
特定の動詞と結びついて熟語的な意味になるzu不定詞があります。この場合はコンマを省くのがふつうです。このさいもzu~が文の最後に来るので注意してください。
主なものを次に挙げておきます。
1)
sein + zu~「~されうる/~されるべき」(英語のbe+to~)
Er muss noch gelobt werden.「彼はもっと誉められるべきだ」を書き換えると、
. となります。
Diese Probleme können nicht einfach gelöst werden.「これらの問題は簡単には解かれえない」を書き換えると、
. となります。
2)
haben + zu~「~すべき/しなければならない」(英語のhave+to~ですが、英語ほどには使われません)
Ich muss heute noch meinen Report schreiben.「きょうはまだレポートを書かなければならない」を書き換えると、
. となります
3)
wissen + zu~「~するすべを知っている/~(することが)できる」
Ich kann alles allein machen.「私はすべてひとりですることができます」を書き換えると、
. となります。
4)
nicht brauchen + zu~「するに及ばない/する必要がない」
Du musst nicht morgen nach Kyoto fahren.「あしたは京都へ行く必要はないよ」を書き換えると、
. となります。
5)
scheinen + zu~「~のように見える/思われる」
Er ist krank.「彼は病気だ」に「~のように思われる」を付け加えると、
. となります。

副詞的用法の「um + zu~」が、目的の意味以外で使われることがあります。
● 目的の意味が薄れて、「経過」「結果」を表す。
Ich nahm oft in dem Restaurant Abendessen, aber ich war danach niemals dort.「私はしばしばそのレストランで食事をした、しかしその後は一度もそこへ行っていない」を書き換えると、
. となります。
● 副詞のzu「~過ぎる」と結んで、英語の too ...... to~「・・・過ぎて~できない/~するには・・・過ぎる」となる。
Es ist heute zu heiß. Ich kann deshalb draußen nicht arbeiten.「今日は暑すぎる。それゆえに外では働けない」を書き換えると、
.
「きょうは暑すぎて、外では働けない/外で働くには、今日は暑すぎる」となります。
● 「絶対的用法」と呼ばれる「um + zu~(~すれば)」があります。
この場合「um + zu~」が先に来ても主文の語順に影響を与えません。
Wenn ich die Wahrheit sage, ist es alles falsch.「真実を言えば、すべて間違いだ」を書き換えると(umを先頭に)、
. となります