「事件は山中湖で起こっているんじゃない! 名栗湖で起きているんだ!」

                         (5/30 本人の回想録)

【見慣れぬ道具はレンタル品】


30日は「山中湖マラソン」の一周クラスにエントリー。
14km、この日にむけて、お酒を飲んでいない夜、走っていたものの、
GW明けに12kmほど走ったら、膝を痛める。
歩行困難なので医者に行くと「半月盤痛めてる」という診察結果。

とりあえず様子見といわれ、
痛みがとれた後、5kmほど走ってみると、
やっぱり翌日はちょっと痛い。

周囲からは「山中湖はダメだって」といわれているものの、
「いや、平気じゃないかなぁ」なんて思っていたら、
その前日、名栗湖周辺の林道大名栗線でこんなコトになろうとは。

ちょっと傾斜のついた右コーナで単独転倒。
右脚をXR(バイク)に噛まれる。
困ったことにつま先が進行方向後ろを向いて。
一人ヒールロック。

あぁ、肩が痛い、あぁ、ジャージが少し破けた。
あぁ、肘が痛い、あぁ、ジャージが少し破けた。
そして肘のプロテクタのちょい左が痛い。
あぁ、膝が痛い。あぁ、ズボンが少し破けた。
そして膝のプロテクタのちょい上が痛い。

バイクを起こし、エンジンかけてひととおりバイクを診察。
ブッシュガードに傷はついたものの、
他にたいした傷は見当たらない。
(僕の脚が防いでくれたのでしょう)

出発。
前ブレーキ、OK。
後ブレー、痛ぇえ!!マジ、痛ぇえ!

ここで右足首の負傷を再確認。
「そういえば、転倒の前半で捻ったな・・・」

右脚なので、後ブレーキを使わなければ走行可能。
逆だったら泣いてた。

林道を抜け、舗装路へ。
あとはゆっくり帰途に着こう・・・
が、信号。
いつもの癖で、停止時にギアをニュートラルに入れてしまった。
出発、右足をつかないと1速に入れられない也。
痛いって、これも。
以降、ニュートラルは使用せず。
ひたすらクラッチレバーを握る。

滝山街道。
これが16号とぶつかれば、
中央道が待っている・・・が、渋滞。
工事しててすり抜けも厳しい。
クラッチ握る左手にも疲労が・・・。

耐え抜いて中央道。
料金所はしょうがないのでニュートラル。
あぁ、信号のない道っていいなぁ。

調布の降り口をすぎたあたりから渋滞。
が、真中をすり抜けていく。
中央道は車線の幅が広いので、
すり抜けは比較的ラク。

後方にライトを視認。
青いパトランプ。エレクトラ・グライドっぽいハーレーだ。
「横幅的にすり抜けは厳しいのでは?」っと思いつつも、
この人が上手い。同じようなスピードで着いて来る。
あぁ、これってプレッシャー。

そうこうしているうちに高井戸到着。
永福町の薬局にてテーピング購入しどうにか帰宅。


帰宅後、ひたすらアイシング。
頑張って固定すると痛みは起きず。

ということで、テーピング登場。
ん〜、スネ毛が邪魔。
3枚羽のジレットで剃毛。

ガッチガチにしたら、皮膚がつっぱる。
これはコレで痛い。夜はやめておこう。
テーピングをはがす。これまた痛い。

冷却剤をタオルで巻きつけ、心臓より高くして寝るものの、
途中、足首を動かしてしまい3度ほど激痛で目覚める。

一夜明けるとさらに腫れ、
やっぱり足首が動くと激痛が走る。
さらに足首が動かなくなった。
またもや歩行困難な日曜日。なんか骨やら筋が心配になってきた。
変にひっついたらヤダなぁ。

モチロン、膝を診てもらった病院はやってない。
しょうがないので、区の冊子を見て休日診療してる所を探す。
中野駅ソバにあり。
何で行くか・・・、歩くのはつらい、タクシーか?
所持金、5000円。
絶対足りない、交通費と診察費には。

足首をめいいっぱい上にあげると痛みは無いなぁ・・・
ということで、DAX出動。
たよりない前ブレーキを多様。
いざとなったら、後ブレーキは「かかと落とし」。
DAX大正解。後ブレーキもいい感じ。

途中、ファミリーマートで1万円補給し病院に到着。
初診の受付けへ。
どうも引っ越してからいろんな病院に行くので、診察券が貯まっていく。

待つこと1時間。急患さんが運ばれること2名。
呼ばれて診察台へ。足首を触診される。
中途半端に剃毛したスネがなさけない。

押されるのは大丈夫。
横の動きも比較的平気。
が、縦の動きだけはダメ。
「あぁ、痛いですッ!痛いですッ!」ホンキ連呼。

レントゲンへ。
レントゲン技師が僕の足の骨のレントゲン見てニヤっと笑った。
理由を申せ!

再び診断。骨は大丈夫とのこと。
また辛い縦の動きを繰り返される。
「どこら辺りが痛い?」と聞かれるものの、
「足首の中心部辺りです」としか答えられない。
なぜなら、そう感じているから。
それがどうも先生には納得がいかないようだ。

ソフト・ギブスで固定し、
1週間様子を見るということになった。

うつぶせになり脚を曲げ、型をとられる。
脚型ができるまで脚を支えてくれる看護婦さん。
「あ〜、スネ毛を剃ったのがバレる」なんて思いつつ、ソフト・ギブス完成。

包帯を巻く看護婦さんが言う。

看「ほどいてお風呂入っていいですよ。
  そんなに強く包帯まかなくても固定できます。
  なぜなら、自分の足型だから。」

 ⇒それは知ってる。

看「なのでガシガシ洗ってください。」

 ⇒それにはさすがに返答。

僕「はぁ、ガシガシいっていいですか?」
看「ハハっ、ガシガシってねぇ〜」

 ⇒いやいや、あなたの言葉です。

看「私が腕をやった時は、
  速攻、家で外して洗いましたよ」

 ⇒いやいや、そんなにスグ洗いたいとは思わないなぁ。

看「ではこのファイル持って、会計してください。
  松葉杖だとファイル持てないので、持っていきますね。」

 ⇒を〜、良い人だ。

会計窓口で待つものの5分ほど忘れられ、
「すいませ〜ん」と走ってくる看護婦さん。憎めないです。

会計。
松葉杖の保証金とあわせて14800円。
おいおい、高いって。
これは休日診療のせいなのか・・・。

小銭しかなくなったものの、
このソフト・ギブス、言われたように自分の足型。
ジャスト・フィットでいい感じ。
これなら痛みがそんなにしない。

さあて、次の問題。
DAX。
ギブスが入ったのは、まぁ、問題ナシ。
松葉杖・・・、脇に抱えて乗るしかないか。

自分ではわからないものの、
はたから見ると、ちょっと異様だろう。
「あいつ何持ってるんだ?」と思われていたと思う。

自分としては、
先週TV放送していた「プライベート・ライアン」の最後の戦闘シーンで、
ドイツ隊をおびきよせる為に走っていた
「バイクにキャタピラつけたような小さい乗り物」で機銃を握っている人の気分。

【機銃を握って】

はて何が必要か・・・
まずは会社に履いてくギブスでも大丈夫なサンダルだ。
お金を補充し、怪しい靴屋へ。
ニューバランスの104って書かれたサンダル、プライスレス。
いや、1900円。
怪しい・・・、が、なかなかカッコ良い。

そんなで無事帰宅。

はて、どの位で完治するものなのか・・・
次の診察は土曜日の午前中の予定。

そういえば、天気悪いんだっけ?
どうやって出社すれば良いんだ?これは??

【剥き出し、水吸いそうだなぁ】