禁煙席の間違いについて...


[9/12/97](家主) (改訂:10/29/98)

「禁煙席」ってどういう意味でしょうか?

「「禁煙席」というのは、タバコを吸わない人の席」と思いますか?
でも、文字どおりの意味だとすれば、「タバコを吸ってはいけない席」ということでしょう。
これは、「タバコを吸う」ことが前提となっていて、「タバコを吸う人」が基準と
なっているということになります。
ですが、「タバコを吸わない人」を「タバコを吸ってはいけない席」に案内しても、
それは当たり前というか、意味のないことです。

禁煙席=この席ではタバコを吸ってはいけない・・・ということですが、
それを、ある線(席)を境に、喫煙可/喫煙不可としても、同じ空間に喫煙可能な
ところと喫煙不可能なところが混在していることになるので、結局は喫煙席からの
煙が、禁煙席に流れてくることになります。
タバコの煙を吸いたくない人のことは考慮されていません。
とりあえず分けてますよという店側の怠慢です。

本当の意味で「煙のこない場所」/「喫煙できる場所」を分けるのであれば、部屋(空間)
を分けなければ「分煙」とは言えません。
「禁煙席」として席を分けているだけというのは「分別」しただけです。
そしてさらに言えば、どうせ分けるなら「喫煙席」として、吸いたい人の席をつくるほうが
自然です。もちろん空調にも気をつけるのは言うまでもありません。
“タバコを吸いたい”人のために「喫煙室」を用意するのです。

ところで、ファミリーレストランなどでは、「おタバコをお吸いになりますか?」
と聞かれるのではないでしょうか?
つまり、「吸う」のであれば、そのための席に案内しますということですよね?
そのはずなのに、「吸わない」人を「吸ってはいけない」席に案内しているのです。
これは変だと思いませんか?
タバコを吸いたい→(では)→喫煙席で...となるのが自然な対応なのです。

いろいろな業界で、「禁煙席」でなく「喫煙席」にしていって欲しいものです。