【H16.08.27:えぇ?もう最終日なの??】

就寝が22時だったせいか、起床、5時30分。
途中、寒さで何度も目がさめてしまった。
昨日の走行中に「17度」というのをどこかで見たので、
おそらく10度の前半ではないかと思う。。

寒すぎるのでまずはコーヒを。
そして夜に続き鹿の湯へ。

【キャンプ場に隣接。贅沢です。】

先客、まだ5時台なのに結構アリ。
キャンプ場に居なかった人が居る。
傍の宿泊施設から来ているらしい。

香川県のオジさん、登場。
昨日は22時頃、このキャンプ場に到着したらしい。
道に迷い、どうにかついたものの酒が売ってなかったので、
もう一度林道を下って酒を買いに行ったとのこと。
自分なら酒を諦める。

「岩間温泉行った?」と聞かれる。
湯船が3つに増えてましたと答えておいた。
「そうか、やっぱ行くか」と何やら決心したようだ。

しばらくすると「じゃあ、岩間行くんで先あがります」と出ていった。
(が、結局、僕の方が出発が早かった)


朝食は「タラコのスパゲティ」と「コーンポタージュ」。
最終日なので早く動きたく、
ご飯作りながらせかせかと片付けをしていると、
「ずいぶんと早いねぇ」と隣のオジさんが話かけてきた。

聞くとこの方はコックさん。
年に数回連休があるらしく、
8月はココのキャンプ場でのんびり、
10月は知床に行って熊の写真を撮るそうな。

鮭のオニギリを差し入れしてくれる。
驚くコトに今年捕れた鮭とのこと。
「若いからあんまり美味しくないんだけどね」
というものの、美味。
お礼というわけではないのだが、
昨日飲めなかったワインを差し出した。
(もう飲む機会がない&バイクで運搬はリスキー)

【最後の朝食。こう見るとまともな朝食だ。】

テントは内側が濡れているような感じであった。
外側はカラっとしているのに。

寝室内での体温の暖かさ原因だろう。
フライも裏がビッショリ濡れてる。
はがしてひっくり返して乾かす。

【撤収!荷物が多いので時間がかかるのです。】

パッキング終了、8時。
なんだかんだでそんなには早くない。
地図でまず最初の目標を確認。
昨年、見ていない「ナイタイ牧場」に決定。
幌加内で出会ったライダーが「北海道で一番良い牧場」と言っていた牧場。

2人のオジさんに別れを告げ出発。
北側の林道は砂利が深い部分が多かったので
南側の林道を下って、国道経由のナイタイ牧場行き。

最初の分岐、左に行くと管野温泉。
せっかくなので日帰り入浴しようと向かったが、
日帰りは10時からと張り紙あり。
最終日、さすがに待てない。
個人的に大好きな建物であるだけに残念。

【非常に気になる管野温泉。】

林道を抜け、のんびりとした直線道路を走る。
ナイタイ牧場への看板はたくさん出ているが、
速度が出ているので看板を見つけると急ブレーキ。

【北海道らしい直線】

看板にしたがい進んでいくと牧場というか、
丘というか、山が見えてきた。
レストハウスへの登り道に入っていく。
確かに素晴らしい景色だ。
天気が良いので帯広方面へキレイに展望が開ける。

【広〜い牧場です】

レストハウスのソフトクリームを食べたいが、
ここも10時から。
「これは食べないと勿体ない!」と思い、
30分ほど芝生に座り、馬と遊ぶ。

【足の長さが妙にカワイイ】

開店。
そういえば久々にソフトクリームを食べたような。
そういえば四国の最終日にもソフトクリームを食べたような。
美味。

【逆光時はフラッシュを炊きましょう】

つぎの目標、お土産はやっぱり「六花亭」か。
となると帯広駅の本店に行くことと。片道36km。
気がのらないがしょうがない。
名物「豚丼」も食べてこようと決心し、
さらに南下を始める。

昨年も来た帯広。
道が判るので、なんとなく気楽。
っと思いながらも、ちょっと迷ったりして「六花亭」到着。
お土産、職場と家で9500円、買いすぎたか・・・。
本店でしか売っていないサクサクパイを食す。午前中から甘いもの2連発。

【これは美味です。コーヒーは無料。】

さて豚丼、地図や本にのっている元祖豚丼の「ぱんちょう」に向かった。
北海道なのに行列が出来ている・・・。

【そういえば久々に行列を見たような】

20分ほど並んで入店。
味、ん・・・、学祭でよく食べた「焼肉丼」ってのに味が似ている。
まぁ、美味なのだが、「焼き」感が強い。
そして昨日夜の「ジンギスカンご飯」と非常にかぶった。

【本日、食べ過ぎなり】

食べ終わって駅前をみると、
9月開催のWRC(ラリー)のディスプレイが。
旗も至るところに掲げられている。
ちょっと見たかった。

【これはランサーですね】

さぁ、2年越しのメインディッシュ。
ヌプントムラウシ温泉。
山奥にあり非常に気になっていた温泉。
噂ではアブにさされてもお湯につけてたら腫れないとか。
今年度の北海道旅行の最後のイベント!

道道を走り、屈足のホクレンで給油。女性2名。
「ここからトムラウシは?」聞くと「50km」と。
ん〜、1時間。
「苫小牧は?」と聞くと「4時間」と。
行って、入浴、戻って、苫小牧=>7時間といったトコ。
現在、2時。

苫小牧には22時までに到着すればよいので、
さほど余裕はないが丁度良いプラン。
いや、走行距離はかなりのものとなるだろう。

さぁトムラウシ・アタック。
若者のようにアクセルを開ける。
道はガラガラ。
最後は15kmのダート。
荷物が重いのでガレてたら泣く。
前半、細かい深ジャリ。あぁ、これが一番キライだ。
タイヤが前後ともヤマが無いのと合間って
すっごいフワフワ感。

中盤以降、締まったダートに路面が変化。
走りやすく速度ものせやすい。
山小屋が見えてきてヌプントムラウシ到着。

スゴイ湯煙が登っている。
そのソバに脱衣所の小屋。

【念願のヌプントムラウシ】

温泉セットを持って訪れると、コックさんが居た。
僕が「本日はトムラウシ行こうと」と言ったのを聞いて、
「入りたくっちゃってね」とのこと。

中は他、男性がひとりと、3人家族。
「今日の夜、苫小牧から帰るんですよ」と話すと、
皆が「えっ?大丈夫なの??」と言ったリアクション。
ネタになってちょっと嬉しい。

念願の温泉に入浴。
良い!お湯の質が良い!ヌメリ感がすごい。
スグそばに源泉。
お湯が湧くというよりはボッコボコと噴出している。
またこれがスゴイ温度で、
ホースでひかれている川の水で薄めて湯船が適温に保たれている。

【噴出す源泉カケ流し】

山岳部の男性陣登場。
沢歩きしているとのこと。

男性比率が高くなり、
家族の奥さんが「恥ずかしくなってきちゃった・・・」とあがる。
(※水着着用)

30分ほど浸かる。
やっぱり良い温泉だ。
お湯は今までの温泉の中で一番良いかもしれない。
(他、草津、酸々湯が僕の中では上位に)

またロケーション文句ナシの野湯。
はぁ、もっと時間にゆとりがあれば・・・。
今度北海道にきた時は、早いうちに寄ろう。

山岳部メンバーに別れをつげ身支度、
ふたたびトムラウシ・アタック。
「ここでのマージンが後にひびく」と自分に言い聞かせ、またまた頑張る。

また屈足のホクレンで給油。往復120kmだった。
聞くと、トムラウシに行く人は、だいたいこのパターンの給油となるようだ。
オジさんにWRCのチラシをもらう。

さぁ、次は苫小牧。
ひたすら国道を西へ。
日勝峠、昨年は霧で何も見えなかったこの道、
今回はよく見える、が寒い。
昨年に続き、寒いは寒い。
かなり豪快なワインディング、
「昨年、寒さ・雨・霧の中、よくこんなトコ走ったなぁ」と改めて実感。
ほんと、あれは辛かった。

【最後の日が沈んでいくのです】

樹海ロードを抜けて夕張のセイコマへ。
ここは初日の雨宿りセイコマ。
旅の終わりを感じる。

峠を快走していたCB750Fが止まってる。
福岡ナンバー。
話を聞くと今日の船が台風で欠航となったとのこと。
月曜から仕事で、どうしても帰らねばならず、
小樽経由で舞鶴へ行き、そこから福岡まで自走とのこと。
欠航の電話を朝の釧路「和商市場」で受けたらしく、
現在、小樽へ激走中とのこと。
すげー、500km以上走るぞ・・・
しかも舞鶴からも。無事を祈ります。

つづいて登場は大阪ナンバーのゴールドウイング。
支笏湖の休暇村を19時到着で予約したものの、
道に迷ってまだ夕張、現在19時。
地図がないらしく、見せてあげた。
宿に電話したら夕飯キャンセルとなった模様。

さあ、日も落ちてしまった。
苫小牧へ急ぐ。
日が落ちるとホント寒い。
道には街頭なし。
そしてハンドルに着いている地図が見えなくなってしまった。
不安材料多く、弱気な運転。

最後の国道。無機質な雰囲気、苫小牧港が近い。
とうとう北海道が終わってしまった。

フェリー内の退屈をしのぐ買いだし途中で
「COCO一番屋」を発見。夕食はチーズカレー。


22時、すんなりとフェリー乗船、さらば北海道。
来年も来たいよ、この土地に。

【さよなら北海道】

今回の2等寝台はコンセントあり。
お風呂に入り「ビールでも・・・」と思っていると、
船内放送で僕の寝台番号が呼ばれている。
はて?
戻ると僕が上段と下段を間違えていた・・・
かなり恥ずかしい。すまん、下段の兄さん。

500mlのビール(もちろサッポロ・クラシック)を飲みほし、
「ろくでなしブルース」を読んで就寝。太尊強し。

本日の走行:480km