職場での分煙を考える


[5/16/97](家主) (加筆修正:11/14/97)(加筆:1/23/98)(改訂:10/29/98)

確かに、喫煙によって仕事の効率が上がるという人はいるかもしれません。
が、この煙やにおいが苦手な者にとっては、逆に気分が悪くなるので仕事の
効率が落ちることになります。

何年か前に、狭い会議室に10人ほどで打ち合わせをして、その半分近くの人が
喫煙した時、部屋の空気が真っ青になって酸欠状態みたくなって思考できないことが
ありました。そうなると、マスクをしていてもだめでした・・・   
たとえ、1人しか吸わなくても、煙いことには変わりありませんし、においは
衣服や頭髪に付着します。

特に、職場における煙害の問題は深刻です。
その理由としては...
・逃げ場がないので、一方的に我慢を強いられる。
・人間関係を保とうとして、タバコの煙について何も言えない。
・日本の職場にありがちな、立場の弱いものの意見が通りにくい。
などがあげられます。
また、
・監督省庁が大蔵省であるため、他の省庁の取り組みが弱い。
・喫煙者は、まず「吸う」ことを前提として物事を考えるため理性的な判断ができない。
ということも無関係ではないようです。(「職場煙害対策・虎の巻」(後述)より)

職場においての、タバコの煙の問題については、「分煙社会をめざす会」
という団体があります。
ここでは、とても貴重な意見や、解決策やなにやらが記述されたパンフレット
(「職場煙害対策・虎の巻」...朝日新聞の記事(1996年5月31日付)で紹介)
がありまして、これを有償ですが入手できます。
申し込み方法は以下の通りです。
〒115 東京都北区神谷3-28-12-2B 分煙社会をめざす会・WB係
上記宛てに80円切手4枚を送付してください。とのことです。[1998/1現在]
念のため、申し込み方法は問い合わせてください。

また、下記におきましては「禁煙ジャーナル」という冊子?を発行しています。
「見本紙希望」と明記して、「たばこ問題情報センター・JB係」宛に請求すると、
見本紙をいただけるようです。こちらも問い合わせてから申し込んでください。
こちらの問い合わせ先も参考にしてください。
〒102 東京都千代田区飯田橋2−1−4 九段セントラルビル203
「たばこ問題情報センター」

さて、簡単ですが、職場での分煙に対する取り組み策をあげてみました。
どれもありきたりの方法ですが・・・

時間で喫煙を制限する
残念ながら、ほとんど意味がありません。
喫煙時間の終わりに、換気を充分してもにおいは残りますし、
ずるずると守られないことのほうが多いと聞いています。

喫煙するコーナーを設ける
結局煙りは外に広がりますし、部屋全体がタバコ臭くなります。
対策としては(意外と?)効果はありません。
吸煙排気装置を設置すれば、ある程度効果があるかもしれません。
でも、結局吸う人の吸い方に大きく依存します。
煙をあらぬ方向に吐いたり、副流煙を装置に吸い込ませないような
吸い方の場合、ほとんど効果はありません。
かえって、自分達はこうして制限されているのだから、そっちも
我慢してね。という雰囲気で、まったく解決にはなりません。

喫煙室を設ける
隔離された部屋。これが一番望ましい姿です。
トップや上司が理解していないと、なかなかこれは望めません。
こうなっている場合には、ほとんど問題になることはありません。