葉脈標本を作ろう

(C)Two-Way/中学校/理科/植物/葉の観察             作成:鈴木勝浩(TOSS中学)
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葉脈標本を作ろう

考えてみよう
 「葉脈のはたらきってなんでしょうか?」

葉脈標本を作りながら考えていきましょう。答えはこのページの最後です。

用意するもの   水酸化ナトリウム・大型のビーカー(500mlまたは1000ml用)・わりばし・金網・三脚・マッチ 
           ガスバーナー・ピンセット・水・新聞紙・使い古しの歯ブラシ・食紅・シャーレ・小型のビーカー
           (50ml用)・葉(ヒイラギまたはヒイラギモクセイ)

 水酸化ナトリウムは,劇薬ですので,
・葉を煮るのは必ず学校の先生に扱ってもらってください。
・目に入ると失明する危険がありますので、先生は必ず保護めがねをかけて煮てください。 


まず、葉をやわらかくするために、水酸化ナトリウム水溶液を作り、その中で煮ます。
10%水酸化ナトリウム水溶液(50gの水酸化ナトリウム+450mlの水)
液が青汁のような状態になります。独特なにおいもしてきます。
このぐらいのビーカーですと、いっぺんに50枚ぐらいは葉を煮るのが可能です。

溶液が目の中に入らないように!
また、手などの皮膚にも触れないように!

10%の場合、溶液の沸騰がはじまってから5分煮続ければよいです。
それ以上、煮すぎないこと。葉は褐色になります。


煮たビーカーから別のビーカーの中に、はしで葉を移して水で洗います。

      
 煮る前の葉                    煮たあとの葉


歯ブラシを使って上下にたたlきます。そして葉肉をおとしていきます。
時々、水で洗いながら、ていねいに葉肉をおとしていきます。
写真は新聞紙の上でやっていますが、かたい机の上で直接歯ブラシで
葉をたたいた方が、よりうまくいきます。

上下にたたくことがこつです。


葉脈だけを残します。

              
             食紅の中に入れます         取り出して新聞紙にはさみます



できあがりです。
写真は台紙にセロハンテープではったものです。
ラミネートフイルムなどで封入するとよいでしょう。

*葉脈のはたらき
 ・葉の形を保ったり、支えたりしています。
 ・光合成でつくられた栄養分と根から吸収した水分の通り道で   す。(葉の道管と師管が葉脈です。) 

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この実験で使った水酸化ナトリウム水溶液は何度か使用できます。
なお、溶液を捨てる時は、酢や塩酸などで中和をしてください。