大変長らくお待たせ致しました。騎士の肖像〜第二章〜漸くお目見えでございます。
先ずは何故斯様に一章との間が開いたかと申しますと、CROSS†gameから発表する順番といたしまして
『明智警視と怪盗紳士のキスが高遠より先というのはどうよ?』という拘りのためでした。
(当サイトとしましてはかなり重要。でもここは書きたかった)書き上げた順番としましては騎士の肖像第一章、St.Moonの順番なのですが、St.Moonが色々な意味でR指定作品のため、発表する上でOh!裏という隠し制限をNATUKAが作業するはめになり、小人紫や桃、又他の友人も協力してくれるに至り、事は簡単な作業では済まなくなりました。NATUKAも妥協したくなかったので精魂こめて作業したもので、裏作業は一年以上かかってしまいました。 
その間少しSS等を書いて上記の件はクリアしたものの、やはりSt.Moonをupする上での騎士の肖像!という想いがありましたし、話ではなくネタ的に少しだけリンクしている所もありましたので、尚更でした。
それ故、このように遅くなりました事をお詫び申し上げます。 

 そして今回、何故このようなコメントを付けたかと申しますと、
この第二章を書き上げた9/13に飼い猫が亡くなったからなのです。
2003年の8月初旬、雨の多い冷夏の中、この猫は野良猫として餌を求めて家の周りをうろついておりました。元々うちでは猫を二匹飼っておりまして、飼う気は無かったのですが、どうやら以前にどこかで飼われていたらしく、大変人懐こかったので心配になり、外猫として飼い始めたのです。(中で飼うと既に飼っている猫が家出をする可能性があったので)
モカ色の毛で瞳はブルーグレーでして、雨の日に出会った事もあり「アクア」と名付けました。飼うにあたり病院に連れて行きますと、熱はないが風邪をひいている、と診断されまして、餌をあげ飲み薬を飲ませながら、雨の中一緒に外におりました。
 ただ、この原稿を執筆中でしたので時間は限られていましたが、それでもアクアのお陰で気付いた事もあって原稿を直したり、又家に篭りがちな私を外に出させてくれたりと、大変な中でも幸せでした。月と火星が最接近した夜も、「600年後には私もお前も生きてないもんね」と抱っこして一緒にお月見した事は思い出深いです。
 しかし第二章を書き上げた13日夜、アクアは姿を見せず心配しておりました。しかし以前にも姿を見せなかった事がありましたので、翌朝になって探しに行こうとした矢先、お隣のご主人が「猫が死んでいる」と教えてくれました。
 せめてあと一日生きていてくれたら、もっと一緒にいられたのに、と思い随分と落ち込んでおりましたら、友人や職場の人から色々言葉を貰いました。
「猫は死期が近付くと姿を消す、て言うけどきっと凄く慕ってたのね」
「私に会って幸せだったと思う」
というような言葉です。
せめてそうであったら良いな、と思っておりましたら、阪神の星野監督も13日にお母様を亡くされ、その事を隠し15日に胴上げで舞った。という記事を読みました。
記事を読み進めますと、奥様やお孫さんまで亡くされて、また胴上げを見せる事が出来なかった事も書いてありました。
 友人達の励ましや、この記事を読んで随分と勇気を貰い、現在は浮上してきております。完全復活した暁には、第三章に着手いたしますので、それまで又少しお時間をいただく事をご容赦下さい。
 そしてここまで読んでいただきありがとう御座いました。

あまりに早い夭逝のため写真に残す事も出来なかった、
アクアの生きていた証としてこの作品がある事を

SENJU