【H16.08.24:世界遺産ですか?】

サロマ湖の朝、日の出をみたかったのだが起きることができなかった。
今まで日の出くらいに起きていたのだが・・・
ちょっと疲れが出てきたのかもしれない。

起床7時。
それでも普段の生活時間にくらべたら全然早い。
朝ご飯はサラスパ(お茶づけ風味)とチーズ。
いそいで準備する。
チャリダー君も起きている。
ワンカップ姉さんにいたっては、
もうほとんど準備完了。

荷物が多いせいもあり、
ゆっくり荷物を積んでいたらかなり出発の遅い組みになってしまった。

北海道タイム。
朝は8時くらいから走りだし、
15時にキャンプ場、
荷物軽くして散策と買い出し。
18時ご飯、19時宴会。
こんな感じのパターンの人が多いみたいだ。

僕はだいたい17時キャンプ場。
明るいうちになんとかテントをはって、
買い出しから帰るともう真っ暗ってのが多い。

ワンカップ姉さんがまず出発。ひまわりチャリダーも出発。
僕も8時30分にはどうにか出発。
目指すは知床。
本日わかりやすい目標。
マイカー規制からオープンしたカムイワッカ・アタックが
本日のメインイベント。

朝のコーヒーが足りない気分なので、
セイコマでコーヒーを購入。
ここのオバチャンがすごい良い人で、
「今日からの天気は・・・」とか、
「こんなに晴れてるから100周年展望台いきな」
とイロイロ面倒を見てくれる。

でも展望台・・・みつかりませんでした、すいません。

海岸沿いをひた走り納取湖をぬけたら網走。
刑務所系はあんまり興味がないので今回はパス。

網走番外地という言葉をどこかで聞いたことがあるが、
これは一体、何なのだろうか??

網走駅発見、レンガの具合と駅の看板がなかなか良い。

【何故かピンク色に・・・】

その隣にあるモヨロ人の像もなかなか良い。

【モヨロ人。銅像マニアなもので。何故ピンクになったんだろう・・・】

大阪ライダーと出会う。
挨拶するとなんでもカムイワッカにいく水着を購入したいとのころ。
気合・意気込みが違う。

地図を見るとなかなか良い形の能取岬を発見。
ちょっと離れているが向かう。岬大好き。

【能取岬、ここはお勧めスポットです。】

これが正解。四国や沖縄をホウフツさせる岬。
オホーツク海や知床半島を見渡すことができる。
駐車場から少し歩いて岬の先端に行くパターン。
この先端まで歩いている間と、
先端まで行った時に見える風景が好き。
観光客もほとんどなく、
のんびりとした非常に良い岬であった。

【能取岬も銅像】

さぁ、ここからは一気に知床まで。

ウトロ、ここまで来たらもう着いたようなもの。
寂しい漁港を想像していたのだが、
予想以上に観光を糧とする街であった。
人が多くちょっと苦手。

道が登っていき、知床半島に突入。
道路沿いで鹿が草食べてる。

【ここの鹿は至ってマイペース。林道だと違うけどなぁ。】

舗装路をそれてカムイワッカへ向かう。
滝までは砂利道11km。
が、アメリカンでもレプリカでも走る、走る。
レンタカーも大爆走。
みんな速度出すので砂埃がすごい。

オフ車なので未舗装はどうってことないのだが、
固い地面に浮き砂利は怖い。
鹿の飛び出しで転倒したライダーも居たとのこと。

滝に到着。
うわさのワラジ売りも居る。
国立公園でその商売ってのが許されているのは、
どういうことなのだろうか。

大阪さんが居た。
聞くと水着はなかったとのこと。
でも裏にゴムの付いた靴下という秘密兵器を持っていた。
それは強そうだ。

僕はこの日のためにTEVAのスポーツサンダルを購入。
(自分の中では「カムイワッカ・スペシャル」と命名。)
それに履き代え、上は汚れていたシャツ、下は半ズボン。
(パンツあり。理由、濡れるとなまなましいから)

さて行こうと思うと、
「あれぇ?所沢君?((黄色いマジェ、所沢ナンバー)」
彼、街では絶対話せないような風貌なのだが、非常に良い人。
ノシャップ岬で一緒にウニ丼食べた。
ビッグスクータの収納スペースのみで北海道にきているツワモノ。
でもそんな限られたスペースに水着があるのがすごい。

さて、滝登りの開始。
こういうの好きだなぁ・・・ツルッ!
あら?水がないとこだとグリップしない・・・
スポーツサンダル、激弱。
しょうがないので登っていくが、なんども足を踏みはずす。

前を登るパーティの青年、
「ビーサン、壊れたぁ」とゴムの部分がぬけたサンダルを持って振り返る。
笑ってしまった。

滝壷到着。
ホンキ入浴(全裸)はオジサン1人。
女性は水着をもちろん着用している。
人数多くプール状態。

【こんな感じで滝壷に入浴】

「まぁ、しっかりとお湯つからなくてもいいや」と思っていたら、
大阪さんが「写真とりましょか??」というのでお願いする。
そしてこの時に深みに入ってしまいパンツが濡れた。
重い。短パンとセットで重い。

が、しょうがないのでそのままで下る。
ヤバイ、サンダルがヤバイ。
一度マジ滑落。左足を負傷。

後で聞いた話だと靴下の方が強いらしい。

次は知床五湖。
「宿泊所が先か・・・」と思っていたのだが
宿泊所から戻る距離を考えると今の方が良い。
ササッと着替えて林道を引き返す。

あぁ、前にレンタカー。
また誇りまみれ。ジャンバー真っ白。

向かってみると五湖全てを回ることができるとのこと。
ヒグマが出ると部分閉鎖してしまうらしく、結構珍しいとのこと。
すばらしい原生林、いい匂い。

【のどかな雰囲気なのですが・・・】

【このような規制がかかることもあるそうです。】

さて、キャンプにするかなぁ。
でも雲行きが怪しいし、天気が崩れるという噂。

とりあえず羅臼に向かって知床峠越え。
結構な標高になるので寒い。
「ヤバイ、ヤバイ、でも着ない!」と思っていると、
はい霧。真っ白。

急がないとヤバイ。
峠の休憩所にもよらずそのまま下る。

しばらくすると霧が晴れ、
有名な無料温泉「熊の湯」発見。
道の逆には国設羅臼温泉野営場。

風呂あがりのオジさんに「混んでます?」と聞くと、
「だいぶ混んできたねぇ」と微妙な回答。
海まで降りた町立のキャンプ場は空いているとのこと。
でも温泉が目の前のキャンプ場も捨てがたい・・・。

決断!人ごみ嫌い、町立へ!

バイクを走らせしばらくすると、
「白樺ライダーハウス・・・?はて?」

そう、初日に一緒に雨宿りした関西ライダーが、
「あそこのライダーハウス(RH)の食事は良い!」
と薦めていた所だ。

急ブレーキ、右折。
細身の山田康雄を彷彿させるご主人らしき人に「本日、泊まれますか?」
と尋ねると「大丈夫」とのご返答。
始めてのライダーハウス。

宿泊1000円。
夕食:ちゃんちゃん焼き(後述) 2500円。
朝食:イクラ丼 600円。

僕の後ろには見たこともない太さのマフラーをつけたドラッグスターのお兄さん。
車級の太さ。
ちゃんちゃん焼きまで時間あるので、
ドラ兄さんと熊の湯へ。

噂では地元の漁師さんによく怒られると聞いていた。
でも、地元の方が掃除等をして頂いていて、
地元の人の交流の場になっているのだから、
マナーの悪い旅人、観光客なんかは怒られて当然。
むしろガンガン怒ってもらったほうが良いと思う。

温泉にいくと、
最初に体流さないでいきなり入ったり、
洗面器片付けなかったり、
濡れたまま脱衣所いっちゃったり、
石鹸ダメってのに、石鹸使ったり、
ってな「え〜っ?」って人が多すぎる。

さて熊の湯。
泉質好きなのですが、温度が熱い・・・、でも我慢。

続いてドラ兄さんと買出し。
おばあちゃんの小さい酒屋でビールと焼酎。
焼酎は「鍛高譚(たんたかたん) 」。
都内の飲み屋でもよく見かけるが、900円だった。
そんなに安いモノなのか?

さて、いよいよ「ちゃんちゃん焼き」。
牧ストーブの上に鉄板が置かれる。

「『ちゃんちゃん』って何ですか?」と聞くと、
「じいちゃん、とうちゃんの'ちゃん'だよ」と。

なるほど。「みんなでつつく焼きモノ」という意味とのこと。

まずはシャケ、丸ごとドーン、
味噌で食べる。
続いてホッケ、3匹ボン、
真イカ?ドスイカ?
野菜、ホタテ・・・

っと豪快に鉄板でジュージューと。
「○○食べたい!」というと焼いてくれる。

ストーブの前なので熱いがさすが港町、美味。
ビールもすすむ。

【このストーブに】

【鉄板のっけてドカドカっと】

すると外人さん登場。
カナダからきたショーンさん。
日本語かなり喋れます。かなり良い体格。

そして2名のヒッチハイカー。
「昨年の忘れ物を取りにきた」とのこと。
彼らは岬の先端を夢見る知床アタッカーだった。
忘れ物は岬。


かなりお腹一杯。
大広間に戻り、みんなで鍛高譚をストレート飲み。
ライダーハウスということで、
次第に濃いバイクの話。

夕飯には居なかった3名も加わり、
濃いバイク話やら、心霊スポットやらの話が続く。

RHのるルールで0時消灯。
やはり1時ごろには雨が降った。
当たり引いた・・・。


本日の走行:220km