【H16.08.26:現実帰還】

フェリーで夕食を食べた。
きつねうどん。
この味がヒドいものだったので、もう旅は終了。
編集後記。

あと1時間もすれば大洗に到着してしまう。
8泊9日、うち道内6泊7日という長い期間に思えていたこの旅。

旅に出た時に、いっつも思うことだが、
「あっという間」の出来事であった。

前半までは終わりのコトなんかは考えずに動き回り、
中日辺りで「あぁ、もう折り返しかぁ」などと考える。
後半では「あぁ終わってしまう、どうしよう!どうしよう!」となる。
いっつも同じコトを繰り返し考えているように思える。

今回の旅においては、
天候が悪くならない限りは極力テント泊としようと思っていた。
これに関しては完全実行。

新しく買ったテント、小川キャンパルの「ステイシー」、
前室が広くて本当に使いやすかった。

ただ、その分フレームの本数は増えフライの面積が大きくなり、
テント自体の重量も容積も増えるという欠点はある。
当然、設営・収納にかかる時間は以前のテントよりもかかってしまう。

また、和琴のキャンプ場ではかなりの強風でのテント泊となった。
ここで張り綱の効果を改めて知る。
以前の安物テントでは、
張り綱を通すループもない為、もし和琴に挑んでいたらどうなっていたことだろう。

そして悪天候を経験したことで、ちょっと自信がついた。

が、今回のキャンプでは満足できなかったコトがあり。
それは「ご飯」。特に夕食。
全ては買い出しの失敗に始まる。

そもそも、キャンプ場につくのが18時前だと、
ちょっと遅い。
メジャーなキャンプ場のそばのセイコマでは、
既に食材がなかった。
他、キャンプ場のソバに食材を売っているお店が無いということも。

お米とパスタは持ち歩いていたので、
食べ物が無いということはないのだが、オカズがショボイ。
せっかく北海道に来ているというのに。
最終日のジンギスカンを覗いては
シュウマイ、餃子、ソーセージ、という散々たる結果。

次回こそは「早めの設営!探索がてらの食料の買い出し!」という、
余裕のあるタイム・スケジュールで動き回れるようにしたい。

また、初日にせっかく鉄鍋を購入したのだが、
それを使用するまでもなかった。
次回のキャンプまでは、
「鉄鍋でこれ最高!」というレパートリーを増やそう。

その点、朝の「サラスパ お茶漬け風味」はかなりの定番になりそうだ。
パンよりもかさばらないし、保存が効くので非常に便利。
お湯をわかすので、
コーヒーを飲みながら調理できるのも朝イチの行動として非常に良かった。


温泉、今回もかなり巡った。
鏡沼、熊の湯、相泊、瀬石、からまつの湯、
和琴湖畔、和琴共同、岩間、鹿の湯、ヌプントムラウシ。
宿泊数より全然多い。(道内6泊10湯)

が、やはり温泉巡りをしてしまうと石鹸を使用できないので、
昨年同様、頭が洗えないのには辛かった。
その点、熊の湯や和琴共同は非常にありがたい場所。

途中みた管野温泉、幌加温泉は鄙びた感じが非常によかった。
どことなく「つげ義春」の世界を感じる。
今度は予約して宿泊してみたいものだ。

一人旅、自分の時間だらけの旅。
北海道、一人旅の人数が多いのは、
ライダーハウス等の安い旅行ができる環境がソロっているからか?

やはり複数人での旅行とは違う。
観光地の駐輪場やキャンプ場という場では、
一人旅人同士の間に変な連帯感みたいなものを感じる。

が、これは北海道という土地においての道外の人間の独特な風習な気もする。
道内の人々は、どのような目でこのような旅人達を見ているのだろうか・・・。

というようなコトも思いつつ、
絶対に本州では味わうことのできない世界が無数に存在する北海道、
なんとかしてまた再訪したい。
やっぱりバイクで。

と記述するうちにフェリーは大洗に到着。
荷支度をすませ下船のアナウンスまではこの日記を書いている。

アナウンス。
バイクの格納フロアへと階段を下る。
行きとは全然違う気持ちで階段を下る。
疲れは全然ない。ただ「長い」と思っていたつもりの旅が、
あっという間に終わってしまった印象を感じているだけ。

普段繰り返していた動作がすべて、
旅の終わりに向かっていることを感じさせる。

荷物をくくる・・・、
チョークをひく・・・、
セルでエンジン始動・・・、
チョークを戻す・・・、
両手にグローブをする・・・、
リュックを背負う・・・、
ヘルメットを被る・・・、
アクセルを少し煽る・・・、
バイクを進行方向へ展開・・・、
右足を振り上げ、バイクに跨る・・・、
ミラー調整・・・、
クラッチを握り、ギアを1速へ・・・、
若干、アクセルを煽りクラッチ・ミート・・・

毎朝繰り返してきたこの作業。
思い返すと、
家を出る時のこの作業から旅は始まり、
そしてその時からこの終わりへと向かっていたことになる。
終わりを決めた旅をしているのだから。

決めているものの、
なんとも寂しい感じがするのは何故だろう。

前車に続きスロープを下る。
視界に入る港の風景は、やはり寂しさをより一層強調するものであった。

本州上陸。
ある意味、ただいま。
既に夜、ここからは最短距離で安住の地である自宅へ向かう。
常磐道、三郷付近でやや雨つぶを感じる。
首都高6号、首都高C2、
首都高5号、東池袋。雨脚が強くなりカッパを着用。
最後の最後で雨中走行となってしまった。
否、ここまでで雨中がなかったことが奇跡。
首都高環状線、4号を経て自宅に到着。

雨が強く、
大きな荷物を降ろすのは諦めた。
テント生活に体が慣れているせいか、
久々に見た自分の部屋が非常に広く、また天井が高く感じた。

自分の部屋を見てなんとなく自然と息を吐いたところで、
今年度の北海道旅が完全に終わったことを実感した。

本日の走行:135km

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆様、いろいろありがとうございました。

<1BOXオジさん>
大洗で乗船手続き前に立ち話。

<ロンブー・チャリダー>
ロンブーの亮に似ている。
雨宿りしていると「兄さん助けて〜」と東屋に逃げてきた高校生。
2時間、一緒に雨宿り。
チャリの後ろブレーキ効かない。

<デッカマン>
デカいライダー。関西人
同じく雨宿り。
北海道通、ライダーハウス情報えらい詳しい。


<快速旅団:団長、奥さん>
鉄鍋を購入。
夜にもかかわらずYHに連絡をとってくれ初日の宿を確保。
細い目で淡々と喋る団長が印象的。

<三郷さん>
春に交通事故。リハビリでこのYHに来ている。
YH好き。北海道には30回くらいきていると。
最初、他の宿泊者となじめないと言っていた。

<先生>
千葉の高校の先生。愛車はジェベル200
毎年、北海道にはきれいるよう。
昨年に続き夕張YHに来ているもよう。
旅の醍醐味を語ってた。

<CBRさん>
先生の仲間かと思ったが違う。
おとなしいが、北海道には何回も来ているようだ。

<女チャリダー>
小樽YHから。小樽ではクニイリツコと話したらしい。
知床を目指しているとのこと。
出発時の適当なパッキンングが印象的。
タイヤはヒビ割れて、これまた後ろブレーキはあまり効かないと。
大丈夫なのか??

<夕張鉄道 保存会の皆様>
客車の掃除をしていたオバさん達。

<札幌ライダー>
夕張国道が重機で渋滞した際、
休憩所で立ち話したハーレー乗り。

<メガネ・ホクレン>
給油後、道を聞いたが、
すいません、説明が全然わからなかった。
多分、高校生。

<ラーメン・ライダー>
美瑛っぽい休憩所でであったBM乗り。
旭川までラーメン食べにいっていたそうな。
オロロンライン、ナイタイ高原牧場、ミルクロードをすすめられる。

<高年アウトローズ>
霧立ソバ屋で出会ったハーレー集団(3台)。
みな50歳くらい。
「覆面情報」を教えると、
「ひまわりみてこい!」「兜沼でキャンプしろ!」と指針をくれる。
(やや命令形)

<ひまわり君>
ビアンキ乗り。
当方、いそいでいたのでひまわり現場ではほとんど喋ってないが、
サロマ湖でばったり。一緒に宴会。

<テレーネさん>
鏡沼キャンプ場で話し掛けられる。
飯能から。
行く方向いっしょなのでいろんな名所であう。
が、どうも尾行されているような・・・
さわやかな顔している中年さん。

<細身関西人>
徳島出身、ロング系ライダー。
新潟の台風に遭遇したらしい。
さすが、話の組みたては上手。
なまものキライ。

<サッポロねーさん>
ボルティの継承バイク、マニアだ。
上品な顔、かわいい。声もかわいい。
サロベツ原野、宗谷岬でお話。
もっと仲良くしたかった。

<所沢君>
黄色いマジェ、所沢ナンバー。
川越在住。
「樺太」でウニ丼を一緒にたべた。
見た目は怖いけど、目が優しい。
かなりの小荷物できているツワモノ。
後、カムイワッカでも遭遇。

<旭川チャキチャキ・ネーサン>
元ブリジストン・サイクルに勤めていた女性ライダー。
推定33歳くらい?。実家はさいたま市。現在旭川在住。
日本全国旅しているらしい。
石垣も父島も。
北海道もかなりバイクで疾走しているもよう。
サロマ湖の夕焼けにビールとワンカップ持って登場。
ツワモノだろ。
一緒に宴会。

<ナニワ水着さん>
網走駅で遭遇。
カムイワッカに命をかけているのか、
網走で水着を探していた。
カムイワッカの駐車場でも合い、
一緒に滝登る。
僕のデジカメ、写真撮れてませんでした。

<似・星野>
京都出身、ドラッグスター。
マフラーデカすぎ。
RH「白樺」で合い、
一緒に熊の湯、酒の買い出し。
好きな感じなんだけど、そんな喋らなかった。

<岩男>
同じ歳。見えないって。上、上。

<キクニさん>
家族を残し、知床を巡るZZR乗り。
やわらかい話口と笑顔が印象的なオジさん。
髪はブリーチ。
夜、バイク話や旅はなしを。
面白い。

<杉並R1さん>
バイク詳しい。
よく喋る。キクニさんとセット。
話している時のジェスチャーも面白い。

<女子高ライダー>
ラリーに詳しい。
実家がバイク屋。
アクセルめっちゃ開く。
キクニさんと仲よし。

<りゅう>
もと整備師の28歳。
船橋。よく喋る。

<ショーン>
カナダから来て北海道まわってる。
キライではないが、あんま絡まず。

<知床のっぽ>
知床アタックを企てるリーダー。
小樽からヒッチハイクで知床入り。
パーティを散策している。
ゆっくりとした喋りっぷりが面白い。
すごい良い人っぽい。

<知床はっと>
のっぽに騙されて連れてこられたようだ。
帽子かぶってる
シャイっぽいがネタが面白い。

<白樺オーナ>
ご主人、山田康雄そっくり。
声も。細い。

<高山さん>
多摩ナンバーのFTR乗り。
温泉巡りしているようだ。
知床の相泊地区で遭遇。
「からまつの湯」でも合う。

<福岡小おじさん>
カラマツの湯で一緒に。
福岡ナンバーのハイエース。
温泉巡りするみたいで、
からまつの湯は偶然発見したらしい。
現在、網走在住。
心臓が悪いと。前歯が1本ない。

<野宿君>
裏摩周で「あれ梅宮辰夫ですよね?」と話かけられる。
多分、高校生。
無料配布しているような地図のみで北海道を回るツワモノ。
毛布一枚で野宿を繰り返す。

<コタン君>
夕方のコタン温泉に一緒に入浴。
翌日の三国峠でばったり遭遇。
細身でカッコ良いハーレー乗り。

<登山オジさん>
岩間温泉に一緒に入浴。
デリカ乗り。

<道端オジさん>
糠平で最寄のGSを尋ねた。
サッポロナンバー。

<香川オジさん>
朝の鹿の湯に一緒に入浴。
昨日は道に迷って、酒を買い忘れ、
だいぶ遅くに到着したらしい。

<コックさん>
一人なのにフル装備でテントをはるオジさん。
鮭のオニギリをくれた。
トムラウシ温泉でも合う。

<トムラウシ・ファミリー>
若夫婦。
旦那、入浴の際に湯舟のへりですべりドボン。
豪快に水をかけられた。
良い人。娘推定2歳。奥さん推定33歳。

<福岡社会人>
台風で帰りのフェリーが欠航してしまった不運ライダー。
舞鶴に出てそこから自走とのこと。
釧路で欠航を聞いて、大急ぎで小樽にむかっている。
質問をなげてから、返答までの時間がかなり長い。

<大阪ライダー>
夕張のセイコマで遭遇。
地図ない状態でシコツ湖へ向かっている。
宿の手配をしたが19時に間に合わず夕食抜きになっていた。