春の夜長に電脳遊技!  〜 ゲーム の部屋 〜



SDGUNDAM GGENERATION 登場MS 解説【Play Station】

 このゲーム、『SD GUNDAM GGENERATION』には300種類以上のMSが登場します。その中で、「SITUATION QUEST MODE」でよく使われるMSを独断と偏見でいくつか選び、ゲームを知らない人でも楽しめるように解説したいと思います。また、これからゲームを始める人の参考になれば幸いです。

Last Update 1998/10/17


セイバーフィッシュ FF−S3 ★★★☆☆
(HP:6440 / EN:35 / UA:12 / UD:10 / MV:8 / 対艦ミサイル[AT:50 / L:5 / 80% / EN:13])

 シナリオ1「許されざる暴挙」で主力兵器となる空間戦用戦闘機。一年戦争の初期に連邦側でMSと唯一対等に戦うことが出来た兵器です……という設定だけで画面には登場していない機体かと思ったら、Zの12話でジャブローから出撃していました。

 ゲーム中でもその機動力と攻撃力は序盤の強力な戦力となりますが、この機体を成長させても開発できるのは役立たずのトリアーエズFF−4なのであまり使い込むのは考え物です。なお、大気圏内でも使うことが出来ますが、兵装のうち空間用ミサイル(射程3〜4)は大気圏では使えません。


ザニー RRF−05 ★★★☆☆
頭頂高:18.0m / 本体重量:48.3 t /
ジェネレータ出力:980kw / スラスター推力:45000kg / 装甲材質: 超高張力鋼、チタン系合金
(HP:6860 / EN:45 / UA:12 / UD:14 / MV:4 / 120mm低反動キャノン[AT:45 / L:4-6 / 80% / EN:11])

 連邦軍が捕獲したザクIIを改修して作り上げた機体で、ゲーム「GUNDAM TACTICS」に登場します。武装は120mmバズーカと60mm バルカンのみ、しかも3本指のアームでは命中率は低く、連邦とジオンのパーツを併用しているため整備性も劣悪で実戦中に機能停止に陥る機体もあったといいます。しかし、それでもボールよりはマシとパイロットの間の評判はそれなりに良かったと言われていますから、当時の連邦軍の悲惨さが良く分かります。

 ゲーム中ではシナリオ2で連邦志願兵が持ってきます。装備している120mm低反動キャノンはなかなか優秀で、序盤は重宝します。開発するとジムになるので、プロトタイプガンダム設計のための布石として使い込むにはいい機体かも知れません。(志願兵がジムを持ってくるのはシナリオ11と、結構先の話です)


RB−79K RB−79K ★☆☆☆☆
(HP:6300 / EN:35 / UA:12 / UD:12 / MV:3 / 180mmキャノン X2[AT:33 / L:4-6 / 65% / EN:11])
 ボールの原型機で08小隊で登場しました。

 連装180mmキャノンはそれなりに強力で命中率88%で一発は当たります。ただし、二発とも命中する確率はたった42%ですから過大な期待は禁物です。また、装甲が薄い上に機動力がないので遠距離戦に徹するのも難しく、戦力として使うならザニーの方がいいでしょう。

 ギガン(ザクIが必要)やザニー(ザクFが必要)、ヘビーガンダム(ガンダムが必要)等、設計の素材としてはそれなりに使えるので1機保管しておくのも悪くはありませんが、出撃の機会はほとんどないでしょう。素材的には他のボール系の機体でも代用が効くのでRB−79Kにこだわる必要はありません。ちなみに最強のMAハロを造るにもボール系の機体が必要です。(笑)


ザクI MS−05B ☆☆☆☆☆
頭頂高:17.5m / 全高:17.5m / 本体重量:65.5 t / 全備重量:80.2 t
ジェネレータ出力:899kw / スラスター推力:40700kg / センサー有効半径 :2900m/ 装甲材質:超高張力鋼
(HP:6580 / EN:35 / UA:10 / UD:10 / MV:4 / タックル[AT:40 / L:1 / 110% / EN:7])
 いわゆる旧ザクです。原作で補給艦の艦長ガデムの駆った旧ザクの戦いぶりはかなり印象的でした。もしあの機体が武装していたら、ひょっとすると不慣れなアムロのガンダムは撃墜されていたかも知れません。

 原作では作業用だったので非武装でしたが、ゲームでは105mmマシンガン(AT:22 / L:2-4 / 130% / EN:8)を装備しています。黒い三連星がシナリオ1でこの機体に搭乗しているのは驚きです。史実に基づいたものなのでしょうか?  シナリオ1で捕獲できるので戦力として活用しようと捕獲したプレイヤーも多いと思いますが、その気になればシナリオ2でいきなりザクIIを捕獲できるのでこの機体には設計素材としての意味しかありません。

 ザクIを素材として開発できるのはアクトザク(G3ガンダムが必要)、ギガン(ボール等が必要)、マゼラアタック(61式戦車が必要)ですが……どれもコレクションとしての意味しかない機体ばかりです。ボールには花道もあるのですが、旧ザクはただ去るのみのようです。つくづく哀しい機体です。


ザクIIF MS−06F ★★☆☆☆
頭頂高:17.5m / 全高:18.0m / 本体重量:56.2 t / 全備重量:74.5 t
ジェネレータ出力:976kw / スラスター推力:43300kg / センサー有効半径:3200m / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:6800 / EN:40 / UA:14 / UD:14 / MV:4 / 240mmバズーカ[AT:40 / L:4-5 / 80% / EN:15])
 一年戦争の名機、ザクIIです。一年戦争初期には無敵を誇ったこの機体も、戦争後期にはすっかり旧式化してしまいましたが一年戦争の全期間を戦い抜き、無数のバリエーションを生みました。旧大日本帝國海軍の零戦とよく比較されます。(笑)

 ゲーム中でも序盤こそ活躍するものの、シナリオ7くらいで戦力外として設計用の保管機扱いになってしまいます。しかし、ザクIIF系はきちんと開発していけばRジャジャやパーフェクト・ジオング等の強力なMSにたどり着く由緒正しき系統なので、戦力として使ってやりましょう。

 注意しなければならないのは、開発の最初の分岐です。性能的にはザクII改(MS−06FZ、後期生産型ザクII)がもっともバランスがとれているのですが、ザクII改は進化の袋小路に達している機体であり、先を考えると高機動型ザクIIを開発する方がベストです。Rジャジャを開発したいときはこの後の分岐でゲルググを、パーフェクト・ジオングを開発したいときは宇宙用高機動試験型ザクを開発しましょう。私はこれを知らなかったので手持ちのザクIIFを全てザクII改にしてしまい、かなり苦労しました。とほほ。

 なお、設計の素材としてもザクIIFは有効ですが、最も有効なのはアプサラスの設計素材としての用途です。(アッザムが必要) アッザム自体は設計することも可能(ザクレロとグフなど)ですが、手間がかかるのでシナリオ5で捕獲するのがベストです。


アッザム MAX−08 ★★★☆☆
頭頂高:24.0m / 本体重量:300 t / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:11200 / EN:90 / UA:20 / UD:22 / MV:7 / 連装メガ粒子砲X2[AT:28 / L:3-4 / 60% / EN:25])
 MAの原型である重機動砲座です。G−78ルナタンクの地球用バージョンで連装メガ粒子砲を8門装備しています。原作では高熱を発するアッザムリーダーでガンダムを苦しめました。

 設計も可能ですが、シナリオ5でキシリアのザンジバルを撃沈すれば捕獲できるので、ここで捕獲しておくのがベストです。アッザムリーダーというENまで奪う強力なマップ兵器を装備しているので削り役として活用してもいいのですが、アッザム自身は開発の余地がない機体なので設計素材として使う方がベストでしょう。ザクIIと組み合わせてアプサラスという強力なMAが設計できます。


アプサラス ★★★☆☆ 
(HP:12600 / EN:120 / UA:21 / UD:22 / MV:7 / 大型メガ粒子砲[AT:45 / L:3-5 / 80% / EN:40])
 第08MS小隊に登場した、水の精霊の名を持つMAです。強力な大型メガ粒子砲を装備しているだけでなく、ミノフスキークラフトによって飛行可能のためかなりの機動力を誇ります。この作品に限ったことではないですが、とても一年戦争当時の機体とは思えません。(笑)

 アッザムとザクIIがあれば序盤で設計可能な機体でありながら、強力な戦力となるMAです。是非生産して活躍させましょう。ただし、接近戦が出来ないという点とエネルギー消費が激しい点、そして大気圏内専用という点には注意が必要です。


アプサラスIII ★★★☆☆ 
(HP:15400 / EN:200 / UA:26 / UD:27 / MV:8 / 大型メガ粒子砲[AT:45 / L:3-5 / 80% / EN:40])
 アプサラスの強化型です。最大の欠点であった宇宙では使えないという点が改善されただけでなく、エネルギー量や能力値も向上し、原型機とは別の機体と言ってもいいほどの性能を持ちます。特に移動力8は数ある機体の中でもトップクラスです。この能力なら後半戦でも十分通用します。接近戦ができないという欠点は問題とはならないでしょう。

 ただし、この機体は進化の袋小路に達しているため、これ以上の開発は望めません。削り役としての運用しか望めないのがこの機体の最大の欠点とも言えるかも知れません。


TINコッド FF−6 ☆☆☆☆☆
(HP:5600 / EN:30 / UA:10 / UD:9 / MV:7 / 対空ミサイルX2[AT:21 / L:3-4 / 60% / EN:9])
 一年戦争時の大気圏内用防空戦闘機です。Zにおけるエゥーゴのジャブロー降下作戦時にセイバーフィッシュと一緒に出撃していましたが、MkIIのビームライフルの一撃(ぉぃぉぃ!)で吹き飛んでいました。

 ゲーム中ではシナリオ6でミデアの護衛部隊がAceの機体に乗って持ってきます。84%の確率でどちらか1発は当たる連装対空ミサイルはそれなりに使えますが、紙のような装甲はとても実戦に耐えるものではありません。

 しかし、このTINコッドのAce機はコア・ファイター開発に使えるので貴重です。コア・ファイター開発後はめでたく引退させてあげましょう。生産ラインを保持する必要もありません。(泣)


コア・ファイター FF−X7 ★☆☆☆☆
全長:8.6m / 全幅:6.8m / 全高:3.2m / 全備重量:8.9 t / 最大速度 M3.2 / 装甲材質:ルナ・チタニウム
※注 大気圏内最大速度 M4.8 とする資料もあり
(HP:6440 / EN:25 / UA:10 / UD:9 / MV:7 / 多弾頭ミサイルX2[AT:28 / L:3-4 / 60% / EN:10])
 RXシリーズの特徴であるパイロット脱出機構です。試作機としての性格上、機体が撃墜された際にデータだけでも持ち帰るために開発されました。単独で迎撃戦闘機として使用することも可能で、ホワイトベースの防空戦闘機として物語序盤で活躍しています。リュウ・ホセイがこの機体で特攻したシーンはあまりにも有名です。

 ゲーム中での性能はMSを相手にするにはあまりに非力で、主兵装の多弾頭ミサイルだけが頼りです。それでも、開発すればGファイターやコア・ブースターになるこの機体、頑張って活躍させてやりましょう。また、この機体はV作戦における試作MS群設計の中核でもあります。特にシナリオ11で手に入るジムと組み合わせることでプロトタイプガンダムを設計できます。それまでコア・ファイターの生産ラインは保持しておきましょう。


コア・ブースター FXA−08GB ★★☆☆☆
全長:13.8m / 本体重量:18.3 t /
ジェネレータ出力:1880kw / スラスター推力:58000kg /
装甲材質: ユニバーサル・ジュラルミン、ハイパーチタニウム、エアロ・セラミックIII 等
(HP:7140 / EN:50 / UA:18 / UD:15 / MV:8 / 多弾頭ミサイルX2[AT:28 / L:3-4 / 60% / EN:10])
 空力的により現実的な機体を、ということでGファイターの代わりに開発された(?)機体。映画では時々Gファイターに戻るという茶目っ気のある機体でもあります。(笑)

 ゲームではコア・ファイターから開発する際、このコア・ブースターとGファイターとの二択を強いられます。画面上のイメージではGファイターの方が武装が多く装甲も厚いが、機動力ではコア・ファイターの方が優れている……ようなイメージがありますが、ゲーム上の性能では装甲も機動力も両者ともに互角です。ただし、武装には違いがあり、Gファイターの方が射程に勝り、コア・ブースターの方が威力と命中率に勝る武器を装備しています。選択は難しいのですが、経験値稼ぎの時はとどめの一撃が重要ですので私はコア・ブースターを選択しました。これは好みの分かれるところでしょう。  ただし、防御力は他の航空機よりも遥かにマシとはいえ、ジムに毛が生えた程度です。運用は難しいのですが、ゲーム序盤なら充分活躍できます。是非活躍させましょう。  コア・ブースターを開発すればGディフェンサーとなり、ガンダムMkIIと組み合わせることでスーパーガンダムを設計することが出来ます。


Gディフェンサー FXA−05D ★★☆☆☆
(HP:8400 / EN:60 / UA:21 / UD:14 / MV:7 / ロングライフル[AT:31 / L:5-6 / 100% / EN:20])
 ティターズの新型MSに対抗するには能力不足となったガンダムMkIIの強化プランの1つとして採用された、支援用戦闘機です。原作ではガンダムMkIIと合体することで巡航形態となり、さらに、専用コア・ファイターを切り放すことでスーパーガンダムへと変形したのですが、ゲーム中では合体機能は再現されていません。(代わりにこの組み合わせでスーパーガンダムを設計することが出来ます) ガンダムMkIIはZZでもエル・ビアンノの乗機として登場しましたが、Gディフェンサーは登場しませんでした。やはり、コクピットブロックを変形時に切り放すという人命無視のシステムが不評だったのかも知れません。(パイロットのカツはこれで命を落としています)

 ゲーム中では長射程のロングライフルを生かしてアウトレンジで支援攻撃するというのが主な使い方になると思います。コア・ブースターやGファイターより移動力がなぜか低下していますが、それでも移動力は高いので一撃離脱には問題ないでしょう。しかし、開発してもコア・ブースターやGファイターに戻ってしまうので、あまりこの機体を使い込む必要もなく、スーパーガンダムの設計素材として使われた後、お蔵入りになってしまうかもしれません。  なお、この機体、スーパーガンダムの設計素材としてだけでなく、メタス改と組み合わせるとメガライダーが設計できるので、それまで大切に保管しておきましょう。


ジム RGM−79 ★★☆☆☆
頭頂高:18.0m / 全高:18.0m / 本体重量:41.2 t / 全備重量:58.8 t /
ジェネレータ出力:1250kw / スラスター推力:55500kg / センサー有効半径:6000m / 装甲材質: チタン系合金
(HP:6860 / EN:50 / UA:14 / UD:14 / MV:4 / ビームスプレーガン[AT:24 / L:3-4 / 100% / EN:10])

 ガンダムの量産型として開発された機体で、原作ではジャブロー攻防戦辺りから大量に戦線に投入されていました。しかし、記念すべき初登場でシャアのズゴックに一撃で破壊され、ヤラレメカとしての地位はこのとき既に決まっていたようです。実際、あのガンダムを原型にしているとは思えないほどその性能は低く、ザク並と酷評されました。量産機はプロトタイプより性能が劣るというガンダム世界のジンクスはこのとき確立されたといっても過言ではありません。

 ゲーム中でもジムの性能はザク並で、主兵装のビームスプレーガンの威力は120mmマシンガンと同等、射界が狭い分だけ性能的に劣るという情けない有り様です。対艦用に240mmバズーカを持っているザクIIFの方がひょっとすると性能的に上かも知れません。(ああ、情けなや)  しかし、こんな機体ですが、量産機の特徴として成長が早く、息が長い機体なので開発の余地も十分にあります。ネモまで成長させればジオンのゲルググと対等に戦えるのですから、頑張って活躍させましょう……なんだか情けなくなってきました。しかし、ネモがあるとプメトタイプZやプロトタイプZZの設計がずいぶん楽になるので、少なくともネモが開発できるまでは頑張りましょう。志願兵がネモを持ってくるのはシナリオ24と、だいぶ先の話です。ちなみにネモを開発する場合は、最初の分岐でジムコマンドを、その後ジム改を開発した後、パワードジムではなくジムカスタムを開発すればOKです。 このゲームでは陸戦型ガンダムが優秀なので、即戦力を求めるならRGM-79(G)を開発してやるのも一つの手なのですが……。

 ……先の話はともかく、とりあえず、ジムの開発に成功したらコア・ファイター(シナリオ6で手に入るAceのTINコッドを開発して手に入れるのが一番手っ取り早いです)と組み合わせて、プロトタイプガンダムを開発しましょう。ガンダム系は開発しがいのある機体ですし、戦力としても強力です。


プロトタイプガンダム RX−78−1 ★★☆☆☆
(HP:7700 / EN:65 / UA:17 / UD:20 / MV:5 / スーパーナパーム[AT:50 / L:3 / 100% / EN:15])
 原作ではサイド7でザクに破壊されてしまった機体。

 本来は2号機と性能的な差異はない……ハズなのですが、ゲーム上ではアムロが搭乗した2号機より若干性能が落ちます。それでもジムに比べれば遥かにマシな機体ですが。 2号機より性能が低いと書きましたが、武装面では勝っている点もあります。原作でも使われていたビームジャベリンは消費ENが2号機のビームサーベルより少ないのに威力は上回るという優れもの。また、原作でV作戦の機密保持のためRXシリーズの残骸を焼却するのに使われたスーパーナパームは消費ENが2号機のハイパーハンマーの2/3程度なのにも関わらず、威力は同じ武器です。  ……とはいえ、性能的に2号機に劣るのは事実です。試作機を生産した後は、せっせと実戦テストを重ね(?)2号機を開発してやりましょう。


ガンダム RX−78−2 ★★★☆☆
頭頂高:18.0m / 全高:18.0m / 本体重量:43.4 t / 全備重量:60.0 t
ジェネレータ出力:1380kw / スラスター推力:55500kg / センサー有効半径:5700m / 装甲材質:ルナ・チタニウム
(HP:8400 / EN:65 / UA:21 / UD:21 / MV:5 / ビームライフル[AT:28 / L:3-4 / 100% / EN:12])
 言わずと知れた「ファーストガンダム」の主役機。ジオン兵に「白い悪魔」と呼ばれるなど数々の伝説を生み、多くの派生機を生んだこの機体、ZZからF91まで含まれるこのゲームでは決して原作のように無敵の機体と言うわけではありませんが、安定した性能を持つこの機体はゲーム序盤ではかなり有力なMSとして活躍してくれます。巷ではジオンの一年戦争後期の量産機ゲルググとよく比較されますが、ゲーム中では全ての性能においてゲルググを凌駕しており、それどころか14年後、UC0093年代のネオ・ジオンの主力量産機であるギラ・ドーガと互角の性能を持ちます。ちなみに連邦の量産機がこの「ファースト・ガンダム」の性能に追いつくのはアナハイムによってジム系とネモ系の技術が統合されたUC0093年代の連邦軍主力量産機ジェガンの完成まで待たねばなりません。それだけこの機体は先進的で優れているのです。(あくまでゲーム中の話ですが)

 シールド防御とC・B・S(コア・ブロック・システム)の組み合わせによる高い生存性は、同時代のMSの中でもっとも優れていると言っても過言ではありません。  また、開発もバリエーション豊富で選択に困るぐらいです。選択肢はガンダムMkII、GP01、G3ガンダム、RX−79(G)です。どの選択もかなり魅力的なのですが、一番強力なのはGP01からGP03−Dに至る開発でしょう。GP03−Dは宇宙専用機の中で最強の機体の1つです。こんな機体が0083年代に開発されていたとはとても思えません。(笑)  汎用的な主戦力として使うならば、性能的に最もバランスのとれたガンダムMkIIがお薦めです。

 なお、設計素材としてもガンダムは優秀なので、安易に生産ラインを消さずに保持しておくべきです。中盤の設計素材の要となるリックディアス開発のための機体、プロトタイプリックディアスの設計には「ファーストガンダム」が必須です。


リック・ドムII MS−09R2 ★★★☆☆
頭頂高:18.6m / 本体重量:45.6 t / 全備重量:79.9 t
ジェネレータ出力:1219kw / スラスター推力:110000kg / センサー有効半径:5400m / 装甲材質: チタン・セラミック複合材
(HP:8400 / EN:55 / UA:18 / UD:19 / MV:6 / 360mmバズーカ[AT:46 / L:4-5 / 80% / EN:20])
 0083に登場したリック・ドムの後期生産型です。 推力は原型機の倍近くとなり、装甲材も超高張力鋼からチタン・セラミック複合材に変更され、性能は大幅に向上しています。

 ゲーム中での初登場はシナリオ15「ポケットの中の戦争」で、いきなりジオンのMSに新型が出現したので驚かされた覚えがあります。(笑) ちなみに原型機であるリック・ドムが局地戦用のドムの宇宙戦仕様のため、ゲーム中ではザクIIFの系統ではなく、陸戦用のザクIIJの系統に属します。

 リック・ドムに比べるとかなり性能が向上しており、武装もヒートサーベルとジャイアント・バズ(360mmバズーカ)に加え、強力なシュツルム・ファウストと命中精度の高いビーム砲が加わりました。これによってリックドム・ツヴァイはかなり使える機体となっています。もちろんガンダムを上回る性能ではないですが……。また、リック・ドムIIは宇宙は勿論、地上でも使える万能機です。このため、陸戦専用機の多いドム系の機体の中でも使いやすい機体といえます。勿論、地上で運用する際はSFSの支援が欠かせません。

 なお、リック・ドムIIは設計材料としても価値を秘めた機体です。設計の際はたいていのドム系の機体の代用機として使えます。トロピカルドム以降のドムは捕獲することが出来ないので、開発の手間のいらないリック・ドムIIは貴重といえます。リック・ドムIIをガザ系と組み合わせることでドライセンが設計できたりするので、ゲーム後半まで保管しておきましょう。(実はガザ系の入手とドライセンが捕獲できるのとはタイミング的にあまり変わらないのですが) 他にもリック・ドムIIは、Zの設計の際にネモの代わりに使えるリックディアスの原型機、プロトタイプリックディアスの設計などにも使える優秀な機体です。


プロトタイプリックディアス RX−098 ★★☆☆☆
頭頂高:19.0m / 本体重量:40.5 t / 全備重量:59.7 t
ジェネレータ出力:1790kw / スラスター推力:78500kg / センサー有効半径:11500m / 装甲材質: ガンダリウム合金
(HP:9100 / EN:55 / UA:21 / UD:23 / MV:4 / ハイパービームサーベル[AT:50 / L:1 / 125% / EN:22])
 エゥーゴの技術者がガンダリウム合金を使用して開発した試作MSです。MSVなので原作には登場していない機体ですが、この機体が当初はγ(ガンマ)ガンダムと呼ばれていたというのはあまりにも有名なので知っている方も多いと思います。

 ゲーム中ではガンダムとリック・ドムII の組み合わせて設計できるこの機体、なかなか優秀な性能を誇ります。特にハイパービームサーベルは強力でその破壊力は一級品です。遠距離武装も命中率の高いビームピストルと命中率は低いが強力なクレイバズーカの二種類を装備しているため、必要に応じて使い分けが効きます。
 もちろん欠点もあります。この機体、せっかく優れた格闘戦闘能力を持っている割に機動力に欠けているためSFSの支援が不可欠なのです。また、盾を持たないため、ガンダム系MSでの戦闘に慣れた人にとっては今一つ防御力に欠ける気がするかも知れません。(実際には防御力はそれほど低くはないのですが……) もっとも、この機体は武器の消費ENも大きいため頻繁に補給が必要となり、この欠点はあまり気にならないかも知れません。(笑)

 この機体は開発の余地はかなり残された機体ですが、成長すれば使いやすくなるか、というとそうでもありません。リックディアス系でハイパービームサーベルを装備しているのはプロトタイプだけですし、主兵装のクレイバズーカは最終段階のリックディアスIIになるとなくなってしまいます。(泣) 設計用としてはリックディアスまでの開発で充分なので、その後の開発は好みによって行うべきでしょう。


リックディアス RMS−099 ★★☆☆☆
頭頂高:18.7m / 本体重量:32.2 t / 全備重量:54.7 t
ジェネレータ出力:1833kw / スラスター推力:74800kg / センサー有効半径:11500m / 装甲材質: ガンダリウム合金
(HP:9800 / EN:65 / UA:22 / UD:24 / MV:4 / ビームピストル[AT:29 / L:3-4 / 100% / EN:12])
 ガンダリウムγ合金を使用した最初の量産型MSです。ジオン系技術者によって設計されたためドムを強く意識したと思われる重厚なスタイルを持ち、原作Zガンダムの第1話から活躍した印象的な機体でした。設計段階でエゥーゴの存在をカモフラージュするために連邦軍の型番を与えられていますが、エゥーゴナンバーはMSA−099です。ちなみに、リック・ディアスの名はクワトロ大尉の提言で希望峰の発見者「バーソロミュー・ディアス」にちなんで命名されたらしいです。
 当初は一般機が黒い塗装でクワトロ大尉機だけが赤く塗装されており、「赤いモビルスーツ……まるで赤い彗星!」といわしめたものでしたが、専用機はフランクリン・ビダンに持ち逃げされそうになった上に(笑)、「大尉の色は人気があるんですよ」の一言で全機赤い塗装になってしまいます。これがトラウマになったのか、次のクワトロ大尉の専用機は御存じの通り全身キンピカという機体になってしまいました。(笑) もっともグリプス戦役当時は真っ赤なマラサイやガルバルディβ、ガザC(正確にはピンク)など赤い色の機体には事欠かなかったので、シャア自身もう赤じゃダメだと思ったのかも知れません。でも逆襲では赤い機体でした。エゥーゴ指導者として連邦内での実権をとり、総帥としてネオ・ジオンの実権を握ったのは、ひょっとすると赤い機体を自分以外使用禁止にするためだったのかも知れません。(んなわきゃねーだろ!)

 ……冗談はこれぐらいにして。ゲーム中でのこの機体はガンダムMkIIに迫る性能を持っています。武装も豊富で、ビームピストルは名前に騙されそうですがビームライフル並の威力、主兵装のクレイバズーカも命中率は若干落ちるものの威力は下手なメガ粒子砲を上回ります。しかし、エネルギー消費が大きいので継戦能力が低く、プロトタイプ同様に相変わらず機動力が低いのでSFSの支援は欠かせません。また、プロトタイプに装備されていたハイパービームサーベルが普通のビームサーベルになってしまっているのも惜しまれるところです。

 なお、この機体はガンダムMkIIと組み合わせてプロトタイプZガンダムの設計に使えます。……と言うより、このためだけに開発されることが多いと思います。そのため、性能的には決して悪くない機体なのですが、実戦参加することなくお役御免になってしまうかも知れません。リック・ディアス系はまだまだ開発の余地が充分ある系統なのですが、開発を進めても武装が減って行くだけでメリットがあまりない上、設計素材としてはリック・ディアスまでの開発で充分なので、無理して開発を進める必要もあまりありません。しかも、設計素材としてもプロトタイプZガンダムの設計の他に目立った用途がないため、性能の割に活用されない不幸な機体です。プロフィールに載せるために、余裕があれば更に開発を進めてみるのも一興です。


プロトZガンダム MSZ−006−X1 ★★☆☆☆
頭頂高:19.6m / 本体重量:29.9 t / 全備重量:52.1 t
ジェネレータ出力:1790kw / スラスター推力:99000kg / センサー有効半径:14000m / 装甲材質: ガンダリウム合金
(HP:10920 / EN:80 / UA:24 / UD:24 / MV:5 / ビームライフル[AT:28 / L:3-4 / 100% / EN:13])
 アナハイムで独自に開発されていたZガンダムの試作タイプです。X1からX3まであり、X1は百式の頭部、X2はディアスの頭部(若干スマートになっている)、X3はネモ型のヘッド(かなりリファインされている)を使用しています。ガンダムMkII がアナハイムに届く前に完成していた機体で、フレームアビオニクスがMSZ−006に流用されました。可変機構はありません。

 ゲーム中では武装こそ少ないものの、基本性能が高いのでそれなりに使えます。数あるZ−PROJECTの系統の柱となる機体であるため、何機か生産して活躍させてやりたいものです。

 この機体を開発するとZガンダムはもちろん、メタスや百式も開発できます。メタスと百式でZが設計できると通好みだったんですが、このゲームでは出来ません。ゲームではむしろ逆で、たいていの場合Zが最優先で開発された後、メタスや百式が「ついでに」開発されることが多いようです。(泣)


Zガンダム MSZ−006 ★★★☆☆ 
(HP:11480 / EN:90 / UA:27 / UD:27 / MV:5 / ビームライフル[AT:30 / L:3-4 / 100% / EN:17])
 エゥーゴがZ−PROJECTの頂点として開発した可変試作MSで、単独での大気圏突入能力を持ち、既存の機体を遥かに越える性能を持つ超高性能機です。後にZZガンダムが完成した後にも「Zの方が身軽なんだ!」の一言でジュドーが度々使用したことからも、その高性能ぶりがうかがえます。
 この機体は非常に短期間で完成した機体ですが、実際にはそれは多くの技術が集大成された結果です。装甲材質はリック・ディアス、機体のMSとしてのプロットは百式、可変機構はメタス、ウェイブライダー形態の性能試験にフライングアーマー等、多くの試作機によって培われた経験とティターズから得たガンダムMkII のムーバブル・フレーム技術が生かされたことがこの機体の短期間での完成を可能としたのです。この機体の機体構造は革新的なもので、複雑な構造でありながら堅牢でコピーが容易なため後に多くの派生機を生みました。脚部に主動力炉を持つというのもこの機体の特徴になっています。また、この機体の装備するHMLは独自に小型の動力炉を持っている小型砲艦とも言うべきもので、その破壊力はMSが「携行」できる兵器の中では最大級のものとなっています。
 後にこのZの派生機に乗るパイロットを「Z乗り」という言葉で呼ぶようになるなど、この機体は高性能機としてその名を知られた機体でした。この機体については語るべき話は山ほどあり、それだけで一冊の本が書けるほどです。ああ、それなのにそれなのに……。

 このゲームでのZガンダムは確かに高性能な機体ですが、残念ながら「超」高性能な機体ではありません。機体の基本性能は高いのですが……ZZに勝るものではないのです。そう、MS形態(MV:5)でもWR形態(MV:7)でも移動力はZZに劣り(ZZはMS形態でMV:6、Gフォートレス形態でMV:8) 、機体性能では全く太刀打ちできず(ZZはUA:32 / UD:36)、ZZに勝る点はHMLの射程がZZより遥かに長い点と大気圏突入能力を持つ点ぐらいなのです。即ち、このゲームにおいてZZの完成後にZを使う意味はほとんどありません。ああ、情けない……。

 しかし、プロトZZガンダムの設計にはZ系の機体が不可欠なので、ZZ完成までの間にZの活躍の場はあるはずです。また、Zから開発することによって得られるリ・ガズィはVガンダム設計に至る過程の重要な要素となるジャベリンや高性能なνガンダム設計に不可欠な機体なので、充分使ってやりましょう。なお、リ・ガズィを開発したいときはZIIを開発してください。量産型Zガンダムではメタスになってしまいます。

 ……でも、ZZの方が機動性が高いのはどうしても……うぅ、納得いかーん!


ZII MSZ−008 ★★★☆☆ 
(HP:11900 / EN:100 / UA:28 / UD:27 / MV:5 / メガビームライフル[AT:30 / L:3-4 / 100% / EN:16])
  Z−MSVの機体で本編には登場していません。MSZ−006、Zガンダムの発展型で変形機構を単純化して生産性と操縦性を高めた機体です。(ちなみにMSZ−007は量産型Zガンダムです) 性能上問題なかったもののZZの開発が最優先されたため廃案になりました。個人的にはMSZ−007なんかよりはるかに「量産型Zガンダム」の名に相応しい機体だと思うのですが……それはともかく。

 ゲーム中ではこの機体、Zの発展型というより文字どおりZの簡易量産型と言うに相応しい機体になっています。基本性能はZより若干向上しており、MA形態の移動力も改善されて最高クラス(MV:8)になっているものの、 変形以外の特殊能力がなくなり、武装も削られています。削られた60mm バルカンやグレネードランチャーはそれほど重要ではないですし、好みもありますがマップ兵器のHMLはなくてもいいでしょう。大気圏突入能力がなくなったのもまあいいとして……ダミー放出機能と、シールド防御がなくなったのはかなり痛いと言えます。Zのように無理をさせるとあっけなく落とされてしまうので、注意が必要です。また、主兵装のメガビームライフルも名前だけで攻撃力はほとんど変化していません。(泣) ただ、このおかげでべらぼうに高価だった価格(Zは COST:30,850)はかなりマシになりました(ZIIは COST:21,400)。Z系の特色として水中運用も可能なのでZ系の好きな人は量産するのも悪くないでしょう。


リ・ガズィ RGZ−91 ★★☆☆☆ 
頂高:20.5m / 本体重量:24.7 t /
ジェネレータ出力:25500kw / スラスター推力:67600kg / センサー有効半径:14200m / 装甲材質:ガンダリウム合金
(HP:11900 / EN:80 / UA:28 / UD:28 / MV:5 / ビームライフル[AT:30 / L:3-4 / 100% / EN:17])
  Z ガンダムの量産プランの一つとしてアナハイムが開発した試作型MSで、機体名称はリファイン・ガンダム・ゼータの略称です。変形機構を出来る限り省略するため変形を主体とするモジュールを追加装備するBWS(バック・ウェポン・システム)を採用しており、WR(ウェイブライダー)形態からMS形態になる際にBWSを切り離してしまうため、WR形態からMS形態に戻ることは出来ません。性能的にはZガンダムに匹敵する高性能機でしたが、Z程ではないにせよ製造費が高価なため量産計画は中断し、試作機がロンド・ベル隊に送られて実戦配備につくに止まりました。
 初登場シーンではアムロ大尉が搭乗してギュネイのヤクト・ドーガと戦い、ファンネルの攻撃をかわしつつ変形シーンを披露し、機雷付きのダミーを展開してくれるなどなかなかの活躍をみせてくれました。しかし、νガンダム完成後、パイロットがケーラ中尉に変わってからはヤクト・ドーガに翻弄されて大破してしまいます。で、その機体をチェーンが持ち出し、ハサウェイを庇ったクェスのα・アジールをグレネイド一発で撃破したものの、激怒したハサウェイの駆るジェガンにビームライフルの直撃を喰らい、爆散してしまいました。この一件でハサウェイは「逆襲」で一番の嫌われ者となりました。

 画面上で唯一登場したZ量産プランの機体だっただけに、せめて少数でも量産されてジェガンに代わるロンド・ベル隊次期主力機として運用されていればと思うのですが……残念です。ギュネイには「ガンダムもどき」呼ばわりされるし……。個人的には好きな機体なんですが、やはりBWSがネックとなってファンは少ないようです。変形したら戻れないと言うのはゲーム中でも再現されており、一度変形したら母艦に戻るまでMA形態には戻れません。原作では後半ほとんど丸腰で内蔵グレネードランチャーだけで戦っていたのが印象的でしたが、ゲーム中ではそんなことはなく(当たり前ですが)基本装備はほとんど揃っており、グレネードもちゃんと装備しています。(当たらないので滅多に使いませんが) また、ZII とは異なりマップ兵器(大口径ビームキャノン)を装備しており、当然ダミー放出機能やシールド防御も備えていますが、流石に大気圏突入能力はありません。水中適性も低下しています。(潜ることは出来ます) また、マップ兵器を持つため価格は高価になりました。(COST:27,250)
 ZIIとどちらをZの量産機として活用するかはプレイヤー次第ですが、不評のBWSはカスタムタイプになると改善されるので、好みによって開発を継続するのも良いと思います。特にドーベンウルフを既に保有しているならば、リ・ガズィ・カスタムと組み合わせて量産型νガンダムをゲットできるのでリ・ガズィ系の開発は継続しましょう。

 このリ・ガズィ自身、設計素材としての価値はかなり高いものがあります。ジェガンBと組み合わせるとジャベリンが、ジェムズガンと組み合わせるとガンイージが設計でき、Vガンダムの開発に役にたってくれます。また、サザビーと組み合わせるとνガンダムが設計できるので、量産型νガンダムの設計を優先しなかった人はゲーム後半まで大切に保管しておきましょう。


リ・ガズィ・カスタム RGZ−91B ★★★★☆ 
(HP:12600 / EN:100 / UA:29 / UD:29 / MV:5 / ビームアサルトライフル[AT:31 / L:3-4 / 100% / EN:25])
 リ・ガズィを再設計し、バックパックにウィング・バインダー、機体各所にアポジ・モーターを追加装備した機体です。リ・ガズィ同様BWSを採用していますが、背面にBWSを背負うように設計が変更されたことでWR形態からMS形態に戻ることが可能となりました。

 ゲーム中では設定のマシンライフルがビームアサルトライフルになっているなど若干の差異はありますが真にZの後継機と言える機体に仕上がっています。基本性能は勿論、武装面でも性能は向上しており、特にハイパービームサーベルを装備していることは大きな特色になっています。マップ兵器も健在で、 進化の袋小路に至っている点を除けば主力量産機として使えるほどです……しかし、Z以上にコストが高い(COST:31,200)点と、シールドを装備していない点は大きな欠点といえます。また、性能的にZZに勝るものがないのは残念です。開発に手間がかかるので敢えてこの機体にこだわる必要はないかも知れませんが、Z系では最も使いやすい機体なのでZファンなら開発する価値はあります。

 なお、この機体を開発したとき即座にリ・ガズィを処分しないよう注意してください。ジャベリンやガンイージの設計はリ・ガズィ・カスタムを使って行うことはできないからです。しかし、その代わりに、サザビーと組み合わせてできるνガンダムの他に、ドーベンウルフと組み合わせて量産型νガンダムがこの機体で設計できるのは注目です!(これ、『Perfect Guide』には載っていません)


高機動型ザクII MS−06R ★★☆☆☆
頭頂高:17.5m / 本体重量:61.8 t /
ジェネレータ出力:1012kw / スラスター推力:49800kg / 装甲材質: 超高張力鋼
(HP:6860 / EN:45 / UA:14 / UD:14 / MV:6 / 120mmマシンガン[AT:24 / L:2-4 / 110% / EN:8])

 映像化されなかったMSVの中で最も有名な機体の一つです。実際にはMS−06Rには多くの派生型があります。最初に完成したMS−06R−1は、エリオット・レム大佐をテストパイロットとして月面グラナダ基地で開発された機体で性能的には問題なかったもののメンテナンス性の悪さから僅か22機が生産されたに止まりました。このうち10機ほどが補助燃料タンクをカートリッジ化するなどメンテナンス性を改善したR−1A型に改修され、これに加えて1年戦争末期までに56機が追加生産されています。つまり、MS−06R−1(A)は全部で78機しか生産されておらず、ベテランパイロットをして「連邦の戦艦を沈めるよりR型を手に入れる方が難しい」といわしめたほどでした。参考までにMS−06系の機体は戦争末期までに3000機以上が生産されたと言われています。
 ドズル中将の懐刀と呼ばれ「ソロモンの白狼」の異名を持つシン・マツナガ大尉(当時)が駆っていたのは06R−1型(1Aへの改修が行われたかどうかは不明……という設定)、「黒い三連星」のガイア少尉率いる特務小隊が用いていたのが06R−1Aとされています。「赤い稲妻」ジョニーライデン少佐が駆ったのは06R−1Aを試験的に改修したR−2型で同型機は4機しか存在しません。

 ゲーム中ではシナリオ14で初登場しますが、他のゲームではともかく、このゲーム中ではザクに毛が生えた程度の性能しかないこの機体はこの時既に旧式化していると思われます。ジオング目指して開発を継続するならば序盤の地上戦ではドダイYSに載せて運用しましょう。キケロガを設計してジオングを開発する予定の人は、エルメスを設計できるまで大切にこの高機動型ザクIIを保管しておく必要があります。


ビグロ MA−05 ★★☆☆☆
頭頂高:45.5m / 全高:23.6m / 本体重量:125.5 t / 全備重量:229.8t /
ジェネレータ出力:17800kw / スラスター推力:136100kg / センサー有効半径:111000m / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:10920 / EN:90 / UA:22 / UD:22 / MV:7 / 大型メガ粒子砲[AT:45 / L:3-5 / 80% / EN:40])
 一年戦争時に開発された宇宙戦用MAです。既存の宇宙ポッドを発展させて開発された機体で、単機での作戦を想定しているため運動性と加速性はMSの比ではありません。原作ではキシリア配下のトクワン大尉がテストパイロットを務め、クローアームでガンダムを捕らえた上に、驚異的な高加速度でアムロを失神させるなどガンダムを追いつめた数少ない機体の一つです。しかし、あと一歩と言うところでメガ粒子砲の砲口にビームライフルの直撃を受けて爆沈しました。
 後にその高性能を認められたのか少数が量産され、量産機がア・バオア・クー防衛戦に参加している姿を映画版でみることができます。しかし、その圧倒的な高機動性はパイロットにも過大な負担を強いるため、耐G特性が特に優れたパイロットでなければこの機体を扱うことは難しかったと言われています。
 なお、この機体の頭頂高はおそらくいわゆる腕部を含まない機体の長さと思われます。(爆)

 ゲーム中では原作同様シナリオ12で宇宙に上がった直後のWB隊に襲いかかってきますので、母艦のザンジバルを撃沈し、ここでゲットしておくのがベストです。
 装甲はグリプス戦役のヤザンの愛機ハンブラビと同等で、武装に接近専用のクローと強力なメガ粒子砲を装備するこの機体、宇宙専用という欠点を除けばそれなりに使えます。戦力として活用する場合はメガ粒子砲のエネルギー消費に注意しましょう。クローの破壊力も相当なものなので(AT:40 / L1 / 110% / EN:15)機動性を生かして接近戦を挑む方がベストかも知れません。原作ではすさまじい加速力を見せつけてくれたこの機体、移動力8でもよかったのではないかと思うのは私だけでしょうか?

 なお、この機体は開発するとより強力なビグロマイヤーになりますが、シナリオ14で捕獲できるザクマインレイヤーと組み合わせることでビグロマイヤーを設計できるので、この機体自身を活用するかどうかは状況次第といったところです。ただ、どちらにしろビグロマイヤーは設計素材として重要なエルメスを設計するために必要なので、開発するにせよ、設計するにせよ、ビグロマイヤーを入手するまではビグロは確保しておきましょう。


ビグロマイヤー MA−05M ★★☆☆☆
頭頂高:38.0m / 本体重量:122.7 t /
ジェネレータ出力:20500kw / スラスター推力:394700kg / 装甲材質: 超高張力鋼
(HP:11480 / EN:100 / UA:23 / UD:23 / MV:7 / ビーム砲X2[AT:19 / L:3-4 / 100% / EN:20])
  ビグロの発展機として開発された宇宙戦用MAで、『GUNDAM TACTICS』に登場しました。ビグロの機体をスリム化しエンジン出力を増強させることで更なる機動性向上を果たしています。また武装面でも従来は腕部で行っていたAMBAC機動を機体下部に取り付けられたスラスター付きの「脚部」で代替、腕部を武器アームとして対MS用粒子ビーム砲2門を追加装備しています。強力な武装と圧倒的な機動性を持つと同時に、この機体の装甲はかなりの厚さを持っておりガンダム級の機体のビームライフルの直撃に悠々と耐えたと言われます。

 で、私は『GUNDAM TACTICS』でこの機体を手に入れることが出来ませんでした……それどころか、最後の主力はリック・ドムII でした。MSがインフレ状態の『GGENERATION』みたいなゲームだけでなく、たまにシビアなこの手のゲームをやってみると、いかに高機動型ザクII が優秀だったかわかります。(笑) ちなみに、選択によっては『GUNDAM TACTICS』でビグロマイヤーを2機手に入れることも可能だそうですので頑張ってみてください……ってそうじゃなくて。
 ゲーム中のこの機体はビグロに比べて基本性能は向上しているものの、接近戦用の武装がなくなっていたり、主砲のメガ粒子砲の威力が落ちて射界も狭くなっていたり(AT:40 / L4-5 / 80% / EN:30)と、細かなパワーダウンがみられます。しかし、その代わりに消費ENが減少し、搭載ENが増加しているので継戦能力は向上しており、全体には使いやすくなっていると言えます。もっとも、この機体は進化の袋小路に達しているため活用する機会は少ないかも知れません。

 なお、開発素材としてはこの機体は優秀で、高機動ゲルググと組み合わせてアッシマーが、メタス系と組み合わせてガブスレイが、ほとんどの水中用MSとの組み合わせでグラブロが、ギャプランとの組み合わせでメッサーラが、そしてブラウ・ブロとの組み合わせでエルメスが開発できます。特にエルメスは重要な開発素材ですので是非確保しましょう。ブラウ・ブロはシナリオ16で捕獲できます。(ララァのエルメスも登場しますが、こちらは捕獲できません)

 うーん、でもなぁ、なんでビグロマイヤーよりアプサラスIIIの方が機動性が上なんだ?(爆)


ブラウ・ブロ MAN−03 ★★☆☆☆
頭頂高:60.2m / 全高:62.4m / 本体重量:1735.3 t / 全備重量:2602.6t /
ジェネレータ出力:74000kw / スラスター推力:1760000kg / センサー有効半径:156000m / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:11340 / EN:150 / UA:21 / UD:19 / MV:6 / 有線サイコミュ式ビーム砲[AT:30 / L:3-7 / 100% / EN:30])
  有線サイコミュを装備したニュータイプ用試作大型MAです。ファースト・ガンダムで初めて「オールレンジ攻撃」を行った機体でシムス中尉によって開発されました。ガンダムと二度対戦しましたが、一度目はビームライフルに撃たれた機体半分を分離して脱出、二度目はギレン配下の「木星帰りの男」シャリア・ブルによってオールレンジ攻撃を展開したものの本体にビームライフルの直撃を受けて爆沈してしまいました。エンジンブロックと本体が分離できる変わった機体で大型突撃艇並みの大きさがあり、頭頂高は60.2mもあります。(ガンダムは18.0m)  画面上でもその巨大さが印象的でした。なお、形式番号三文字目の「N」はNT専用機を意味しますが、実際にはこの機体は砲手が乗っていればオールドタイプでも制御することが出来ます。
 なお、この機体の全高は機体の長さと思われます。だいたい頭部なんてないです。(爆)

 ゲーム中ではシナリオ16で捕獲できます。ザクレロとサイコミュ高機動試験用ザクIIの組み合わせで設計できますが捕獲する方が手っ取り早いでしょう。脱出システム(機体分離)を持っているので生存性は高いのですが、武装が簡易サイコミュ兵器のみなのでNTか強化人間のパイロットでないと扱うのは難しいかもしれません。(オールドタイプのパイロットでも扱うことは可能です)この時期としては圧倒的に広い射界を持つNT兵器が使える有力な機体なのですが、宇宙専用機である上に進化の袋小路に陥っている機体のため、活躍する期間は短いと思われます。

 開発素材としてはシナリオ16の時点で既に完成していると思われるビグロマイヤーと組み合わせることでエルメスを設計できる貴重な機体です。


エルメス MAN−08 ★★☆☆☆
頭頂高:85.4m / 全高47.7m / 本体重量:163.7 t /
ジェネレータ出力:14200kw / スラスター推力:645200kg / センサー有効半径:245000m / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:11620 / EN:80 / UA:21 / UD:21 / MV:5 / ビット[AT:32 / L:2-8 / 100% / EN:20])
  「めぐりあい宇宙」でララァ少尉が駆った機体がこのエルメスです。TV・映画版ではララァ・スン少尉の専用機的な扱いでしたが、小説版ではクスコ・アルが同型機に搭乗しています。
 固定武装として機体本体にメガ粒子砲2門を装備していますが、エルメスの主兵装は「ビット」と呼ばれる無人随伴攻撃機です。リサ・コロニー(サイド6)のフラナガン機関によって開発されたサイコミュによって制御されるこの兵器は、ミノフスキー粒子散布下での遠距離精密誘導攻撃を可能とするこの時代唯一のワイヤレス兵器でした。
 ララァ少尉は、陥落後のソロモンにおいてこのビットを用いた超遠距離攻撃を行い、1日に4隻のサラミスを撃沈するなどの戦果を挙げ、「ソロモンの亡霊」と恐れられました。この事実はビットがこの時代唯一最高の超長距離兵器であったことを示しています。
 このビットは熱核反応炉と化学ロケットによるメインバーニア、360度バーニア、モノアイ等の光学センサーとビーム砲、及び、それらの制御装置を搭載した全長8.4mもある巨大な兵器であり、これを10基搭載している(12基搭載とする資料もある)母機のエルメスは全長85.4m、全高47.7mもある大型機となりました。原作においても損傷したシャアのゲルググがサイコミュ増幅アンテナに掴まっているシーンで、ゲルググと対比したその大きさが印象的でした。このアンテナが特徴的なそのスタイルにより、この機体はWBクルーに「とんがり帽子」とあだ名をつけられました。
 原作でガンダムがビットをビームサーベルで次々と撃破しつつエルメス本体に迫るシーンは「めぐりあい宇宙」の名シーンの一つとなっています。この戦闘でエルメスのララァとガンダムのパイロットであるアムロはNT特有の共感現象を起こします。そして、これに割って入ったシャア(「ララァ! 奴との戯れ言はやめろ!」)のゲルググに斬りかかったガンダムのビームサーベルがシャアを庇ったララァのエルメスに突き刺さり、エルメスは爆沈してしまいました。このことはアムロにとってもシャアにとっても心に大きな傷を残し、後にまで尾を引くこととなります。

 原作ではこの機体を駆ったララァが非常に重要な存在であったため、この機体も印象深い機体となっていますが、ゲーム中ではそれほど強力な機体と言うわけではありません。なにより接近戦が不得手なのは欠点と言えますが、NTパイロットならば非常に広い射界を持つサイコミュ兵器の特性を生かして超長距離攻撃で敵を翻弄することも可能でしょう。ただ、機動力はさほど優れているわけでもないため、敵に接近されないよう常に注意する必要があります。原作では巨体に似合わない機動力を誇ったのですが……。敵から離脱が出来ずに近距離戦闘を強いられた場合は多くのMSが死角となっている距離2で主兵装が使用可能という利点を生かして戦いましょう。しかし、この機体をAceに育ててもキュベレイが開発できるわけではない(そう考えていたファンは多いのでは?)ですし、それどころかこの機体からはなにも開発することが出来ないのであまり使い込むのは考え物です。

 むしろこの機体は設計素材として使うのが主な用途になると思います。高機動型ザクII、あるいはサイコミュ高機動試験用ザクとの組み合わせで、キケロガを設計できます。このキケロガは育てるとジオングになるという重要な機体です。さらに、ガザ系の機体と組み合わせることで量産型キュベレイが設計できるのも大きな魅力です。それまで大事に保管しておきましょう。


キケロガ MSN−01 ★★★☆☆
(HP:10500 / EN:70 / UA:20 / UD:20 / MV:5 / 有線制御式ビーム砲[AT:35 / L:3-7 / 100% / EN:20])
  ジオン公国が、大戦末期の本土決戦に備え、開発を行っていた幻のMS。サイコミュを搭載しエルメスを継承した機体とされている。有線式サイコミュの技術が腕部に投入され、オールレンジ攻撃を可能とする。(以上、『SD GUNDAM GGENERATION』PROFILE MODEより抜粋)

 ……らしいのですが、残念ながら私は不勉強でこの機体に関する資料を持っていません。(爆) MSN−01という機体は実在するのですが、MSN−01はMS−06Zの2号機がコレヒドールD実験空域で大破し、改装されて宇宙戦仕様となった後の型式名であり、このゲームで言うところの「サイコミュ高機動試験用ザク」なのです。(ゲーム中ではどちらも型式番号は同じ)
 おそらくMS−06Zの1号機か3号機が改装されたものがこの機体ではないかと思うのですが、どなたか御存じの方がいましたら教えていただけると幸いです。

 さてこの幻の機体は、ゲーム中ではそれなりに使える性能を持っています。超長距離攻撃の可能な有線制御式ビーム砲と連装メガ粒子砲(AT:28 / L4-5 / 60% / EN:25) はどちらも使いやすく、敵MSに接近されないように注意すればかなりの戦果を挙げることが出来るはずです。中盤戦以降ではやや力不足ですが、この機体はジオング開発の原型機となるので頑張ってAceに育ててやりましょう。


ジオング MSN−02 ★★★☆☆
頭頂高:17.3m / 本体重量:151.2 t / 全備重量:231.9 t /
ジェネレータ出力:9400kw / スラスター推力:187000kg / センサー有効半径:81000m / 装甲材質:超高張力鋼
(HP:11760 / EN:80 / UA:22 / UD:22 / MV:6 / 有線制御式ビーム砲[AT:35 / L:3-7 / 100% / EN:20])
  ジオン公国が一年戦争最後に開発したMSです。おかげでケンプファーの解説にはいつも「ジオングを除くと」ジオン最後のMS、という括弧書きが付くようになってしまいました。
 MSN−01を原型機としているためジオングはエルメスとは異なりブラウ・ブロと同様の有線式サイコミュ攻撃端末を装備しています。その片腕5門、本体の2門と頭部の1門、計13門のメガ粒子砲は全てがサイコミュによって制御可能であり、頭部、腕部が本体と分離してオールレンジ攻撃を行った際の攻撃力は絶大なものがありました。なお、この機体のコクピットは胴体中央と頭部の2カ所に備えられているため、頭部は脱出機構も兼ねています。(アムロは「違うか!?」と言っていましたが、胸にもコクピットはあります)
 このジオングのプロトタイプ機を駆ったシャア大佐はア・バオア・クー防衛戦で地球連邦軍のMSを18機、戦艦を4隻沈めたと言われています。プロトタイプ機は80%の完成度で脚部と脚部装甲の一部がない状態で出撃していますが、本来は脚部がメインバーニア2基の部分に接続され、脚部もサイコミュ制御で分離できる予定でした。
 もっとも、原型機であるMSN−01はMS−06Z−3のような脚部付きの汎用型とMSN−01のような脚部をバーニアと換装した宇宙戦専用機の二種類が開発されており、戦況の悪化した戦争末期に地上への降下作戦が計画されていたとは考えにくく、この機体は元々脚部のないまま宇宙戦専用機として運用可能なように設計されていたと考えるべきでしょう。(そうでなければ、あの状態で出撃できるとは思えません) 構造的に宇宙戦におけるジオングの脚部は後のα・ジールのような投棄可能ブースターユニットとしての役割が主だったのではないかと思われます。「足がないな」「足なんか飾りっスよ! 偉いさんにはそれがわからないんっスよ!」という有名なジオン整備兵の言葉は掛け値なしの真実だったのでしょう。事実、シャア大佐は、相打ちではありますが8割の完成度のプロトタイプ機で、あの無敵を誇った連邦のガンダムを大破させているのですから。(ちなみに2対の腕部のみでAMBAC機動が充分可能と言うことはMA−05ビグロによって証明されています)
 なお、この機体は本編でシャアが乗ったMSの中で唯一「赤くない」機体です。あのシャア大佐が機体を赤く染める時間がなかった事は、この時期のジオンの苦境を如実に示しています。(つまり、この機体、元々シャア専用機として開発されたわけではなかったわけです)

 さて、ゲーム中でのジオングは基本性能においてガンダムを上回る優秀な機体です。しかも、ガンダム同様に脱出機構が装備されているので、強化人間も安心です。しかし、この機体を開発できる頃にはより優秀な機体が開発できているのではないでしょうか。旧ザクからこつこつと開発してきた人には感動もひとしおかも知れません。しかし、この機体の入手はキケロガをいきなり設計生産してそこから開発した方が遥かに楽です。(PS版は旧SFターボ版とは異なり、地道に開発した機体の方が、いきなり生産した新型機より強いということはありません)

 しかも、この機体の完成型であるパーフェクト・ジオングはジオングとドム系という非常に簡単な組み合わせで設計できるので、この機体を使い込んで開発するよりパーフェクト・ジオングを設計して生産した方が全然楽なのです。

 宇宙戦用と言うこともあって、性能はそこそこなのにあまり活躍しないかも知れないこの機体ですが、設計素材としては充分役に立ってくれます。特にガンダムと組み合わせることでプロトタイプサイコガンダムが開発できることは重要です。また、ガザ系と組み合わせると優秀なMSハン・ハンマも設計できますので、後半戦まで保管しておく必要があります。そんなわけで設計には役に立ちますので、苦労して開発した人も報われると思います。


プロトタイプサイコガンダム MRX−007 ★★★☆☆
頭頂高:19.3m / 本体重量:77.4 t / 全備重量:110.9 t /
ジェネレータ出力:3700kw / スラスター推力:81100kg / センサー有効半径:11300m /
装甲材質:チタン・セラミック複合材
HP:11200 / EN:110 / UA:30 / UD:30 / MV:6 / 有線制御式ビーム砲[AT:35 / L:3-7 / 100% / EN:20])
  ジオンと地球連邦軍の技術を結集した最強のガンダムというコンセプトのもとに開発された機体で、ガンダムMkIIがベースとなっています。 そのため、サイコガンダムの名から想像されるような巨大な機体ではなく、大きさは通常のMSとかわりません。後のサイコガンダムがアムロに「あんな巨大なモノが歩けるのか!?」と言わしめる程の異様に巨大な機体となったことを考えると、やはりこの大きさでサイコミュシステムと拡散ハイメガ粒子砲を搭載するには無理があったのかも知れません。

 ゲーム中ではこの性能でこの価格(COST:15,100)ならお買い得な機体と言えます。また、海に潜ることが可能な汎用MSであり、さらに機体が通常のMSと同じ大きさなのでSFSが使えるのも強みです。もっとも、異様にごつごつした機体の割には機動力はさほど低くないのでSFSに頼る必要はないかも知れません。武装も長射程の有線制御式ビーム砲と命中率の高い強力な拡散メガ粒子砲を装備しています。これで接近戦用の武装があれば……と思うのは贅沢でしょうか。

 開発すればサイコガンダムとなるこの機体、使い込む価値はあると言えます。


サイコガンダム MRX−009 ★★★☆☆
頭頂高:40m / 本体重量:214.1 t / 全備重量:388.6 t /
ジェネレータ出力:33600kw / スラスター推力:84000kg / センサー有効半径:10200m /
装甲材質:ガンダリウム等(詳細不明)
HP:20000 / EN:160 / UA:38 / UD:34 / MV:3 / 拡散メガ粒子砲[AT:40 / L:4-5 / 100% / EN:40])
  ムラサメNT研究所で開発された連邦軍初の本格的なNT専用可変MSです。形状がRX−78をモデルとしているため「ガンダム」の名が冠せられてはいますが、設計コンセプトはジオン公国最後のMS、ジオングに強い影響を受けており、ジオング同様にコクピットは頭部にあります。
 このサイコガンダムは連邦製とはいえアレックスとは異なり、立派なサイコミュ搭載NT専用機なのですが、この時期連邦は未だにファンネルの技術を確立していなかったのか、有線を含めてオールレンジ攻撃用の兵装は装備されていません。しかし、全身に装備された拡散メガ粒子砲の威力は恐るべきものがあり、機体そのものの異様な巨大さ(頭頂高40m!)と併せて機体の威圧感は相当なものがあります。後のネオジオン製NT専用機には見劣りする点もありますが、キュベレイMk2に導入されたサイコウェーブによる遠隔操縦をこの時点で実現しているなど、NT専用機としてはかなり優れた機体であると言えます。その悪魔的な破壊力故に「地球圏最強の機動兵器」の異名を持ちますが、一般的には連邦製サイコミュがパイロットに与える精神的重圧から生まれた「悪魔のガンダム」という通り名の方が有名なようです。
 劇中では香港シティでの戦いと、キリマンジャロ基地攻略戦の二度にわたってカラバのMSを圧倒します。諸説ありますが、キリマンジャロで出撃したサイコガンダムは2号機である、すなわちサイコガンダムは計2機建造されたとされています。(キリマンジャロの機体は2号機ではなく香港から回収した修復機という説もあります)なお、キリマンジャロで出撃した2号機はパイロットのフォウがカミーユのZを庇ったためにジェリド駆るバイアランのビームサーベルで頭部を破壊され、沈んでしまいました。このエピソードは一年戦争時のララァの悲劇を想起させるものとして関わったもの全てに深い傷を残す結果となっています。……しかしスードリのシャトルでカミーユを宇宙に上げる際にフォウが死んでしまったと思ったのは私だけでしょうか。あのとき流れていた「銀色のドレス」はとても印象的だったのを今でも覚えています。

 ……それはともかく。
 ゲーム中でのこの機体は「地球圏最強の機動兵器」の名に恥じない強力なユニットです。NT専用機ではありますが、それ故NTを乗せればかなりの戦力になるはずです。Iフィールドとシールド防御の組み合わせによる鉄壁の防御を誇る上に、脱出装置まで装備しているこの機体を完全撃破するのは容易ではありません。また可変機構により飛行も可能で、水中以外の全ての領域で戦闘することが可能です。さらに、主兵装の拡散メガ粒子砲はモビル・フォートレス形態でも使用可能であり、変形すると格段に戦闘能力が低下してしまうわけでもありません。それどころか、機動力が格段に向上するため変形状態で戦闘した方がかえって有利なぐらいです。
 さらに、この主兵装である拡散メガ粒子砲はサイコミュ兵器であるため、たとえ敵MSがIフィールドを装備していようと易々とこれを貫通することが出来ます。(謎)
 まさに動く要塞と言えるこの機体にも欠点がないわけではありません。主兵装が今一つ攻撃力に欠ける点も欠点の一つですが、最大の欠点はこの機体には接近戦用の武装が全く装備されていないことでしょう。周囲を完全に包囲されてしまえば、いかにサイコガンダムとはいえ撃沈されかねません。この点にさえ注意すれば、この機体は存分に活躍することができるはずです。この機体が耐久力に特に秀でている点を生かし、撃破されることが許されない強化人間専用機として使うのも良いでしょう。

 このサイコガンダムは優秀な機体ですが、開発するとほぼ全ての欠点が改善された強力な機体、サイコガンダムMkIIになるので、使い込んではやくAceにしてやりましょう。

 さらに、この機体は設計素材としても重要です。この機体とZ系の機体(但しリ・ガズィ系では不可)とを組み合わせることでプロトタイプZZガンダムを設計することが出来るのです。また、アッシマーと組み合わせるとバウンド・ドッグを設計することもできます。バウンド・ドッグはともかく、ZZ系はオールドタイプでも扱える機体としてはかなり優秀な機体ですので設計建造してやるのも悪くないでしょう。


サイコガンダムMkII MRX−010 ★★★★★
頭頂高:39.98m / 本体重量:187.8 t / 全備重量:283.9 t /
ジェネレータ出力:19760kw / スラスター推力:244240kg / センサー有効半径:16230m /
装甲材質:ガンダリウム 合金
HP:22000 / EN:200 / UA:40 / UD:36 / MV:3 / リフレクタービット[AT:30 / L:2-8 / 100% / EN:45])
 グリプス戦役終盤に登場した『悪魔のガンダム』の後継機です。ファースト・ガンダムを少し太らせて巨大化させたようでユーモラスな感じもあった初代に比べて、MkIIは顔からして完全な悪役顔になっています。また、機体色も黒を基調としたものから紫を基調としたものに変わっています。
 額の二連装ビーム砲、両肩、両膝、腰などの20門のメガビーム砲、胸のハイメガ拡散ビーム砲等、全身これビーム砲の固まりといった感のある点は初代と変わりませんが、固定武装のビーム砲以外に武装を持たなかった初代とは異なり、Mk2は有線サイコミュ式ビームソード、リフレクタービット等多彩な武装を装備しています。
 グリプス戦役においては、グラナダ破壊を狙うアクシズを阻止するために出撃したアーガマを強襲すべく、ロザミア少尉が搭乗して出撃しました。しかし、調整不十分であったこともありその真の力をほとんど発揮することなくカミーユのビームライフルで頭部を狙撃されて戦闘不能になってしまいます。
 グリプス戦役においてはサイコミュで遠隔操作可能な有線サイコミュ式ビームソードはただのビームソードとしてしか用いられず、リフレクタービットを射出することも、変形することさえなかったサイコガンダムMkIIですが、ゼダンの門の戦闘後にネオ・ジオンが残骸を回収し、修復してコロニー落下後のダブリンに展開したグレミーの部隊が使用、プルツーが搭乗して出撃しました。これを感知したエルピー・プルの指示によりアーガマが放ったハイパーメガ粒子砲は落下したコロニーの残骸を貫通、サイコガンダムMkIIの右側面を焦がしますが、サイコガンダムMkIIはほとんど無傷でこの機体の恐るべき耐久性を証明してくれました。このままではアーガマが撃沈されると感じたエルピー・プルは解体中のキュベレイMkIIで出撃、肩の「羽根」も左腕もない上に残されたファンネルも数少ない状態のキュベレイMkIIでよく戦いますが、押される一方。援軍に現れたジュドーのZZも強襲型の宿命かエネルギー不足に悩まされ、追いつめられてしまいます。ZZもこれまでかと思われた正にその時、割って入ったキュベレイMkIIがサイコガンダムMkIIに特攻、至近距離からメガ粒子砲の無数の直撃を受け爆沈してしまいます。この爆発によりサイコガンダムMKIIは装甲版を破壊され内部機構がむき出しになってしまいますが、なおも健在でした。しかし怒りに燃えるジュドーはハイパービームサーベルを一閃、サイコガンダムMKIIを一刀両断で完全破壊してしまいます。プルツーは頭部を切り離して脱出、ブースターに点火してなおも追撃するジュドーのZZは頭部コクピットの前面を切り裂きますがそこに見えたプル(プルツー)の姿に衝撃を受け(「プルは……プルに殺された……のに!?」)地表に落下していきます。
 この戦闘ではリフレクタービットによるビーム返しや変形、さらには頭部離脱による脱出までもが行われサイコガンダムMKIIは存分にその能力を発揮していました。しかしながらサイコガンダムがその本体を完全破壊されたのもこの戦闘が初めてでした。

 ゲーム中のサイコガンダムMKIIも非常に強力なユニットであり、生存性と汎用性という点から言うとゲームを通して最強のユニットの一つと言えるでしょう。MS形態での移動力が不足しているという欠点もありますが、近接戦闘用のサイコミュ式ビームソード以外を除く主兵装はモビル・フォートレス形態でもほとんどが使用可能なので問題はありません。気になるのであればメガブースターを装備してやる手もあります。リフレクタービットは敵のビームを反射する能力こそゲーム中で再現されていないものの、広い射界を持つ優秀な武器です。MS形態でしか使えませんがサイコミュ式ビームソードは1〜2の特殊な射程を持つ武器で、サイコガンダムの最大の欠点であった近接戦闘では無防備という欠点を充分にカバーしています。絶大な威力を持つ大型兵器こそ装備していません(主兵装のメガ拡散ビーム砲はやや力不足)が、これらの武装は安定した破壊力を持っています。リフレクタービットによるビーム返しこそないもののIフィールドを持つこの機体にビーム兵器はほとんど無用の長物であり、これに加えて絶大な耐久力とシールド防御に加え脱出機構までをも併せ持つこの機体は武装の強力さも相まって撃沈するのが非常に困難な機体となっています。強化人間を搭乗させるには最適と言えます。唯一注意しなければいけないのはエネルギー切れです。防御力に優れている分だけ継戦脳力も優れているように思われがちですが、大型機の例に漏れずこの機体もエネルギー消費の激しい機体であり、エネルギーを使いきってしまうと補給に2ターン以上を要することも珍しくありません。注意しましょう。

 この機体は設計素材としては原型機であるサイコガンダムと変わりません。この機体とZ系の機体(但しリ・ガズィ系では不可)でプロトタイプZZガンダムを設計できることや、アッシマーと組み合わせるとバウンド・ドッグを設計できることに変わりはないので、この機体の完成後にサイコガンダムを保管しておく必要は全くありません。
 また、開発するとサイコガンダムMk3を開発できますが、可変機構がなくなる上、リフレクタービットまでなくなってしまうので開発は好みによるでしょう。

 サイコガンダムMKIIはこれ以上開発しなくとも非常に優れた優秀な機体です。是非量産して、強化人間専用機として活躍させてやってください。




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