H16.04.29

16:30
自宅を出発。
電話出確認すると「キャンセル待ちになる」とのことなので、
フェリーの出航時間にはだいぶ早いが家を出る。
この時点、スケジュール何も決まっていない。
決まっているのは乗ろうとしている高知行きの船だけ。

とりあえず、川崎・浮島のフェリーターミナルまで向かうこととする。
渋滞する都内の道がイヤなので、首都高速へ。
「多少は渋滞するかな?」と身構えていたものの、
渋滞はナシ。

車では散々お世話になっている首都高速だが、
バイクは2回目。
いつもより高いアイポイントに調子が狂う。
汚れたアスファルトと数多い事故の後。
オフロードバイクという背の高い剥き出しの身では、
目に飛び込んでくるそのような情報が自分を弱気にさせる。
が、荷物満載、予定時間ナシという身分。
他人に迷惑をかけない速度で走れてさえいれば、
何もこわがるものはなし。

バイクで初めてレインボーブリッジを走る。
電工掲示板には秒速8m。
本日は強風なり。

車より高い視線はココが一番怖かった。
飛び出せる高さにみえる。
そして車では感じることがなかったもの、
東京湾の匂いを感じる。
決してよい匂いとは言えない。

レインボーブリッジの頂点から見える景色をみて、
青島元都知事が潰した世界都市博覧会のことを思い出した。
というような記述が最近読んだ小説にあった。
この日のお台場の景色は、
「やってもよかったのでは」と思わせた。

湾岸線、大井PAの入り口に転倒車(4輪)。
PAは閉鎖中。
消防車、救急車、白バイあり。
どのようにして転倒したか予測できず。

それにしても湾岸線、風がスゴい。
トンネルというシェルターがありがたい。

17:15
ノンストップでフェリーターミナルへ。
バイクが多い・・・、キャンセル待ちなんて出るのであろうか??
そしてその時自分はどうするのであろうか?
面白い旅の始まりである。

強風により、フェリーはまだ入港していない。
どうやら2時間は遅れている模様。
全く持って予想の付かない状況となってきた。

19:30にはキャンセルがわかるとのこと。
時間がありすぎ。
出ても良いとのことなのでファミレスでもと思うが、
国道409号、何もない。
しょうがないので、給油とコンビニでの食料の買いだしのみ。
明日のお昼までを想定して買い込んだものの、
乗れなかったらコレはどうするのであろう。

川崎の匂い。
このダンボールのような匂いがする空気は何なのであろう。
川崎病という病気が発生したのがわかる。
非常に寂しい工業地帯である。
時間柄、勤務が終わった人々がバスを待っている。
「メモリーズ」というアニメ映画を思い出した。
大砲の話があるのだが、その色使い、かもし出している雰囲気は川崎と似ている。

川崎競馬場だ。
スゴイ人である。
信号待ちしている僕の前を行き交う人々をみた。
世田谷近辺の町工場が減少しているというニュースを思い出した。
僕がココにくることはあるのだろうか。

18時にフェリー乗り場に戻る。
本当に、バイクが多い。
キャンセル待ち、ダメかな・・・

気づいた、バイクのりはほとんどがオジさんだ。
若い人があまりにも居ない。
もうすぐ30才になるこの僕が一番若いような気がする。
中年夫婦ライダーも多い。

冬眠から目覚めるかのごとく、
春を全身で感じようとするのは中年と呼ばれる世代までなのだろうか。
エアコンの普及、そして旬の無くなった野菜で育った若年層、
季節感の追求をあきらめてしまったのかもしれない。

フェリー、19:15に入港とのこと。
3時間も遅れている。
でも乗船手続きが始まった。
さぁ、手続きまでいきつけるかどうか。

時間は20時。
巨人のアベがHRを打った。月間HR記録にまた一歩。

隣にいる60才くらいのオジさん集団。
長年のライダー友人のような雰囲気。
皆様、上品な感じで隣にいても心地よい。
話を盗み聞いていると、どうも個室のようだ。
シャワーもあるらしい。
なんか夏の北海道の予定も決まっているようだ。
計画上手だ。

さて、そろそろキャンセル待ちの発表である。
遅れるのか、これも。

案の定、遅れている。
そしてトイレがてら階下におりてみると、
若者は下につどっていた。
多いじゃないか、若者も。
っと、いうか、本当にバイク人口が多い本日。
今日もいろいろな系統のファッション性。
革系の人が多いような気がする。
女性ライダーも多い気がする。

ようやく予約者の乗船手続きが空いてきた。
そろそろ、フェリーがダメだった時の対応を考えなければだ。

22:20分、ようやくアナウンス。
「全員、乗船できます」
ホッとするものの、次には待ち時間の換算に入った。
長いってホント。船が遅れたので、しょうがないといえばしょうがないが。

大きな船だったらキャンセル待ちというのは大体が大丈夫なのではないだろうか。
と思うものの、これで乗れなかった時のダメージはかなり大きいものだろう。

乗船、フェリーに乗り込む瞬間というのが大好きだ。
イメージとしては「闘将ダイモス」というロボットアニメがあるのだが、
その主人公の車がダイモスに乗り込む時に似ている。

家を急いで出たために、荷物はグチャグチャ。
でも、バイクのパッキングはほどきたくないので、
リュックのみを船内に。
もうちょっと分別したパッキングをしておけば、
快適船内になったのだが。
着替えもサンダルも無し。
ま、歯ブラシとタオルがあれば良い。
乗船して30分しないうちにレストランが終わる。
お風呂も1時間しかない。面倒になってきた。バスタオルも無い。
今日はこのまま。洗顔はする。

2等船室から、2等寝台に変更してもらった。
快適ベッド。3000円で自分のコンセント。
ジョルナダ、使い放題。

 【2等寝台 僕の部屋】

思えば、ジョルナダを購入した経緯は、
前回の四国旅行だった。

前回は徳島行き、一人で過ごすフェリー17時間。
旅の最中、日記をつけていた。
酔っ払っても日記をつけた。

後日、それをPCに打ちこんだのだが、二度手間。
最初は「電池駆動のPalm3でいいや」と思っていたのだが、
ペン書き、たるい。
そこでジョルナダを購入したのであった。
小さいながらもキーボード。
ジョルナダ特有の指ステップさえマスターすれば、
かなり快適な文字入力が可能となる。

問題はバッテリー。
昨年の北海道、バッテリーの不安があるためPalm3で挑んだ。
ペンも慣れたら速い。
快調に日記とお小遣い帳を付ける。
が、悲劇は帰りのフェリーにて。
電池交換に手間取ったら、あぁフラッシュメモリー、日記喪失。
はかない思い出。

その点ジョルナダ、カードスロット×2。
片方にはコンパクトフラッシュ内蔵。
本体のバックアップも、大事なデータもここに保存しとけば問題なし。
また、PCと違って起動がはやいので、
思った時が記入時。

旅行時にしか活躍しないマシンであるが、
旅先での時間潰しには最高である。
よく考えたらMP3も再生できるのであった。
ヘッドホンと何曲かを持ってくればよかった。

そうこうしているうちに、
はや12時を迎える。
そういえば、川崎の写真を撮影しなかった。
SX560、良いデジカメだった。
MZ2では、あのデジカメのような走行中撮影は無理。
なので、首からぶら下げもしないだろう。
その分、こんかいは文章の旅行。

今回の2等寝台、入り口のソバ。
かなりドアがうるさい。
空いてるのに。文句言えば良かった。
なんか周囲はカップルが多い。

本日の回顧録もネタが尽きてきた。
そろそろ四国プランを考えなくてはならない。
現在、真っ白。

はぁ、そういえばPHS経由でネットにつながらない。
プロバイダ、変な変更しないでくれ。これが痛い。
リアル更新したかったのに。