牛肉を買ったら… --- 4 January 2002
牛肉を買ったら、安全宣言!みたいなシールがついていた。そういえば随分前にテレビで見たような記憶が。
出荷される牛は全て狂牛病に感染していないか全数検査することになった。だからもう安全である。そんな趣旨の某農協のCMも見たような記憶も。
それでも毎日チビの送り迎え時に通り過ぎる焼き肉屋は潰れたし、スーパーの肉売場の牛肉の占める割合が以前と同じにまで回復したとは思えない。だって安全だなんて信じられないからだ。
出荷される牛すべてを検査したら狂牛病に感染した牛を口にする危険性がゼロになるのだろうか? それ以前に、その検査法自体、どの程度の精度や正確性があるのか知らされているだろうか? それに正しい検査結果が公表されているのだろうか? …ほら、『検査した』から大丈夫、だなんて思えなくなってきませんか?
そして、一番の問題。どのような経緯で例の牛は狂牛病に感染したのか。これが明らかにならずしてどうして安心できよう?!狂牛病という病気自体にはまだ不明な点が多いと言われようが何だろうが、もう何年も前に問題が多発した英国、その他の国から『狂牛病を防ぐための対策』を学ぶ時間は十分にあったのだ。牛の出生後からの管理、餌、解体方法などトータルな管理でもってドンゾコから再起を目指す英国。こんなワーストケースを並べたようなお手本があったのに、狂牛病発生後に全数検査を開始した日本。後手後手もいいところだ。原因究明も出来ずにどうして『安全』と言えようか?そんな連中の言うことを信じるほうがよっぽど『危険』である。
揚げ句に、いつもの如くカメラの前で国産牛肉を食べて『安全です〜』のパフォーマンス。
だったら、国会議事堂の横に原発つくって『安全です〜』ってにこやかに微笑んでほしいものである。
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