2007年3月5日

私が大学の時にお世話になったゼミの先生が今年喜寿を迎えられ、
そのお祝いが3月に東京であるとの連絡が来ました。

このH先生には大学1年の頃からお世話になりましたが、
4年の時には山中湖にある先生の別荘に「ゼミ合宿」と称して
遊びに行ったりしましたっけ。
(↑実際、ゼミ合宿では勉強ちょびっと、後は先生とテニスをしたりサイクリングに
行ったりして遊んでいましたが・・・)。
先生は退官後は他大学で法学を教えていたようですが、今は全ての公務から退いて
老後を楽しんでいらっしゃるご様子です。

思い起こせば卒業してから1度もお会いしてないし、ぜひぜひお祝いして差し上げたいところなのですが、
その為にはわざわざ東京まで行かなければならないし・・・と考えると
残念ながら今回は見送りになる可能性大です。

思えばH先生は学生に大変寛容(甘いとも言う)な先生でしたが、
私が通っていた大学では男性の先生は大概学生には甘かったように記憶しています。

その代わり、女性の先生はキビシイ先生が多かったですね。
中でもダントツに厳しかったのがフランス語のS先生でした。
先日遊びに来てくれた友達ともその話になったのですが、S先生のフランス語を
必須で取った学生は講義前日に必死になって予習をしなければならず、
講義中もビクビクしっぱなし、講義の1時間半は緊張の連続でした(←決して誇張ではありません)。

先生は予習を忘れた学生ややる気のない学生に対しては容赦がなく、泣かされたり
教室を追い出された学生は数知れず、出来の悪いクラスについてはクラスの8割近くの学生の単位を
D(不可)にしたこともありました。

私も当初はビクビクしながらも「どうして先生はこんなに厳しくするんだろう?」と思ったものですが、
講義自体は大変面白いので、結局3年になっても先生の講義を選択していました。
そんなS先生も既に退官され、今は静かに老後生活を送られているとのことですが、
S先生のいなくなった大学のフランス語講義はどうなっているんだろう?と思わずにはいられません。

ちなみに大学食堂の席を確保する際、置いておくものの定番と言えば「辞書」だと思っていた
私ですが、学食に置かれた辞書を見て他大学の学生が「辞書を持ち歩くなんて有り得ない」と
言ったそうです。オットに聞いてみたところ、「辞書を持ち歩いていた学生は少なかったと思う」とのこと。
エッ、他大学の学生は辞書なしでどうやって講義を乗り切っているの???ものすごくギモンです。

S先生は退官してしまったけれど、オットを含め他大学の学生に一度でいいから
S先生の講義を受けて欲しかったなぁ。そしたら講義の怖ろしさと辞書の重要性を痛感するかも・・・。。
辞書はまさに命綱でした。