diary

専業主婦という職業 --- 5 January 2002

2年ちょっと前までは会社員だった。当然、社会保険料も税金も納めていた。夫がサラリーマンというだけで社会保険料を免れる専業主婦という存在がなんとも納得しがたかった。
ちび1号が産まれる直前に会社を辞めた。辞めて初めてわかったのは、一旦子持ち主婦になると途端に『会社員』に復帰しにくくなるということだった。もちろん、出来ないということではない。だが、多少なりともブランクを作ってしまった上に、この不況下、子供のいる女性(それも20代前半では全くない)を採用する企業を見つけるのは容易ではない。子供の預け先を探そうにも、保育園の入所に関しては求職中だと優先順位を下げられてしまう。そして、毎日残業だ何だでクタクタに疲れて帰った後に夕食の準備だ洗濯だ掃除だ子供の相手だ…あぁぁぁ。考えただけでも自分には出来そうにないと思えてくる。
そんなこんなで、子供がある程度大きくなるのをまって『パートタイマー』への道を選ぶ、選ぶしかない専業主婦が多くいるのも本当ではないだろうか?
『専業主婦も立派な職業。子供のためにも育児に専念したい』という人もけっこういるのかもしれない。

でも、やっぱり『専業主婦を辞めて働こう!』と言いたい。なぜって、専業主婦ほど他人(夫)に依存した職業もないからだ。夫は他人じゃない、と言われるかもしれない。でも、夫は夫であって自分ではないのだ。
もしも今日、夫が会社を解雇されたら?
夫が帰り道事故で他界したら?
夫が自殺したら?
夫が別な女性と逃げちゃったら?
夫の経営する会社が倒産したら?
夫のボーナスが全額カットされたら?

専業主婦じゃぁ、どうにも対処できないのだ。子供も守れないし自分も守れない。親の失業等で高校をやむなく中退したなんて話が新聞に載るくらいだから、大学を諦めた人の数だって相当なものだろう。そんなことを思い浮かべていると、やはり『働こう!』と言いたくなるのだ。夫婦であっても二人とも経済的に自立していれば、一方が何らかの理由で一時的に失職しても復活するまでの時間は少なくてすむのではないだろうか?
(妻が経済的にゆとりを持つまで至ってくれれば、夫だって嫌な会社を思い切って辞めて、転職、企業その他諸々にチャレンジできるかもよ〜)

とにかくリスクは分散させましょ。

BACK