H16.05.03

朝7時前に起床、
ブッチー君はすでにおきていた。
さすが、朝箱根に通っていただけのコトがある。

みんなで道後温泉にいくかどうかを決める。
結果、今回はパス。

荷造りをする。
駐輪場からバイクを出すと雨が降ってきた。
やはり昨日の予報どおりの展開になりそうだ。

荷物を積み終わると、ブッチー君の出発時間。
2年をたたずして3万km走った新ミニ、
走りすぎだって。
車は喜んでいるコトでしょう。

雨具出動、天気、もう一日もってくれたら・・・。

友人夫婦のあたたかい見送りの中、出発。

 【ブッチー君、お気をつけて!】

今日は「フェリーにのる」という予定のみ。
しかも1時。夜中の。
それまで何するかはわからない。
が、雨の中の走行ということで時間は全く予想がつかない。

出発は9時前、「一六タルト」の看板を見て思い出した。
おみやげ、買ってない。
道路標識を見ると「左 道後温泉」。
寄り道決定、入浴後・時間つぶして・お買い物。

朝の道後温泉、正解。
待ち無し。人は多いけど混んでいるという程ではない。
300円で入場券を購入、
OFFブーツのため、ブーツ用の下駄箱を貸してくれた。
外見に準じた内装。
温泉は肌スベスベ系、やさしい感じ。

商店街へ買いものへ。
「六時屋」のタルトに決定。
理由はよくわからない、店舗が真面目っぽかった。

今回、細かいお小遣い帳を記入していたのでわかったのだが、
おみやげってのは高い。
バイクなので持ちかえりは厳しい、郵送。
明日着くとのこと。僕も一緒に送って欲しいものだ。
同じフェリーで輸送されていたら面白い。
日本の物流とはすごいものだ。

タルト屋で「伊予柑ソフト」を食す。
シャーベットっぽいソフトだが、美味。
もう一度食べたい。

 【愛媛の伊予柑、いい・・・♪】

今度こそ出発。R33を高知まで120km弱。
5分もたたないうちに最初のパラパラが。
カッパの下を追加。
三坂峠を超えたあたりでさらにパラパラと。
道の駅手前1kmで本降り。
道の駅でブーツカバーを追加。

頑張れゴアテックス!(5年もの?)
北海道であまりにも汚れたため、
洗濯機に放り込んだ。性能は弱っているのだろうか・・・
2時間ほどして胸のあたりに違和感が。
間違い無い、濡れている。

残り20kmくらいで一度コンビニへ。
が、あまりにも濡れているため、
店内には入らなかった。
(入れなかった)

チャックをあけると、胸はやはり濡れていた。
浸水が始まったら、あとは早いだろう。

そこから走り出した際、首のボタンをきちんと上までしめなかった。
これが非常にマズかった。
しばらくすると胸の前全面が重く感じる。
また、ブーツもだ。

走っていて憂鬱になってきた。
が、残りの距離を考えると、
このままフェリー乗り場にいき、
濡れた服とバイクを置いてタクシーで街にいくのが望ましい。
昼食もとってなく、雨により体温が低下しているように思えるが、
高知港まで頑張る。

ツーリングマップルで場所は桂浜の方と確認していた。
国道を右折、路面電車交差点。
線路の鉄でタイヤがすべる。
看板に沿って進んでいくと、「大阪行きフェリー乗り場」、
たしかに行きと景色が違う。

そういえば、昨年あたりにフェリー会社が変わったような。
どうやら高知新港の方らしい。ってのはドコだ?
ガソリン入れるがてら、地図で確認。
これが地味に離れている。

はやく乾いた服を着たい。
必死にアクセルをあける・・・、到着、んっ?
なんかゲートが半開き。
到着時に周囲をあまり見なかったので気づかなかったが、
小さい1階建ての建物しかない。
雨をしのぐひさしもほとんどなし。
今日のフェリーのスケジュールは、僕の乗る便のみ。
夜23時から営業っと書いてあり。

痛恨。
マジで途方にくれた。
どうするべきか、全く思いつかない。
ん〜、ビジネスホテルというのは、
ラブホテルのように休憩ってのはあるのだろうか?
それができるのであれば、
高知市内で休憩、夜まで散策ってのが望ましい。

おととし泊まったビジネスホテルに向かおうとした。
が、全然場所がわからない。

高そうなホテルはあるのだが・・・
すると5000円のホテルの看板。
曲がりたいが一通につき曲がれず。

っとその先に温泉ランドの看板。
これだ、まずは。

「高知ぽかぽか温泉」、
あ〜、今の僕にとって天国だぁ。
夜中の2時までやっているらしい。
現在、15時。22時までいれるかなぁ。

雨がまだ降っているため、
市内に行くとなるとバイクとカッパをどうにかしなければならないため、
現実的ではない。

まずは入浴。
松山の温泉施設のようなお風呂だ。
効くとは思って無くても、行ってしまうジャグジー。
サウナにも入り体温復活。
時間があり余っているため、のんび〜りと。

風呂あがり、スナックコーナみたいな所のベンチに座る。
「雨どうにかならんかなぁ・・・」と思っていると、
コインランドリー発見!

服が濡れ、ジャージも濡れ、
Tシャツしかない僕にとっては本当に天国のような場所。
カッパも乾かそう。これで少しは復活することだろう。

「あぁ、なんて良い場所なんだ。」
っと思いながら、この日記を記述しているスナックコーナ。

人生初めてのコインランドリーを使用している。
洗濯&乾燥で60分、そんなものなのか??
カッパと綿シャツが復活してくれたら大きい。
靴下も乾かしているものの、ブーツが濡れてるからなぁ。
ランドリー部屋にあるコンセントを使用して、
ジョルナダを使ってよいかどうかが微妙な所。

一時、雨は止んだ。
が、やっぱり降りだした。日が落ちてさらに雨脚が強まった。

1時間。
文章を書いているとあっという間だった。
そして「今、洗濯してます!」という、ココに居ることのできる正当な理由。

洗濯が終わり、妙にソフトになったカッパ。
また効果が落ちてしまったのだろうか。
濡れて気持ち悪かった衣服が乾くものの、
これにより僕がココに存在する理由が無くなった。

あぁ「高知ぽかぽか温泉」よ。
まだ見捨てないでください。
カッパ着て、夜に訪れることのできる所はきっと高知には無いのです。

ということで、理由探しの次なるイベント、食事。
ランドリーが施設外にあるため、一度外にでてしまった。
理由を話して再入場させて頂く。ありがとう、兄さん。

メニュー吟味、カレーとラーメンの味が想像付く。
腹持ちと時間持ちを考えて選んだもの、
「カレーとポテトフライ」。
学生みたいな選択。

カレー完食。想像した味と肉の大きさ。
ポテトフライを超ローペースで食べる。
そしてこの文章を書いている。

上にあるTVは巨人VS阪神。ん?横浜?
そういえばアベの日本記録挑戦はどうなったんだろう。
そして時間潰しの秘密兵器「生ビール」を投入。

野球放映の下、生ビールとポテトフライ。
長居しても大丈夫な感じを漂わせる完璧な献立ではないかと思う。
が、野球は見ずに文章を書いている。

席につき、早1時間30分。
生一杯にこんなに時間がかかるのは初めてだろう。
「一杯のかけそば」ってそういえばあったな。

文章を書いていると、時間の進むのがはやい。
また、集中しているので周囲の目が気にならない。

が、後ろのテーブルの親子会話だけは気になる
娘は自称「UFOキャッチャーの天才」。

そして気になるモノをGETしている。
松嶋奈々子の「パンダ人形」。
これにトリビアの効果音が内蔵されている。
口を閉じる度に「へぇ〜」ってのが聞こえてくる。
生茶&トリビア、すげー商品だ。
自称天才とのことなので、僕にも一つお願いしたいところだ。

時間は21時、あと1時間したら出発してもよいかもしれない。
さすがにビールは数cmになってしまった。
もう一杯いくか・・・、そしたら許される気がする
投入。抑えの切り札。

巨人、同点から勝ち越し。
そしてアベHR。
行きの川崎フェリー乗り場での展開に似てるなぁ。


ちなみに僕は3人掛けのベンチみたいな所に居る。
他は4人掛けのテーブルなので、地元家族の為にも占拠はできない。

それなりに混んでいるので、
一人できているオジちゃん、オバちゃんがココに座りにくる。
が、黙々と文章を書いているので会話が生まれたコトはない。

現在、隣に座っているのはオバあちゃん。
「都 蝶々」に似ている。
座るときに高い声で「ヨイショ〜」っという。
そんなオバあちゃんの夕食は「カルビ焼肉定食と缶ビール」。
えぇ??


※※以下、フェリー出航までの文章は、
※※フェリーターミナルの地べたに座りながら記入しております。


21時40分、とうとう施設を出る。
5時間くらいは居たのだろうか。
フードコートでチケットを受け付けている若いお姉ちゃん、
どのように思っていたのだろうか。

ビール2杯頼んでなかなか帰らない、
上着はOFFジャージ、絶対「雨宿り」ってバレてる。

ゆっくりカッパを着て22時。
買い物していけば23時のオープンにチョイ早いくらいかと。

ローソンにて、夕飯の買い出しを済ますと雨脚強まる。
が、ランドリー後のカッパ、強い!復活!
水滴が見えるよぉ。

しばらく待ったものの、
雨脚に変化がみられないので、出発。

22:45、フェリー乗り場に到着。
電気が付いている。
バイク・・・、たくさんアリ。あら?

受け付けが22時となっている。
乗船手続きの窓口は一つ。
長蛇の列。
道後温泉よりタチが悪いのではないかと思う。

ボケーっ待つこと30分、
自分の番。昨日の電話で、やっぱり2等で予約している。
またか・・・。
なんで「2等寝台C」って言うのを忘れるのだろう。
乗船後、空いてたら変更可能とのこと。

ってやりとりをしていたら、
JAF出すの忘れる。
1割の2500円くらい、これはデカい。
イヤな顔されたが、割引は適用される。

待合所、すごい混雑。
そしてベンチの席取りが熾烈。こういうのキライ。
先に乗船手続きしている人から座ろうぜ。
が、複数で来ている方々多し。
よって、分業体制がしっかりしている。

そして地べた1号を決め込んだ。
背面のコンセント、使ったら怒られるだろうな。

が、明らかに人口密度が高いので、
段々と地べたマン増殖。

高知、ターミナルが小さすぎる。
ベンチ12本36人。
100人は今居るだろう。
そしてバイカー多いので荷物もすごい。
床もだいぶ濡れているので、地べたももうすぐ売りきれである。

あと1時間で乗船。
が、バイクを持っていくってことは、また濡れるってことだ。
それまでカッパを脱げません。
また、濡れた荷物を持って2等ってのも微妙。
寝台C、空いてますように。

隣にきた地べたさん、カッパを着始める。
そろそろ1時、ようやく乗船。
やわらかい所に座ることができる。

比較的早くに着いていたので、乗船の順番は早い。
即、受付に行き、「C寝台は?」。
すると「空いてますよ」とのこと。

案内された部屋はガラガラ。
部屋に来たオジさん曰く、
「2等は大変なコトになってますよ」とのこと。
どれくらい大変なコトになっているのだろう。
ちょっと見てみたい気もする。

が、2100円上乗せしただけでえられる寝台、
プライバシーの確保される自分の部屋、
空いているならば取る価値はあると思う。
コンセントの奪い合いもしないで済むし。

部屋でビール(発泡酒)飲んでいると、
はす向かいのベットは、さきほど地べたで隣だった人だった。
奇遇は奇遇。
これが運によるものだとすれば、
この人で使用されてしまうものなのだろうか・・・。
否、損得感情はいけないが、いかんせん相手がオジさんなので。
女性だったらもっと楽しいコトになっていただろうが。

お互いの回ったコース、バイク遍歴なんかを聞く。
オジさん、自転車のレーサだったらしい。
自転車のレーサーってどんななんだろう。
今でも大学に教えにいっていると言っていた。
ちょっと謎めいている。
ちなみに乗っているバイクはドカ。

出航、本日は大潮なり。
行きにくらべ、船は上下によく揺れる、きしむ。
メットをバイクにかけてきた。大丈夫だろうか。

カーテンを閉め、一日の最後がやってきたという気がした。
時刻は2時、そりゃ最後だ。
明日も長い(フェリーが)。
また風呂と昼寝の日々だろうが、本日はもう寝ることと。