バイオリズム 活用編

Last Update: 10/9/97


バイオリズムの活用について説明します。
バイオリズムは、交通事故防止や健康管理、チームワークの構成や人事管理・作業の
能率アップと事故防止、スポーツのコンディション管理、受験生などの学習能率アップ
などと、幅広い分野に活用されています。

● 事故や過失、発病、病状の悪化のなんと70%以上が、要注意日に起こっているので、
  特に危険な業務に携わっている人は、自分の要注意日を知ることで危険を避ける
  ようにします。
● バイオリズムにより相性率が判ります。恋愛関係はもちろん、上司と部下の関係
  にも応用ができます。
● スポーツとバイオリズムには密接な以下のような関係があります:
  ・身体リズムが好調な時期は無理がきく。
  ・知性リズムの好不調は、とっさの判断力・集中力に影響を与える。
  ・感情リズムが不安定の時は、プレッシャーがかかり緊張したり、焦ったりする。
  ・身体リズムが好調でも、感情リズムや知性リズムが要注意日であれば、プレーに
   身が入らなかったり、ケガを起こしやすいので、よりいっそう注意する。
● 脳の働きにもリズムがあるようです。どんどん勉強が進む時と、講義もうわの空の
  時・・・集中力は知性リズムによるものです。
  知性リズムに合わせて、勉強したり、頭を空っぽにするのも効率の良い勉強の仕方
  と言えます。
  また、契約書のサインなど、重要な判断を要する場合は、思考力が充分働く好調期
  にするほうが良いでしょう。

バイオリズムの見方について説明します。

23日周期の身体のリズムは、筋肉細胞や筋繊維を支配しているリズムです。
 体のコンディション、心理的エネルギー、攻撃性、仕事に対する意欲、進取性、
 抵抗力、自信、闘志、反抗力などに影響しています。
 高調期は、スポーツ選手が高記録を出す時期だったり、医師が患者の手術を行うのに
 適している時期と言えます。
 低調期は、次の高調期に備えてエネルギーを蓄積する時期として考えるといいです。
 オーバーワークを避けて、栄養や休息をたっぷりとるなどが望ましいです。
28日周期の感情のリズムは、情緒に関する交感神経を支配しているリズムです。
 感情・気分・陽気さ・機嫌・感受性・直感・想像力・表現力・協調性・芸術への関心
 などに影響します。 また、恋愛や結婚の相性にも影響します。
 高調期は、創造性を必要とする仕事には絶好の時期と言えます。
 低調期は、対人関係に気を配ることが望ましいです。自分の感情のリズムが判って
 いれば、感情をコントロールできるといえます。
33日周期の知性のリズムは、脳細胞の活動を支配しているリズムです。
 精神力・理解力・判断力・分析力・理性・論理的構成力・集中力・統合力・対話や
 文章執筆などに影響しています。
 高調期は、企画・計画を立案したり、集中的に勉強するのに最適な時期です。
 低調期は、資料を整理・分類したり、基礎調査を中心にして、知識を蓄える時期と
 考えるのがいいです。

要注意日について説明します。
各リズムがゼロと交なる日、つまりリズムがマイナスからプラス、プラスからマイナ
スへと変化する日を要注意日といいます。
この日は、リズムが急激にその性質を変えることから、心身状態が不安定となり、
潜在的な危険となることから、大きなミス・事故・生・病・死といった、生命に関わる
ような現象が、起こりやすくなります。
変化の方向のうち、+から−への注意日の方が危険度が高いといわれています。

要注意日には、事故や過失・腹立ち・放言・失言・憂鬱な気分、不安な心理・劣等感・
注意力の欠如・能率低下・反応力の低下・偏頭痛・発作・発熱・卒中の発作・余病の
併発・突然の器官変調などが目立って認められます。
特に要注意日が連続する期間は、慎重に行動したほうが良いようです。

しかし、要注意日がすべて危険なのではなく、その日を知ることにより、事故や過失を
犯す潜在的な可能性を持った日に対し、あらかじめ用心することができるため、これら
の現象を防ぐことができるようになるわけです。
バイオリズムを知ることは、“危険の可能性が存在する日”を“安全な日”に変える
ことと言ってもいいでしょう。

必要以上にバイオリズムに左右されるのではなく、あくまでも一つの指針として、
上手に活用してください。