをつけての企画。 待ち望んだ春がやってきつつあるので、 今年初めての泊まりツーリング。 目的地は無し。 新しい相棒と自分の慣らしを兼ねるのと、 まだ時期的に山側に向かうのは残雪と凍結が怖い。 (12月に友人と怖い思いを経験済み) よって暖かい方面ということで東名をひた走ろうとは決めていた。 よくあることだか前日は飲み。 終電で帰宅した翌日といことでゆっくり就寝。 一泊旅行だが、 キャンプをするわけではないので大掛かりな荷物を準備する気はなく、 簡単な着替え程度で荷造り終了。 でも、今回はこの段階で最初のイベントの登場。 相棒購入時についていたBMWの代名詞「パニアケース」のデビュー。 オートバイに乗り始めた時は、 「なんかオッサンくさいなぁ・・・」と思っていた一品。 でも10年モノのBMW純正パニアケースは、 なんともいえない古臭そうで頑丈そうな雰囲気。 「いかにもドイツ人が作ったモノ」という一品。 よくよく考えると自分がオッサンと思っていた領域に、 すっかり足を踏み入れているというコトなのかもしれない。 パニアケースは納車以降に宅急便で届いた為、 まだ相棒が装着した姿をみていない。 四角いフレームにさしこむだけの非常に簡単な装着方法。 「これでいいの??」と少々不安を感じながら装着。 ロックをかけると、しっかりと装着されているようだ(当然か)。 あらたな装備を施した相棒をしばし眺める。いままでとは違ったたたずまい。 スタイルが変わる装備ではあるが、 妙にしっくりときている雰囲気を感じるのは親バカだからかもしれない。 また相棒をさらに好きになった瞬間。 左右でかなりの容量を確保できるが、 今回の軽荷物は片側だけでおさまってしまう。 バランス的に振り分けようかと思ったものの、 そんなに重いモノを持っていく訳ではないので、 もう片方は「おみやげ用」にでも空けておく。 ちょっと気になっていたのが横幅。 後ろから眺めてみると、 エンジン、ハンドルの幅をそんなにオーバーするものではないが・・・ (付けていなくてもエンジン幅が気になって、いまだすり抜けは怖い) パッキング完了、自宅出発は11時ちょい前。 環7、世田谷通りをぬけて用賀に向かう。 おもえば平日の都内を走った経験はほとんど無い。 のんびりとした渋滞にまきこまれながら用賀に到着。 お金で時間をかう本州の大動脈に乗りこんだ。 ほんと暖かい。あまりにも暖かいので、 上着は先週よりも一枚少なく、グローブは早くも夏用。 タンクが小さいため、 トリップ・メータが150kmを越えるのをきっかけに給油する。 途中、ベンツがひっくり返る事故渋滞があったものの、 快適な走行が続く。 高速の走行はやっぱりラク。 トップギア(5速)での時速100km位での走行が非常にラク。 ラクに距離はかせげるものの、 やはり高速道路というものは思い出が生まれる時間が少ない。 そんな中、 日本が誇れるモノを右手に見ながら走り続けることが出来るのが、 東名高速の楽しみ。 それは富士山。 昨年登っただけに思い出深い。 雪化粧をした上品な姿を右手に眺めつつ、 相棒のなめらかな鼓動を意識しつづける。 (それくらいしか気にすることがない) オートバイでも車でも「御殿場―東京」の東名高速はよく利用する。 慣れ親しんでいるこの経路を通り過ぎ、新鮮な東名高速が目の前に広がり始める。 初めての富士川PAで休憩。オートバイは他1台。 富士川越しの富士山は雄大。 良いことではないが、 トイレの看板がアレンジされていたので撮影。 ひたすら西へと進路をとる・・・ が、ここら辺りから異変。自分でも相棒でもなく「天候」。 引き続き晴れているものの、風が強い・・・ 「横風注意」と電工掲示板が警告を発す。ホントに強い・・・ 風をまともに受けながらの走行が続く。 ペースがガクンと落ちる。 右車線からトラックに抜かれ始める。 いろんな風の流れが自分を取り囲む。 右に左に、前に後ろに翻弄される自分。 西へ進むごとに風はどんどんと強くなっていく。 茶畑に風力発電の風車が立っているのが納得できる。 ハンドルを抑える力が強くなっているせいか、 風により体温がどんどん奪われているせいか、 指先の感覚が怪しくなってきた。 気づくと、後ろにZZRがずっと付いてくる。 フルカウルのオートバイには乗ったことがないが、 前からの風・横からの風にはどんな感じなのだろう? とりあえず「浜名湖」を目標にガマンの走行がつづく。 浜名湖PA、なんとか付いた・・・、指先の感覚が無い。 ツーリングマップルにある「うなぎバーガー」を食べたかったが見つからない。 しょうがないので、なんとかネタになりそうな「うなスパ」。 わさびクリームが妙に美味しい。 この時点で16時、さて本日はどうするものか。 東京までは絶対戻れない。 「今日はビジネスホテルかな」と思い、 近隣の大きそうな町、浜松に向かう。 浜松駅周辺に到着。 ビジネスホテルは何件かあるものの、 安心してオートバイを置けそうなホテルが見付からない。 スタンドにて店員に聞いてみるものの、 有力な情報を取得することはできず、引き続き町を徘徊。 「そろそろライト付けるかな?」くらいまで陽は落ち、 あてもなくグルグルと走っていると、「浜松ホテル」を発見。 対応の良い従業員と、 通りからちょっと入った駐車場に好感。6200円也。 気力と体力を使った風の中の走行が効いているようで、 お風呂に入ると眠気がやってくる。 19時から2時間仮眠。 スゴイ汗をかいた・・・、風邪じゃありませんように。 お約束のようにビールが飲みたくなってきた。 フロントで「夕飯がてら飲めそうなお店は?」と情報を聞き、 たどりついた小綺麗なお店は、 楽しそうな集団がいくつかある中での4人テーブル。 一人なのでできればカウンターが良かったのだが、 時間も遅いのでココに決定。 周囲から「あんた何?」という視線を感じつつ、 この文章を書いている。 旅に出る時の相棒ジョルナダ。 こいつで日記を書いていると、2時間位の暇つぶしはなんとかなる。 斜め左の集団(男1、女2)、 女性の1人がフラれたような話をして、 他の2人が聞き役に徹しているような集団。 「あの人でいいじゃん!」 ジョルナダ越しに、女性がチラっとこっちを見たのが確認できた。 「ん?オレか?よし、こい!こっちに振って!」っと思うものの、 お誘いはない。 「私もパソコン欲しいぃ〜」 明らかに、自分の話がされているようだ。 ちょっと楽しくなってきたものの、一向にお声はかからず、 自分が声を発するのは店員さんに注文する時だけ。 4杯目のビールを注文してしばらくすると、 その集団はお開きに。 仲間に入れてたら、今回の旅も違った面白さが生まれていただろうに。 いい感じでお酒がまわり、 リゾットコロッケでお腹も満たされた所でお店もラストオーダー。 |