H16.04.30

夜中の1時には床についたものの、
入り口のスグ傍のベットのため非常に落ち着かない。
悲しいことに、ドアをでるとトイレが。
そしてその隣には喫煙コーナが。
いつまでたっても人の歩く音が聞こえてくる。

しまいには学生らしき連中が喫煙コーナで騒ぎ初めやがった。
おそらく2時くらいだと思うのだが。
浅い眠りだったとは思うが、なんとか眠るには眠った。
気づくと朝7時であった。

朝食にと思って購入したオニギリは昨日食べてしまった。
ハンバーグ・パンがひとつ残るのみ。
ヨーグルッペという怪しい名前の飲み物を購入し、侘しい朝ご飯。

 【侘しい朝ご飯】

寝台内で地図をみたりしていたのだが、
狭い空間に居る自分がイヤになってきた。
今回の自分はバイク乗り。
外に向かって行く心境。
そう思い、貴重品だけを持って展望ロビーでこの文章を記述している次第。

が、ジョルナダを使用するポジションとしては、
寝台にあぐらをかいて、枕を使用した方がよい。
ソファーの肘置きが非常にジャマ。さっそく肩が凝ってきた。

そういえば、8時スギに展望風呂。
開始間もないためか、混雑。
みんなヤルことがないのだろう。

地図を広げるものの、一向に決まらない今回の予定。
お昼スギに到着する予定だったのだが、
フェリーは結局2時間半遅れ。
下船は16時くらいか。
もう1日は終わりである。
愛媛に住む友人に連絡をとりたいのだが、
いかんせん海上。
そして9年目となるPHS。
もうしばらくは音信不通。

「ユウキ、とびうおが飛んでるよ!」

背後から聞こえる父親の声、もちろん子供に話し掛けている。
僕も最初にトビウオを見た時は衝撃だった。
マンガの様に飛んでいた。
実物をマンガにしたので、当然といえば当然。
でも、「そんなにサービスしていいんですか?」という位飛んでいるモノもあり。
ユウキ君、出会えましたかトビウオ?

 【フェリーの最後尾から】

そうこうしていても10時。
地図を見る気力も薄れてきた。
ボケーっとしていたらうたた寝。
会社の人は今ごろ働いているな。

しょうがないので、2回目のお風呂に。
今度はサウナに入ってみた。疲れた。
あがってしばらくたつが、未だ汗引かず。

そういえば2等船室だと、他の人と喋らない。
良いような悪いような。
だからという訳ではないが、
昼食はフェリーのランチ・バイキングに行った。
「しょぼいモノは食べないようにしよう!」っと思っていたのだが、
朝がパン1個ということもあり、空腹も限界。
ここで耐えれば痩せていくような気もするが、
もう限界。

お約束のようなバイキング形式、
そしてお約束のようなミートソースのスパゲティ、
ピラフ、ポテトサラダを食す。
バイキングというと、いっつもこの組み合わせで食べているような気がする。
予想よりも食べられる味。

 【これぞバイキング】

外の風景が変わってきた。
ゆっくりとした旋回を感じ窓の外に目をやると、
進行方向右手に大きな半島がみえる。
そして船は半島に沿って進んでいるようだ。
ということは、紀伊半島ではないだろう。
室戸岬と思われる。
食後、周囲を見渡すと、地図を開く人が多い。
一番人気はルーリングマップル。
改訂により見づらくなったがライダーのバイブルのようになっている。

2度目の昼寝をしてしまった。
ほどよく夢を見た気がする。
目覚めるとPHSにアンテナが・・・
っというものの、通話ができない。
何か違う電波なのだろうか。
でも、だいぶ陸地に近づいているのは肉眼でも確認できる。

アナウンスだ。
接岸まで30分。いっつも思う、長かったなぁと。
早く友人に連絡をとり、本日の進路を決めなければ。
キャンプでも良いのだが、どうも天候が芳しくないようだ。

接岸、どうせスグには降りれないので、
アナウンスまで寝台に居ることにした。
PHSを見ると電波がアリ。
友人に電話。
彼は3・4日がやすみらしい。
ん〜、3日には帰途につかねばならない。
とりあえず、今日は無理っぽいので、
キャンプ覚悟の北上とすることに。

アナウンスと共に階下へ。
本当にバイクが多い。そしてビックバイクかOFFしかない気も少々。

 【出発直前】

ほどよく待って下船。
この光景をみるのも好きである。
2列に隊列を組んだ数十台のバイクがスロープを下り、
駐車場に散っていく光景は後ろから見ていて非常に気持ちがよい。

 【2度目の四国上陸】

まずは四国中部の「剣山スーパー林道」入り口の方へ向かおうかと思った。
そこは、リターンマッチをかけなければならない所。

地図で軽く国道を確認して四国スタート!
最初の交差点、青い看板を見ると「右 室戸」。

「あ、室戸岬いってないゃ」

いきなりの経路変更。

訳もわからずに東へと進んでいく。
国道何号を進めば良いかはまだわからない。
が、看板に「室戸」と出ているし、
GPS上では良い感じの方向に進んでいるので大丈夫であろう。

右手に見える海。
が、天候が・・・、非常に雲が厚い。
降り出しはしなそうだが、スカっとしない天候。
昨年の北海道ツーリングを思いだした。

 【どうも不安の募る空模様】

走行しながらデジカメを出してみた。
思った以上に操作可能。
が、撮影してみると予想と収まり方が違う。
前のデジカメに比べて、レンズが出っ張っているせいだろうか。
起動と停止がもうちょっと早ければ。
レンズ、これもジャマだ。

高知のフェリーターミナルから約70km。
ほどよく車が走っているので2時間弱かと思っていた所、
途中から流れ出し1時間30分で到着。
出迎えてくれたのは、中岡晋太郎。
どんな人だったか・・・、龍馬の親友だったか。
足摺岬のジョン万を思い出す。

 【中岡 晋太郎 様】

奇岩、絶壁。軽石のような散策路をしばし散歩。
先端の大きな岩のうえに越しかける女性ライダー。
良い絵になっていた。
灯台がかすかに見える。
灯台を見に室戸スカイラインを登る。
ここからの太平洋と室戸市内は絶景。
地図によるとキャンプ上もあるようだ。
空いていたら、ここで泊としたい。

灯台の入り口、そこは最後崎寺とういお寺がある。
良い名前だ。
門も立派、仁王様も立派、
内部の鐘付堂・本道の彫刻もすばらしい。

門の傍のゴミ箱からお弁当の空き容器が散乱していた。
悲しくなった。
周囲に誰も居なかったので、なんとなくゴミを拾ってみた。
するとソバに1000円札が3枚こちらも散乱していた。ホントに。
お寺ということで、ご寄付に入れた。

キャンプ場の受け付けに。
料金は1000円。安くてよかった。
自然公園になるので、橋本大二郎の署名アリ。

宿確保するものの、食材ナシ。
受け付けの人にスーパーのありかを聞き、時計を確認、18:30。
早くしないと日がくれる。
室戸スカイラインを5km激走り。
峠道をこんなに頑張って走ったのは、高校の時以来ではないだろうか。

買いだしを終え、もどり急いで設営。
20分ほどでテントを張り、食事を作るところまで完成。

 【いいぞ、安テント】

隣のサイトの人と目があったので挨拶。
カップルだ。何やら美味そうなものを作っている。
「おすそわけくるかなぁ」なんて甘い期待をするが、
そんなモノはない。

今夜のメインディッシュ、
スマタタキとビール。何の魚かわからないが美味。
続いて餃子。まずは水餃子。そして焼き餃子。
ひとりで10個完食。そして食パンにチーズ・ベーコンを2枚。
水餃子、しょうゆとニンニクを加えてスープに。
即席にしては満足な味。
そして思う、食べ過ぎだろ、これ。

 【 謎 の おさかな】

 【本日 の すい餃子】

そして食後の後の片付けも終わり、
水場の隣のベンチでこれを書いている。
灯りがあるので。

21時のサイレンがなる。サイレンなんだ・・・
っと、101レビンがキャンプ場に入ってくる。
ファミリー・キャンパーだ。
それまでは大人の雰囲気ただよう渋いキャンプ場だったのに、
子供が騒ぎはじめた。
でも、子供、なんか疲れている。
こんな遅くからのキャンプというのもスゴイ。

そして時刻は21:30。
もうみんな眠りについているようである。
僕もねよう、そして朝、日の出を見に行くか。

が、思い出すコトひとつ。
フェリーで寝まくってる、今日。

今ごろブッチーは東名だろうか。
ん〜、静岡だろうなぁ、まだ。
本当に2日に到着するのだろうか、だいぶ厳しいぞ・・・