2002/09/01(日) 晴
 下手すると日曜日も出勤と思われたのだが、なんとか休日出勤回避である。そんなわけでココストア氏を召喚してボードゲームに燃える。

本日の戦果。
『ロストシティ』 0勝1敗。
『バトルライン』 1勝3敗。
『ガイスター』  5勝2敗。
『ダイスランド』 0勝2敗。

 ……完敗である。今まで唯一圧勝していた『バトルライン』や『ガイスター』までも私の独壇場では既になくなっている。

 ……はぁ。

 仕方ないので、『Returner』を観に行く。(以下ネタバレ注意!
 邦画のSFということで、正直あまり期待していなかったのだが、意外にも(失礼)まともな出来に驚く。確かにMI2やMATRIXなど「そのまんま」(影響を受けているというレベルではなく「そのまんま」)の演出が多いのは事実だし、おいしいところは予告編で見せてしまっている、というのも事実だが、少なくとも普通の映画として「見られるレベル」に到達していることは評価すべきだろう。
 なんせ、邦画のSFといえば(アニメは除くと)古くは『銀河からのメッセージ』に始まり、無重力セックスシーンの特撮くらいしか自慢するところのない『さよならジュピター』、そして、伝説の『ガンヘッド』でその悪名を轟かせた歴史がある。平成『ガメラ』シリーズは確かにSFとしても良くできているが、「怪獣映画」という枠の中で作られていることは事実だし、『アヴァロン』には日本人が出てこない。

 その意味で、『Returner』は評価してもいい気はする。少なくとも、SF映画として「まともに見れる」映画である。岸谷五朗演ずる溝口の、『レオン』の麻薬捜査官スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)もかくやという演技もなかなか良かったと思う。逆に個人的には金城武の演ずる宮本(裏設定で本名はルイというらしい)の役どころが今一つだった。超人的な強さを誇るのだから二枚目に徹してもいいようなものを、台詞回しは二枚目と三枚目の中間というのは今一つである。冒頭、いくら捜し求めたカタキに遭遇したからといって、あんなに感情的になるというのも……ハードボイルドに徹しても良かったんじゃなかろうか。
 私の中のイメージ的に言うなら……。

「溝口と遭遇した……今回の裏を探ってくれ」
「逃がしたのかい?」
「情報を提供してくれればいい」
「情報は提供するけどさ、あんた、勝手に動くんじゃないよ」
「了解している」

 クールな中にも、遂に捜し求めたカタキに遭遇した興奮。そんな感じで演技してくれてもよかったんじゃなかろうか。まぁ、私の中のイメージとは明らかに違う感じの演技だったので、金城武のせいというより、監督の指示だったのかもしれないが。観ているうちに慣れたし。
 ただ、複線張りまくりという演出はそれでいいのかもしれないが、最後のどんでん返しは正直言ってしつこい気はする。そう、私の中のイメージ的に言うなら……。

 謝の店を出た宮本……近くの建物の屋上からそれを狙う暗殺者のスコープ。その指がトリガーにかかったその瞬間、暗殺者は背後から忍び寄った影に倒される。影の正体はミリーだった。何があったか気づかぬままに眼下を去っていく宮本。その背中を見つめながらミリーが呟く。
「借りは返した」、と。
 その瞬間、何かの気配を感じて宮本が振り返ったとき、建物の屋上には一陣の風が舞っているだけだった……。

 まあ、あれはあれでいいのかもしれないが。

 とりあえず、お約束の突っ込み所はちゃんと用意されている。80年後もハリアーは現役か!? とか、残った異星人の船はどーするよ!? とか、せっかくの指紋認証キー使ってても銃でキー壊してこじ開けられるなら意味ないぢゃん! とか、その他、突っ込み所満載だ。(笑)  なお、本編では伏線としてしか描かれていなかったが、例の宇宙人はゲート航法のためのキーとなる存在で、彼を救出することは母艦にとっても重要なことだったらしい。(つまり仲間を助けるだけとかそういう次元の問題ではなかったのだ。ゲートを開ける能力を持つものは重要なので母艦にトラブルが発生した際、真っ先に逃がしたらしいが、もう少し考えてから脱出させた方が……と思ったのは私だけではあるまい)
 ちなみに、主人公の銃だが、岸谷五朗演ずる溝口のレボルバーは S&W M629 に間違いなかろう。銃の形状や、サムピース(S&Wはラッチをサムピースと呼び、引かずに押してシリンダーを出す)が左側についていることからも間違いないと思われる。ただ、バレルは交換してあるようだが……M629 Performance-Center と思われるが確認できなかった。
 鈴木杏演じるミリーが手に入れたのは Walther P99 に間違いないだろう。確かに最新鋭だ。クラシックといわれて謝が起こるのも無理はない。
 わからないのは宮本の銃だ。ガバ系は間違いないが……SVだろうか? それともSTI?

 そう言えば、お約束の演出はほとんど全部出てきたのに、光学迷彩だけはなかったのが少し残念である。映像的には擬態宇宙船の方が楽しかったが。(笑)

2002/09/02(月) 晴
 ふらふらなので今日は鉄拳せずに撤退する……で、『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』に燃える。(馬鹿)
 『鋼鉄の咆哮』も無事終わったので、次のターゲットとして友人から買い取ったのである。無論、『ゼノサーガ』はどうなったとか、『METAL GEAR SOLID2 SONS OF LIBERTY』の続きは!? とかは、極秘事項だ。(爆)

 で、『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』である。今回の特徴は情報部門、軍事部門、生産部門、開発部門、政策部門、作戦部門のそれぞれに予算を割り振り、それによって得られた行動ポイントで行動を実行するという点にある。予算配分は次ターンにしか反映されないので、計画だった行動をしないとハまることになる。
 特に、一見あまり役に立ちそうにない情報部門、政策部門、作戦部門への投資を怠ると、敵兵器の性能が不明なことで戦闘時にペナルティを負ったり、予算配分の更新ができなくなったり、拠点攻略作戦の実行ができなくなったりするので要注意である。
 逆に、一見役に立ちそうな軍事部門への投資は、部隊の再編成程度にしか役に立たないので要注意だ。(これはこれで重要ではあるが) また、生産部門への過剰な投資も、資源がなくて生産できないときには行動ポイントをどぶに捨てるに等しい。行動ポイントを使わずに貯めておくことはできない(次ターンには持ち越しできない)ため、使わなければ完全に無駄である。使わないくらいなら、政策部門に投資して拠点の防衛強化(直接指揮できないものの一定数の防衛部隊が拠点に配備される)や演説(士気が上がる)でも行った方がマシというものだ。
 ゲームを通じて高値安定なのは開発部門くらいなものである。(開発部門への投資はほとんど無駄にならない)

 ……といったシステムを理解するまでは、このゲーム少し大変である。最初の練習シナリオでは予算配分という要素はないので、このあたりを把握できないのだ。むぅ。
 そんなわけで初プレイは連邦群でやってみた私だが、いきなりマドラスを攻略して完敗、撤退作戦で相当な戦力を喪ってしまったりする。えーっと。気を取り直してハワイを攻略、こちらはあっけなく陥落したものの、北京攻略戦で手間取る。しかも、敵軍がベルファストに大量の航空兵力を送り込んでくるし……。
 はぁ。まだ気は長そうだ……。


2002/09/03(火) 晴
 今日も今日とて鉄拳屋さんである。……で、ぼろぼろに叩き潰される。
 あう。
 老兵は死なず、ただ去るのみ。(謎)

 で、今日はふらふらなので取り合えず寝ることにする、うぅ。

2002/09/04(水) 晴
 今日は鉄拳してみたものの、1勝3敗とボロボロである。はぁ。
 鬱だ、寝よう。(自爆)


2002/09/05(木) 晴
 会社の飲み会でどろどろになって帰宅する。
 なにせ小柏カイのMR2に勝てないのである。きっと酔っているに違いない。

 ……えーっと。
 鬱だ、寝よう。(自爆)


2002/09/06(金) 雨のち曇り
 週末なので頭文字Dである。
 小柏カイのMR2に勝てない。きっと酔っているに違いない……って今日は酒は入ってないぞ?(爆)

 ……えーっと。
 鬱だ、寝よう。(泣)


2002/09/07(土) 曇り
 久しぶりにお休みな土曜日なので手毛手毛と『ピンポン』を観に行く。最近は邦画に対して抵抗しなくなっている私なのである。観るまでは、日本版『少林サッカー』だと思っていたのだが……。
 実は男と男の熱い友情を描いたドラマであった。(爆) 予告編で飛んだり跳ねたりのプレイをしていたり、海王高校の集団でのラリーの光景を見せられたりしたので、そういう話かと思っていたのだが、ぜんぜんそんなことはなかったりする。プレイしているシーンはCGを活用しているとのことだが、違和感なく映像化されていた。俳優さんにプロ並みの卓球の腕がない以上、CGで映像化するのは一つの選択だろうし、その意味では逆に現実的なプレイの映像化に止めた判断は賞賛されるべきものであろう。

 『リターナー』と違って俳優の演技にも違和感がなかった点にも好感が持てる。賛否両論あるかもしれないが、無理矢理高校生の俳優を持ってくるのではなく、設定は高校生のままで20代後半の俳優で自然に違和感なくストーリーを描いているあたり流石である。月本誠役のARATA氏のクールな演技、最高である。個人的には『リターナー』の宮本が、あんなイメージだったのだが……まぁよい。

 終わりかたも映画的でとてもいい感じである。観るべし。


2002/09/08(日) 曇り
 休日なので『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』に燃えてみる。コツが今一つつかめないままだらだらと続けてしまったため、戦況は芳しくなかった。ハワイ攻略後、北京に侵攻、マドラスを陥した後、いよいよオデッサ作戦を開始したのだが、この時点で相当時間をロスしており、ホワイトベース隊はオデッサ作戦に参加できずじまいであった。
 しかし、こちらがオデッサ侵攻を決意したとほぼ同時にジオンのジャブロー攻略作戦が発動する。ガンダムや陸戦型ガンダムを擁する主力部隊は既にオデッサ作戦を開始しており、この時、ジャブローの支援にまわせる戦力は連邦軍にはなかった。しかし、怪我の功名か、オデッサに参加し損ねた伝説のWB隊が、この時ジャブローにいたのである。ジオンのジャブロー攻略部隊の戦力が弱体であったこともあり、ジャブロー防衛は辛くも成功し、連邦軍は勝利に大きく近づいたかにみえた……。

 が、しかし、悪夢は起きた。オデッサ攻略を行っていた連邦軍主力部隊がマ・クベの核攻撃を受けて壊滅的打撃を受けてしまったのだ! オデッサは陥落したものの、犠牲はあまりにも大きかった。
 連邦軍はその後、ジオンの残党が立て篭もるアフリカのキリマンジャロを陥したものの、各地では暴動が発生、軍は国内世論の支持を喪っており、議会も和平に向かって動きはじめていた。
 かくて、北米奪還作戦を行いうる態勢が整う前に、連邦軍はジオンと休戦することとなってしまったのだった。
 結果は判定勝利。しかし、最終MSはジム寒冷地仕様、北米をジオンの手に残したまま、宇宙に侵攻することもない、悲しい勝利である。うーむ。

 もう一回、やるか。


2002/09/09(月) 曇り
 そんなわけで、会社から帰ってきてからもう一度『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』に燃えてみる。今回は多少コツも掴めていたので、開始当初の戦力でハワイを攻略してみる。この時点ではジオン軍にもMSは十分な数が揃っていなかったのだろう、旧ザクが数機駐留していたものの、ジオンの主戦力は通常兵器のみ、あっさり勝利する。この段階では戦車、戦闘機、爆撃機と、大戦略もかくやという感じの展開でなかなか楽しい。
 しかし、調子に乗って北京攻略に乗り出したのが運の尽き、ここに駐留していたのはザクIIの大部隊であった……。

 MSに対して通常兵器で対抗する場合、通常兵器側はMSの数倍の数で攻めるしかない。しかし、軍団制が採用され、戦場への侵攻ルートの数によって投入できる兵力にも制約のある本ゲームでは、相手の数倍の数の部隊を用意することは容易ではない。こちらにMSがあれば、たかがザク程度、敵ではなかったのだろうが……。
 結果、連邦軍は北京から屈辱の撤退をすることとなってしまう。うぅぅ。ガンタンクの完成を待つか……。

2002/09/10(火) 曇り
 会社の飲み会に遅刻して参加する。で、帰りに鉄拳してみるが、角刈りのサラリーマンにけちよんけちょんにやられる。リアルポールな人に殺られるならともかく、角刈りのサラリーマンにけちよんけちょんにやられるとは……ぐ、ぐやしい、うぅ。


2002/09/11(水) 曇り
 昨日の雪辱を晴らすべく、帰りに鉄拳してみるが、またも角刈りのサラリーマンにけちよんけちょんにやられる。あぅぅ。ぐやしい、うぅ。
 仕方ないので、帰ってから『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』である。ガンタンクがやっと完成したものの、ガンタンクのみでは心もとないので少数のガンキャノンと試作品のプロトタイプガンダムが完成するまで待機、これらを投入して北京を制圧する。敵も増援を投入してきて焦ったものの、何とか勝利である。
 しかし、続くマドラス攻略戦では、敵のMSの大部隊の前にレビル将軍指揮下の主力連邦MS部隊が壊滅、連邦軍は大打撃を被ってしまう。ぐぅ。
 戦力の回復を待つしかないか……。


2002/09/12(木) 曇り
 会社の帰り道で中古ゲーム屋に寄る。『航空ファン』なる謎のパンフレットがあるので手に取ってみる……よく見ると『ENERYG AIRFORCE』の宣伝である。むぅ。で、中身をぱらぱらと見てみる。登場機種は……F−16CJ、F−16JHMCS、F−22、X−35C、F−35B……って、なんかやたらと最新鋭機ばっかりですな。
 しかし、旧世代機はF−16のみっていうのは……F−15がないのはかなり哀しい。まぁ、生産機数を考えれば当然かもしれないが……。

 それでも、なんだかんだ言って買うであろう自分が哀しい。はぁ。


2002/09/13(金) 曇り
 今日も会社の飲み会である。はぁ。で、まぁ、鉄拳をそこそこやる。それなりに互角である……互角。圧倒的に強いわけでもない相手に互角にしか闘えない自分が哀しい。(って、そりゃ相手に対して失礼だろ!)
 うぅ。


2002/09/13(土) 曇り
 お休みなので、まったりと一日過ごす。
 まったり。

 で、まったりと『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』である。ジオンが結構な数のザクを揃えてくると流石にガンタンクや少数のガンキャノン部隊では辛い。フライ・マンタによる数が勝負な作戦も、軍団制によって物量作戦に限界がある本作品では少々無理がある。
 仕方ないので、電撃作戦はきっぱり諦めて、陸戦型ガンダムが生産できるまで待つことにする。幸いにも、本作品では(難易度にもよるが)敵の侵攻作戦は滅多になく、あってもせいぜいベルファスト基地へのガウ級空母攻撃空母主体の限定的侵攻作戦か、イベントによるジャブロー攻略作戦程度、前作のようなルナツーへの嫌がらせ的な侵攻作戦も発生しない。(連邦群プレイの場合) 敵の戦力も大した事がなく、下手すると基地防御力で配備される防衛部隊だけで迎撃できてしまう程度である。前作のように、詐欺のように敵の戦力が多いといったこともない。 つまり、クリア時間を競うのでなければ、時間稼ぎに伴うデメリットはあまりないのである。じっくり開発していても、いざ侵攻してみたら敵の大部隊に苦しめられるということにはならない。(連邦の場合、そもそも数の差はMSの性能差で十分カバー可能だ)

 そんなわけで、本格的な侵攻は陸戦型ガンダムの完成を待ってから開始することにする。陸戦型ガンダムさえ量産されれば、ジオンのMSなどレイ大尉の言う通り敵ではない。数の差はMSの性能差で押し切って、北京を陥とし、返す刀でマドラスを陥落させる。ここに至ると優秀な量産機である陸戦用ジム(もちろん、高級量産機の割に使えない陸戦「型」ジムではない)も開発され、ある程度の数も揃ってくる。かくて、オデッサ作戦を発動、圧倒的戦力で圧勝し、そのまま北米大陸に侵攻してニューヤークを陥落させる。そのまま主力はキャルフォルニア・ベースを占拠、地上のジオン勢力はアフリカのキリマンジャロに残された残党のみとなった。ここにいたって生産も今までの陸戦用ジム主体から、新型機であるジム・コマンド、および、ジム・スナイパー・カスタムへと切り替えていく……。

 今回は前回の反省に基づき、占領地政策や議会工作、反戦運動の抑止にも充分気を使っていたので、戦半ばで和平条約締結という事態も防げるだろう。支配地域が増えれば、やはり十分に占領地政策は行う必要があるようだ。
(そうしないと悲惨な事態になる)

 というわけで、宇宙侵攻ももうすぐである。でもベルファスト基地でWB部隊を解散したのは失敗だったかもしれない。うぅむ。まぁ、吉と出るか凶と出るかは、もう少しプレイすれば自ずと分かってくるだろう……。


2002/09/14(日) 曇りのち雨
 休日なのでココストア氏邸に侵攻する。目的は、彼の『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』のシステムデータである。……いや、もうこのゲームに関して私はプライドなんぞ既に放棄している。(泣)
 ところが……。

「このデータはコピーできません」
 やるな、光栄。(違う)

 仕方ないので、彼と囲碁に興じて完敗する。……かなり、鬱になったところで毛手毛手からサインを観に行こう、と誘われる。個人的には『ル・ブレ』が観たかったのだが、まぁ、気になる映画ではあったし、観ることにする。
 ……えーーーーーーーーーっと。

 予告編に騙された
 いや、確かに予告編に騙された映画は他にもある。
 ハリソン・フォードの『シックス デイズ・セブンナイツ』(よほど観た後で深読みしないとあの島に謎なんかあったとは思えない)や、『デビル』(たかがIRAがスティンガー携帯地対空ミサイルを輸入したぐらいで世界が破滅するとは思えない)……別の意味で言うなら『ID4』なんかもそうだろう。
 ……しかし……しかし、だな。

以下ネタバレ注意!
 同行したココストア氏は、幸か不幸かこの映画の予告編を観ていなかった。
 そして、「なんでわざわざ、よりによって地球に侵攻してくるかな?」とか、「おぃおぃ、人体を食料にするのはまずいだろ」(観た人ならわかるハズだ……)とか、必死で突っ込んで(くれて)いたが、それも予告編を観ていなかったがゆえであろう。

 映画を観た後、「ぉぃぉぃ、そりゃねーよ」って突っ込んであげるのは、その映画に対する愛情表現である。……私はこの映画に対して突っ込む気力は既に残されていなかった。(哀)
 私同様に予告編を観てからこの映画を観た毛手毛手氏は、観終わった後、目一杯現実逃避していた。

 帰りに食事に寄ったガストに、全面タッチパネルなフルカラー液晶ディスプレイが机の上に据えられていた。これで、コンビニ風な宣伝がいくつか見られるようになっており、そこで全員でこの映画の予告編を観たのだが、ココストア氏がこの映画の予告編を観ていなかったという事実を、この時私は知らなかった。知っていれば、私は彼に聞いただろう。
「面白そうな映画だろ? 是非観たいだろ?」、と。(爆)
 予告編を何度か再生するうちに、画面に見慣れた異常終了ダイアログが表示され、このマシンがまぎれもなくWindows98搭載のDOS/V機であり、本体は机の下に隠されていて、再起動には専用のカードが必要なこと、宣伝アプリケーションの起動には10分も必要なことまで知ることができたのは、きっと神の思し召しに違いない。(爆) 異常終了してもブルースクリーンにならず、「店員を呼んでください」と表示させる仕組みは謎のままだった。(笑)

帰宅してから、この映画の批評ページをいくつか観たが、その中の一つの星4つを与えていたページのコメントが私を慰めてくれた。
 誰か、この映画の宣伝担当者を誉めてあげてください。いや、ほんとに。
 ついでに。サインのホームページには、本編を観た人だけわかる21日から公開の「謎のページ」がある。(リンク元に「謎のページ」と書いてある
 ……とりあえず、人生の楽しみが一つ生まれた。パスワードなんて本編観た私も知らないが、よもや奴の弱点とかではないことを期待している。
 「薬屋の姉さんは何回汚い言葉を言ったか(訂正後)」とかにしてくれ、いやマジで。(哀)
 あ、「テリヤキは英語で言っても『テリヤキ』である。YorN?」とかでも可だ。(泣)


2002/09/16(月) 曇り
 振替休日でお休みである。そんなわけで、一年前に買った『ガングリフォン ブレイズ』に燃える。何故? いや、まぁ、部屋の隅から出てきて思わずやりたくなってしまったのだ。
 このゲーム、正直言って世間では評判が今一つよくない。理由ははっきりしている。このゲーム、ガングリフォンの名を冠してはいるが、DC版のガングリフォンの硬派なイメージからはおよそかけ離れたゲームなのである。旧作では補給ヘリが戦場に強行突入してきた武装の補給は、いかにもビデオゲーム風なアイテムの回収になっていて雰囲気のかけらもない。主人公機の16式装甲歩兵戦闘車「HIGH−MACSIII」が装備している105mm砲はゲームでは豆鉄砲で、重厚感はまるでない。
 ステージの順番も緻密な設定とは全く関係がなく、年表上では最後のミッションを最初にやることになる。(本来最初であるべきミッションから開始することもできるが、難度はとんでもない)
 グラフィックは奇麗なのだが、ステージ数は6つ(うち、1つは練習シナリオなので実質5つ)しかない。(一応各ステージ毎に4段階の難易度調整が可能)
 また、レーダーがないので現在位置がわかりにくく、作戦目標の敵がどれなのかも判別し難い。ジャンプについてもホヴァリングできない滑空のみになってしまった。(「戦闘ヘリに相当する機動性」じゃなかったのか?)

 ……とまぁ、前作を知る者からは非難轟々な本作なのだが、ゲームとしてはそんなに悪くはない。人型戦闘兵器と戦車や戦闘ヘリなどの現用兵器が併存する世界というのは個人的にかなり好みなので、そういった世界を再現した数少ない3Dアクションゲームとして、私はこのゲームを結構評価していたりするのである。こういうゲーム、ありそうで、意外とないのだ……『機動戦士ガンダム』では戦車は本当に雑魚にしか過ぎないし、スケール的に戦闘ヘリの出番がない。『アーマード・コア』も、現用兵器の出番がほとんどない。ちなみに、こういった世界観を「絵として」見せてくれる作品として、私は『フロントミッション・オルタナティヴ』が大のお気に入りだったりする。密林での戦闘や、歩兵を機銃掃射で一掃する歩行兵器WAW、そしてWAWと戦車との戦い……燃えるシーン目白押しなのだ。このゲームも世間の評価はボロボロなのだが……閉話休題。

 で、『ガングリフォン ブレイズ』である。プラモデルのケースのような箱の中からジオラマセットのように兵器が出てくる兵器解説シーン、年齢、身長、体重、血液型を決められる意味なく凝ったキャラクター作成(いかにも裏技狙い……と思ったが、一応パイロット名「FAE MASTER!」、国籍「メキシコ」、性別「女」にすると、燃料気化爆弾を最初から12個持っているという裏技はあるものの、年齢とか血液型による裏技は不明)と、ディティールはそれなりに凝っている。(オープニングはDC版の方が好みではある)
 ゲームのグラフィックや演出もかなりこだわっている。マップは結構広く、山岳戦闘、市街戦、砂漠戦など一通り用意されている。破壊のアニメーションには賛否両論あるが、建物はほとんどが破壊可能、敵のユニットもちゃんと上半身が旋回し、要塞や戦車は砲身をこちらに向けてくる。戦車は荒野を砂塵を上げて爆走する……。
 主人公機が軽装型のため重厚感が今一つ(ポイントを稼げば重装型の9式装甲歩行戦闘車、ドイツ版HIGH-MACSのヤークトパンター、中国製旧式AWGSの13式装甲歩行車が使えるようにはなるらしい……前作をプレイした全員が望んでいるであろう12式改は使えないっていうか、なんで13式?)ではあるが、結構いい出来ではないかというのが正直な感想である。

 もっとも、完成形というには程遠いのも事実なのだが……このアイテムだけは次回作で何とかして欲しいよなぁ。(出ないか……)
 まあ、点稼ぎ&オプションパーツ稼ぎをするために私に何度もプレイさせるくらいの出来ではある。装備したオプションパーツが1ミッションでなくなってしまうのもどうかと思うが……。


2002/09/17(火) 曇り
 意図的に高度に政治的話題は避けている私だが……あまりにも酷すぎる話だ。冗談ではなく、「過去の清算として謝罪と賠償を要求する」べきだろう。腰を低くばかりしていると相手に嘗められるのは世の常である。
 犠牲者の方々の冥福を祈ります。

2002/09/18(水) 曇り
 通っていた鉄拳屋で『頭文字D』が100円になっていたので上級2面のエンペラー、須藤京一駆るランエボIIIGSR(CE9A)に勝負を挑み……遂に勝利する!
 やった……遂にやった……。須藤京一は典型的な「先行」型なので、後追いで追いかけて途中で抜かねばならないのだが、速さ自体はとんでもないわけでもないので、カーブをきちんとブレーキ踏んで曲がるという基本に忠実な走りをしていればそれほどの強敵ではない。「これはセミナーだ……」という台詞の通り、その走りはこちらに合わせて走っているのかと思えるほどで、プレイヤーの走りが遅いと後半の走りはペースダウンし、ゴール付近での走りは本当に本気で走っているのか疑わしいほどである。
 しかし、この面までくるとクリアタイム自体がシビアで、須藤京一を抜いて先行しているにも関わらずゴール付近でタイムオーバーによるゲームオーバーになることもある。故に、きちんと走らなければクリアは難しいのである。問題は、カーブできちんと減速し、「壁走り」せずにちゃんと走れるかなのだが……これは、口で言うほど簡単ではない。『頭文字D』登場車種の中でも飛びぬけて優れた性能を誇るRX−7 Type Rのコーナリング性能をもってしても容易ではないのだ。今まで何度苦渋を嘗めたことか……。

 なんにしても、勝利は勝利だ……で、調子に乗って高橋涼介駆るRX−7∞III(FC3S)に挑戦してみたが、あっさり負ける。こちらは典型的な「後追い」型で、先行したからといって調子に乗っていると、コーナーでミスった次の瞬間にはあっという間に差を詰められて抜き去られてしまうのである。多少先行されてもなんとかなる須藤京一のランエボIIIGSRに比べると、一度のミスが致命傷となるだけに遥かに強敵なのだ。
 まさに「私の前を走る恐怖を十分に味わうがいい……」の世界と言える。(これは違うアニメか) 何にしろ、かなりの緊張を強いられることは間違いない。
 そんなわけで、結局勝てずじまいである。だが、壁を破ったことは事実だ。かつて到底勝てないと思えた小柏カイのMR2だって、勝てたのだ。いつかはきっと……そして、いつか伝説のAE86に戦いを挑む日がくることを信じて……今は眠ろう……。

2002/09/19(木) 曇り
 今日も鉄拳屋に寄るが、いかにも練習中のプレイヤーしかおらず、乱入するのも気が咎めたので、ポールを使って一人でプレイする……で、平八に負ける。あらら。

 仕方なく『頭文字D』でもやろうと思ったのだが、こちらはやたらと盛り上がっていて空かないので諦めて帰ることにする……鬱だ、寝よう。


2002/09/20(金) 曇り
 会社のボーリング大会でスコア166を叩き出して見事ブービーメーカーになる。……いや、2ゲーム合計のスコアなんですけど。(78+88)

 えーっと。

 仕方ないので、悔し涙を流しつつ、帰りの本屋で『ガングリフォン ブレイズ パーフェクトガイド』をゲットする。ソフトバンク版の必勝本だが、不人気なゲームだけに、恐らく他に必勝本は出ていないのだろう。ちなみに買った本は初版だった。うーむ。
 まあ、このゲームはマニュアルがやたらと充実していて、ステージガイドも設定解説も結構いい感じなので、必勝本を買わなくても充分だから、必勝本の需要が少ないのかもしれないが。

 とはいえ、『ガングリフォン ブレイズ パーフェクトガイド』もかなり気合の入った出来である。ゲームシステム解説が30ページ、ミッションガイダンスが37ページ、世界設定と兵器設定解説が26ページと、設定解説にかなりのページを割いていることがわかる。それでいてゲームシステム解説やステージ解説も充分ページを割いている。(ゲームシステム解説には4種の自機の「ゲームにおける」解説も含まれている)
 IQを押さえ、体重を多くし、視力を悪くすると初期アイテムが増えるなどという裏技まで書いてありながら、パイロット名「FAE MASTER!」については一切触れていないのが少し謎だが、この本の価値を貶めるほどのことではない。
 なかなか「買い」の一冊であった。

 もっとも、知識が強さとイコールなわけではないのも世の常だが……いつになったらギリシャ面がクリアできるのかしらん。


2002/09/21(土) 曇り
 休日なので、まったりと『ガングリフォン ブレイズ』である。ようやく「BRAZE AWAY」モード(いわゆるEASY)で3面のギリシャ「Operation GLADIATOR」をクリアする。最後は1機だけ生き残ったボロボロの9式装甲歩行戦闘車(気づきにくいが、丸ボタンで味方の残耐久力が確認できるのだ。とっさの場合の敵味方識別装置としても有効)の前に陣取って、自ら盾となっての強引なクリアである。

 自機は耐久力と攻撃力に優れた9式装甲歩行戦闘車を使用、オプション兵装は高性能ホーミングミサイル、リロードクイック1、アドバンスアーマー1を選択した。高性能ホーミングミサイルは対ヤークトパンター用である。9式装甲歩行戦闘車は強力な新型貫通砲を装備しており、「BRAZE AWAY」モードではこの主兵装の弾数制限がない(!)ので、予備兵装は再装填時間の短縮と、高機動兵器に対する対処が主な狙いになる。リロードクイックの2連装備という手もあるが、撃破されては意味がないので2つ目のオプションは装甲強化をチョイスした。
 いくら「BRAZE AWAY」モード(自機耐久力2倍)といっても、3面ともなると敵の攻撃はかなり激しい。この面では戦闘車両すら馬鹿にはできない。トルコ軍のADATSが放ってくる対戦車ミサイルはかなりの脅威なのだ。装甲の厚さがウリである9式装甲歩行戦闘車の更なる装甲強化はあまり意味がないようにも思えるが、戦場のど真ん中に仁王立ちして新型貫通砲を乱射、敵の攻撃を一人で引き受けるぐらいの覚悟がないと、この面はクリアできず、そうなってくると耐久力強化も必要になってくるのである。まあ、本来ならこの機体の最大の欠点である機動力の欠如を補う為にホイールアダプターでも装備してローラーダッシュ可能にし、戦場を駆け抜けながら新型貫通砲で敵機を仕留めていくべきなのだろうが、それには相当な腕が必要になる……残念ながら私はそこまでの熟練兵ではない。(敵の増援侵入ポイントを記憶して各個撃破できるほどの猛者なら話は別だが、そういう戦い方ができる人間なら9式なんか使わなくとも、16式やヤークトパンターで戦っていけるだろう) 3面で普通の戦いかたをするなら、基本的には味方部隊と共に戦って味方部隊を護衛しなければならないので、自機にそれほど機動力を要求されないのだ。

 そんなわけで、なんとか難関ギリシャはクリアしたものの、次のウクライナでの輸送ヘリ護衛任務も相当厄介である。3面がクリアできるなら大丈夫との一言で斬って捨てている人もいるが……。(笑)
 はぁ。


2002/09/22(日) 曇り
 今年はまともに3連休である。で、連休2日めはココストア氏邸を強襲してココストア氏『FRONT MISSION ALTERNATIVE』洗脳作戦を実施……したのだが、計画は敢え無く失敗、仕方なく、GJ版『太平記 〜血戦楠木正成』に燃えることにする。旧作でも結構やり込んだゲームであり、コマンドマガジン版『関ヶ原』のマップをエリア制にしたようなゲームである。もっとも、プレイした感覚がよく似ているという話で、ルールはかなり違う。
 『関ヶ原』のプレイヤーの順番決定はチット制だが、『太平記』はダイス目によって主導権を握った側から交互に行う。(従って、予期せぬ連続移動などは発生しないし、敵軍だけが一方的に行動した後にいきなりターン終了チットを引かれて何もせずに終わってしまうこともない)
 また、戦闘の損害も同時適用なので、『関ヶ原』のように一方的に殲滅されることもあまり発生しない。もちろん『太平記』でも指揮する武将の合戦能力に大差があると、似たような状況に陥ることはあるが……。(「こちらの攻撃はあたらないのに、敵の攻撃はなぜこうも当たるのだ!?」ってな感じだ) 従って、少数精鋭の部隊が大軍を翻弄するのは難しい。(難しいが、自軍も損害を被りつつ、相手に数倍する損害を与えることは可能だ)

 とはいえ、実際プレイした感覚はやはりよく似ている。武将が次から次へと寝返って、戦いが混乱するのもそっくりだ。(笑)

 で、今回は私が公家方、ココストア氏が武家方を担当することにする。……で、建武二年春、最初からいきなり東海は青野原にて新田義貞率いる公家方主力と足利尊氏率いる武家方が激突する!
 統治能力に欠く公家方は支配地域を維持する為にその場に武将を配置していかねばならない。しかも、一度支配すれば以降は支配チェックを必要としない武家方と違い、公家方は武将を配置しても毎回支配チェックを行わねばならないのだ! 即ち、まともに支配地域を増やしていくと公家方は戦力の分散を余儀なくされるのである。これでは各個撃破してくれと言っているようなものである。また、『関ヶ原』のようにイベントによって後から公家方に増援が出現するわけでもない……即ち、公家方は短期決戦による勝利を掴むしかないのだ!(……本当はそんなことはないが、そう思わせるのは事実だ)

 かくていきなり公家方主力と武家方主力の一大決戦となったわけだが、公家方総大将新田義貞と武家方総大将足利尊氏では、残念ながら采配能力において若干の差があった。一度の攻撃で振れるダイスの数は総大将率いる部隊の総数か総大将の采配能力のどちらか少ない方の数なのだが、公家方総大将新田義貞の采配能力は武家方総大将足利尊氏より1少ないのである。それでも合戦能力に差があればダイスの出目に修正がつくので戦いの行方は分からないのだが、この2人の互いの合戦能力は同じなのだ。
 つまり、主力同士の決戦となると公家方不利なのである。かくて、公家方総大将新田義貞は南畿の吉野山へ無念の撤退を強いられたのであった。

 勢いに乗る武家方は総大将足利尊氏を東海に残し、高師泰率いる特別編成部隊で南畿に侵攻した。ここに般若坂での戦いが始まる。以前述べたとおり、公家方総大将新田義貞と武家方総大将足利尊氏の能力はほぼ同じである。しかし、武家方の足利尊氏の配下にはもっと優秀な武将もいる。では、なぜ配下の能力が生かせないかというと、総大将と配下の大将や部将が戦う場合は、より偉い将、即ち総大将の能力しか使えないのである。無能な大将の元に優秀な大将がいても、優秀な大将は無能な総大将に足を引っ張られてその能力が生かせないのだ……まるで現代の会社組織の縮図のようだ(笑)が、同格の大将のみで編成された部隊なら、その中で最も優秀な大将の能力を生かすことができる。
 高師泰の采配能力、即ち振れるダイスの最大数は5、これは公家方総大将新田義貞より1少ない。しかし、合戦能力は1上回る。このゲームは「6でろシステム」なので、これにより修正がつくと本来6が出ないと損害を与えないところが、5でもOKになってしまう。16.7%が33.4%になってしまうのだ!
 かくて、公家方は敗退、新田義貞は山陽地方は白旗城まで追いつめられる。

 般若坂での戦いに勝利した武家方は、近畿地方を制圧、京を支配して権勢を極める。この頃、九州も武家方の完全支配下となり、公家は北畠顕家が一人気を吐く東北地方と中国地方に僅かに地盤を残すのみとなっていた。誰が見ても武家方勝利はもはや決定的と思えた……。
 かくて、満を持して武家方は山陽地方に侵攻した。もはや後がない公家方は、湊川にてこれを迎撃した。文字通り背水の陣である。公家方壊滅は決定的と思えた……が、しかし。
 神は公家方を見捨てなかった。奇跡とも思える私のサイの冴えは戦術的に有利な武家方を圧倒、これを撃破してしまったのである。

 そのころ、ゲリラ戦を得意とする楠木正成は、手勢を集めて四国、九州に侵攻、一度は武家方の手に落ちた太宰府を制圧、更に南進して四国、九州を完全に公家方のものとしてしまっていた。大戦力相手には流石に勝てない楠木正成(合戦能力は4もあるが、采配能力は僅か3しかない)だが、武家方の大兵力が存在しない南方では無敵を誇る。このような戦いは楠木正成の最も得意とするところであった。
 更には公家方のもう一人の総大将、北畠顕家が南進を開始、戦力が近畿に集結した為がら空きとなった関東地方を完全制圧してしまう。
 焦った武家方は、全戦力を集めて山陽地方に再度侵攻した。が、この第二次湊川合戦において武家方は最大のミスを犯してしまう。戦力を集める為に足利尊氏以上に無能な総大将、足利直義を連れてきてしまったのだ! 足利直義の合戦能力は1、公家方総大将新田義貞より1少ない。采配能力は6と同格だが、これでは勝てようハズがない。第一次湊川合戦での公家方の勝利は単に気まぐれな勝利の女神が微笑んだからに過ぎず、奇跡は二度は起きないものなのだ。
 この戦いに武家方は大敗した。時を同じくして北の雄、北畠顕家が南関東は鎌倉から西進、東海は手越河原にて居残りの総大将足利尊氏と激突、跡継ぎの足利義詮共々総大将足利尊氏をの首を獲ってしまったのであった。形勢は完全に逆転した。近畿地方を支配する武家方と、それを包囲する公家方という、かつてと全く逆の構図となったのである。しかも、吉野に篭もる武家方の残兵はほんの僅か、京の都が陥落するのはもはや時間の問題であった。
 ……万策尽きた武家方はここに降伏を宣言、かくて、足利尊氏が夢見た室町幕府は、手越河原の露となって消えたのであった……。

 うーむ。天才ココストア氏にあっさり私が勝ってしまうとは、やはり運ゲーかしら、これわ。(自爆)

2002/09/23(月) 晴
 3連休最後の日である。で、『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』でまったりと過ごすことにする。なんだかんだで地上を制圧、ニューヤークに軌道上から奇襲攻撃を受けるなどのトラブルもあったものの、いよいよ軌道上に侵攻である。で、とりあえずジオンの軌道降下が恐かったので軌道上を制圧することにしたのだが……連邦のペガサス級強襲揚陸艦が軌道上で見たものは、ビグ・ザムをも含む多数のMA、新型のゲルググやギャンを含む無数のMS部隊であった……なんぢゃこらー!?
 1ターン前の諜報部の調査ではわずかな敵部隊しかいないはずだったのだが……それでも我が軍は無敵のガンダム・タイプMS部隊と高性能な量産MSジム・スナイパーカスタムでもって襲いくるジオンに戦いを挑んだ。このゲーム、2倍程度の数の敵部隊ならば、連邦軍は数の差をMSの性能差で押し切ることが十分可能だ。だが、3倍、4倍となると……。
 しかも連邦軍には誤算があった。後方からの砲撃支援用として軌道上に投入したガンタンク部隊が宇宙で使えないことが判明したのである。ぉぃぉぃ、TV版ではしっかり宇宙で戦ってたぢゃないかっ!
 ゲームは映画版準拠らしい……かくて連邦軍主力部隊は大多数の敵を撃破するも廃滅してしまったのであった……。
 しかし、壊滅後にルナツーで再建された連邦軍主力艦隊は、肝心のソロモン宙域のジオン軍の戦力が意外なほど少ないという諜報部からの報告を受けたのであった。なぜ? 一抹の不安を抱きながらも連邦軍主力艦隊はソロモンへと侵攻する。半ば、いざ戦いとなるとどこからともなく大兵力の増援が出現することを予想していた連邦軍だったが、意外にもジオンの戦力は本当に僅かであった。ビグ・ザムの一撃こそ食らったものの、ソロモンはあっけなく陥落、続くア・バオア・クーも本編でおなじみのジオンNT部隊が出現した割にはあっさりと落ちてしまう。
 ……どうやらジオンはなぜか地球軌道上に主力を集結していたらしい。続いてグラナダが陥落、ソーラ・レイの第2時照射によってアムロ少尉のビグ・ザムが撃沈させられる(せっかくジオンから奪取したのに……)などの被害は出たものの、サイド3はあっさりと陥落、軌道上の激戦が嘘であったかのように戦いは終結した。……130ターンもかかったけど。(爆)
 次はジオン編か?


2002/09/24(火) 晴
 連休も終わってしまったので、帰ってきてから『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争史〜』である。今度はジオン編である。とりあえず、第一次降下作戦でオデッサはあっさりと落ちたものの、第二次降下作戦のキャルフォルニアで苦戦、降下作戦に失敗する。……さすがに行き当たりばったりでは無理だったらしい。
 とりあえず、寝るか。(泣)


2002/09/25(水) 晴
 帰ってきたら何故かアントニオ・バンデラス主演の『デスペラード』がやっていたので、思わず最後まで見てしまう。単純なアクション映画なのだが、個人的には結構好きな映画なのだ。もっとも、この映画、実は私は映画館で観てはいないのだが……。(泣)
 ロバート・ロドリゲス監督の前作『エル・マリアッチ』は7,000$という低予算で名を馳せたが、今作はその続編である。最初から最後まで徹底したアクション映画で、袖の下から拳銃が飛び出してきては二挺拳銃撃ちまくりという、とてもわかりやすい映画である。最後の方でギターケースにマシンガンとロケットランチャーを仕込んだ仲間が出てくるのだが……こいつらがとっても哀しい役なのが印象的な映画である。主人公、子供も大事だろうが、仲間はほかりっぱなしか!?(爆)
(ちなみに、前作『エル・マリアッチ』は観たことないです……)

 そんなわけで最後まで観てしまった私である。(104分と短めだし) 私、この映画はDVD持ってるんだけどなぁ。(馬鹿)


2002/09/26(木) 晴
 今日も今日とて鉄拳である……が、弱い相手しかおらず連勝しておわる。うぅ。
 うぅ。

 弱い相手と戦うと何故か虚しくなるのさ、フッ。
 ……強い相手と戦うと哀しくなるけど……。


2002/09/27(金) 曇りのち雨
 帰り道に大雨にあって散々に目にあう。あぅぅ。
 あぅ。

 そんなわけでビシャビシャで帰ってくる。あぅ〜。


2002/09/28(土) 曇り
 ココストア氏を召喚して大須を襲撃する。今日のターゲットは『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争記〜』の必勝本である。
 実は古本屋で既に『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争記〜 攻略作戦指示書』(講談社ゲームブックス刊)と『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争記〜 攻略ガイド』(角川書店)の2冊をゲットしていたのだが、この2冊、肝心のユニット開発条件について一切触れていないのである。『ギレンの野望』シリーズは伝統的にソフト発売と同時に攻略本が発売されるが、初期の攻略本はほとんど役に立たないことが多い。この2冊もどうやら「初期ロット」らしく、ドムの開発に必要な条件とか、ジムスナイパーIIの開発条件とかは、コレを見ても一切わからないのだ。
 これではぜんぜん役に立たない。ちなみに、この2冊の内容は似たようなものであるが、『攻略ガイド』(角川書店)の方が、個々のキャラクターの解説が載っているぶんだけお得感がある。(本自体はこちらの方が薄い)

 で、ココストア氏を巻き添えにして大須に赴き、新しい攻略本を探すことにしたのだった。このゲームの攻略本はかなり種類が多いのだが、悩んだ挙げ句、電撃Playstationの『MOBILE SUIT GUNDAM GIHREN'S GREED ZEON REVOLUTIONARY WAR THE COMPLETE』(メディア・ワークス刊)を買うことにする。理由は一番分厚かったからだ。(笑)
 結論から言うと、『THE COMPLETE』(メディア・ワークス刊)はハズレではなかった。全ユニットの開発条件もキチンと書いてある上に、個々のキャラクター、ユニットについても解説が書いてある。イベントのフローチャート、パイロットの相性表、出撃・遭遇時全台詞、ユニットの清算制限数(生産時に反対意見が出る最低数)など、データ満載である。……が、ムービー一覧とその出現条件だけは、何故か載っていないのであった。故に、ムービーのコンプリートを目的にこの本を買うと後悔するから要注意である。私はそうでなかったので、まぁ、いいが……。
 で、とりあえず目的は達したので帰ろうかと思ったのだが、ふと見ると……。

MECH WARRIOR DARK AGE

 コレクタブルフィギュアウォーゲーム『MAGE KNIGHT』のメック版である。(爆) 今回はスターターにはメック1機、戦闘車両1台、歩兵部隊3部隊しか入っていない。ブースターも数は同じなので、メック部隊を編成するにはかなりの軍資金が必要となる。「現実の」だ。(爆) 正直言ってコレクタブルはもういいって感じである。マニアな社会人を手のひらで躍らせようという魂胆が丸見えだ。そんな策略にかかるほど、この私は愚かでは……愚かでは……。

 結局、スターター2セット、ブースター4セットを買う。(馬鹿) これでメック3機の部隊が2つ組めるので、ココストア氏と対戦できる……のだが、本人が再三の説得に応じないので渋々対戦は諦める。まぁ、気持ちは分からないでもない。(笑)
 で、そんなところで今日は太平記でもやろうかと思ったのだが、『電撃Playstation』を立ち読みしていたココストア氏がCuldcept.II EXPANSIONなんぞ発見してくれたおかげで話はとんでもない方向に進みはじめる。
 ……いつの間にやら「我々」は『Culdcept.II EXPANSION』を並んで購入していたのだった。(笑)

 ついでに私はメモリカードと攻略本2冊(馬鹿)をゲットしている。『カルドセプト エキスパンション オフィシャルガイド』(ASPECT社刊)と、『Culdcept.II EXPANSION 公式ガイドブック』(MEDIA FACTORY社刊)の2冊だ。オフィシャルと公式で何が違うかと聞いてはいけないのは、いつものお約束である。(笑)
 また大阪の「元祖」と「本家」を食べに行きたいものだ……いや、そうじゃなくて。
 ちなみに、この2冊では『オフィシャルガイド』(ASPECT社刊)の方がお勧めである。各カードの簡単な解説が載っているし、コンボの紹介もある。いつも役に立つ Dark.Knight のゲーム解説本解説である。(自爆)

 そんなわけでココストア邸に乗り込んだ我々は、さっそく対戦を開始したのであった。(正確には私はメックを並べはじめたりしたのだが、見向きもされなかった……)
 結論から言うと前作と細かい違いはあるものの、内容的にはカードに微妙な調整が入っているだけで前作とさほど変わらない気がする。無駄にポリゴンなビジュアルが増えているのが印象的だ。(笑) ダメージを受けたクリーチャーのカードが破れて穴が空く(!)演出はなかなかだが。
 エリアの概念が前作と変わっているのがルール的には大きな違いのようだが、正直言って私は前作をさほどやりこんだわけではないので前作との細かい相違点はよく分からない。っていうか、カルドセプトで対人対戦をやったのは実は生まれて初めてな気がする。(爆) (昔、少しだけやったことがあるような気はするが……当時は面白さが理解できなかった気がする。少なくとも、対人戦をやり込んだ記憶はない)
 ちなみに、DC版との違いは『公式ガイドブック』(MEDIA FACTORY社刊)に詳しいので、DC版をやり込んだ人には『オフィシャルガイド』(ASPECT社刊)より『公式ガイドブック』(MEDIA FACTORY社刊)の方がお勧めだ。(笑)

 で、実際の対戦の方だが、新規に作ったキャラクターは、お互いに風と水のブック構成であった。ゲームはCOM1人を加えた3人で行ったのだが、3戦やって結果的にはCOMが1位を獲ったことはなかった。最初の1回目はなんとなくココストア氏と私の不戦条約みたいな感じ(相手の土地に止まっても襲撃せずに素直に通行料を払い、スペルで相手を攻撃するようなこともしないという「不戦条約」のような紳士同盟に過ぎず、実際の「同盟」を組んでいたわけではない)でプレイしていたのだが、最後に華麗な裏切りを私がキめ(ぉぃ)、勝利した。……いや、本当は裏切るつもりはなかったのだが、COMの土地と勘違いして襲ったらココストア氏の土地だったという……いや、勘違いなのだ、ほんとに。

 2戦目は終始COM有利で展開したが、ココストア氏の高額土地にハまった私が反撃に出てココストア氏を3位に蹴落としたものの、その後のココストア氏の猛反撃でCOMとココストア氏の一騎打ちとなり(この段階で私は蚊帳の外になっていた)、最後に危ういところを「リコール」で逆転勝利したココストア氏の勝利となった。
 3戦目はなんとなく、普通にココストア氏の勝利で終わっている。(自爆)

 かくて、来週の再戦を誓い、我々は別れたのであった。

 で、家に帰った後、鞄の中を見ると……私の『カルドセプト・セカンド エキスパンション』がない
 ……そう言えば、ココストア氏邸の箪笥の横に袋を置いてきたような……あ゛あ゛あ゛あ゛。
 来週の敗北もこれで決まりだ。あぁ。(泣)


2002/09/29(日) 曇り
 ……一夜明けて。
 仕方ないので、『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争記〜』に燃えることにする。北アメリカをようやく制圧、第2次降下作戦は完了したので北京攻略戦を開始する。北アメリカ制圧時にはろくな兵器がないので、徒歩のザクIIJが主力であった(泣)が、攻略に時間がかかったおかげで北京攻略時にはギャロップ陸戦艇が完成しており、補給拠点として使えたためかなり楽になる。ザクIIデザートタイプやザクII寒冷地仕様もこの頃にはそれなりに数が揃っており、攻略はかなり楽であった。連邦軍の増援もあっさり蹴散らし北京は陥落、続けてキシリアからハワイ基地攻略案が提出されるが、アッガイやゴッグこそようやく数が揃ってきたものの、ズゴックが完成していない現状では陸戦を優先すべきと判断して先にマドラス基地を落すことにする。
 主力はギレン総帥自ら率いる陸戦部隊、連邦軍は既に陸戦型ガンダムを投入してきており犠牲は大きかったものの、数の差で押しきってマドラスも占領する。
 再編成して増援に駆り出したマクベ大佐の潜水艦隊の活躍のおかげである。
(マドラスや北京は海にも拠点があるので、水中部隊なしでは拠点制圧による勝利は不可能なのである。北京攻略戦のときは海に展開する連邦軍は空軍のみだったので陸上におびき出して部隊殲滅で勝てたものの、マドラスではしっかり潜水艦隊が出てきたので、水中用MSなしでは勝利はなかったのだ……)

 この辺りになるとグフB型もある程度の数が揃い、ガウ攻撃空母も完成して結構作戦展開は楽になってきていたが、やはりドムが欲しい今日このごろである。グフのプロトタイプの設計図はジオニック社に譲ってもらったのでドムはツィマッド社に協力してもらうしかないかと攻略本を眺めていて……恐ろしいことに気がつく。

 プロトタイプ・ドムの開発条件
「ツィマッド社との友好度100と、グフ(A型)の開発が必要。ドムが開発済なら開発不可能

 えーっと。
 ドムの開発条件
「基礎8、MS9、MA3。プロトタイプ・ドムやグフ飛行試験型が開発済なら各々につき条件が1づつ低下」

 ……グフ飛行試験型は開発済だ。つまり基礎7、MS8、MA2になる前にツィマッド社との友好度100にしないといけないということになる。別にドムは開発できるかもしれないが、プロトタイプ・ドムなしでは図鑑が埋まらないではないか。(爆)
 で、大慌てでツィマッド社との友好度を上げにかかる。友好度90以上のイベントが先に起きたので1ターンのタイムラグはあったものの、なんとか開発プランを入手、開発不可能になることは避け得たのであった……危なかった。しかし、この頃には既に技術レベルも上がっていたため、(量産型)ドムの開発プランもほぼ同じに提出された。(量産型)ドムの開発期間は4ターン。プロトタイプ・ドムの開発期間は7ターン。あれ。

 結果……プロトタイプ・ドムが完成してないのに、先に(量産型)ドムが完成する。プロトタイプ・ドムの完成までは、まだ3ターンもある……いいのか?

 なにはともあれ、グフの生産からドムに切り替えを開始、同時にズゴックの開発(短縮無しだと6ターンもかかる)も大詰めとなったので、ハワイ攻略の準備を整えていたところで……ココストア氏から電話がかかってくる。

……君、大切なもの忘れていったでしょ
「は、はい(笑)」

 で、親切にも家まで届けてくれたココストア氏の恩義に答える為に、『ギレンの野望 〜ジオン独立戦争記〜』はココストア氏が届けてくれたその場で中断、『Culdcept.II EXPANSION』を開始する私なのであった。(馬鹿)。
 ココストア氏との対戦で鍛えたキャラクターをそのまま使った為にストーリーモード序盤は怒涛の進撃であっさりとクリアしていく。雪原の炭坑ラビドでラビド族の少年ピケットとライバーンとの三つ巴の戦いに始めて敗北を喫したものの、再度の対戦であっさりクリア、向かうところ敵なし状態である。
 ははははは。

 え? ジオンはどーなった? えーーーっと。
 次は賢者の島ダーハンか。(ぉぃ)


2002/09/30(月) 雨
 9月も今日で終わりである。で、小雨の降る中鉄拳屋に赴くが、対戦相手もいないので『頭文字D』である。……相変わらずAE86では小柏カイのMR2に勝てない。昔は愛用していたホンダS2000でも戦ってみるが、やっぱり勝てない。RX−7なら楽勝なのだが、やっぱり車の性能で勝つのはどうも釈然としない。
 ランバ・ラルに「おまえの力ではない、その車の性能で勝ったのだ! そのことを忘れるな!」と言われるのもしゃくだし。(それは違うゲームだ)

 ……ってこんなことやってる場合じゃなかった。で、慌てて帰って『Culdcept.II EXPANSION』を再開する。なんとかセプター同士の決戦までやってくるが、鉄拳屋で遊んでいたおかげで夜もふけたので今日はここまでである。しかし、連戦連勝もここまでだろう。大会で果たして勝てるかどうか……。
 まぁ、あしたのお楽しみといったところか。



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