通過列車のタブレット授受時にタブレットを受け取るタブレットキャッチャー。
西日本では通票閉塞区間を走る特急型気動車、急行型気動車、ディーゼル機関車にはほぼ全て装備されていました。
吹田のDD51や、山口線C571では今でも見ることができますね。
東日本の気動車はほぼ未装備で、機関助士が腕で受け取っていたようです。

珍しく実物の写真。

急行「砂丘」でタブレットキャッチャーがタブレットをキャッチしたところです。 駅はどこだったか覚えてないのですが、これ、美作河合ですかね。 「砂丘」は、鳥取鉄道部と津山鉄道部が受け持っており、津山の方はタブレットキャッチャー使用、鳥取は使わずに手で取っていました。

右に流れていくのがホームに設置される授け器。 すでに更新されており、白色ではなく亜鉛の無塗装のものになっていました。

美作河合駅場内信号機。 場内進行・通過進行です。

パーツ

カワマタ(KA-022) タブレットキャッチャー
ピース構成の洋白エッチングです。 約13両分で500円。丁寧なイラスト入り説明書付きで、読んでいて楽しいです。 DD51/DE10などのDL用の補強付きの台座も入っています。
やえもんデザイン(Y-088) タブレットキャッチャー
蒸気機関車用?のロストワックス製。
1両分、2個で500円。
一体成型なので、そのまま取り付けることができます。 すごいお値段ですが、お値段ならではの精密感。
レボリューションファクトリー(434) タブレットキャッチャー
洋白エッチングの2ピース構成。 14両分で350円です。
2ピース構成で、アームの受けが省略されていますが、その分車体に密着するので カワマタ製と比べると出っ張りがちょうどいい感じになりそうです。
私は、実はまだ使ったことがありません…。

カワマタ

台座、アーム、アーム受けの3ピースから構成される洋白エッチングのパーツです。 13両分で500円とお手頃価格なほか、DD51用の進行方向に合わせてひっくり返して使うタイプ(台座に補強のアングルがついてる)が 含まれています。 また、別のパーツセットだったかと思いますがキハ58・65用の前面張り出しタイプの台座も、あります。
キハ47に取り付けたものをサイドビューで。存在感抜群です。
エッチングなのでこの角度から見るとちょっと板っぽく見えてしまうのが難点ですね。
トミックスのキハ40はディテールが薄味なので、若干目立ちすぎかも。
今度はキハ58で、上から。存在感は抜群なのですが、オーバースケール気味ではあります。

これだけ張り出すので、ケースにそのまましまうと曲がってしまうことを危惧してケース側を加工しています。
トミックスのDD51に取り付けたアングルタイプのものです。
左側に進む進行方向のときの状態。
右に進む場合にはアーム押さえのあたりを中心に180度回転して、ドアにかかった状態になります。
キハ47を真正面から。
張り出し具合はこんなものだったような、もっと小さかったような…

やえもんデザイン

ロストワックスで構成された1ピース構成。 お値段にふさわしい精密感です。
ロストワックスなので、歪んでいたりバリがついているものがあり修正が必要。 台座にバリがついていると車体に密着せず浮いた感じになってしまうため、丁寧に取ったほうが良いです。
なぜか台座が後ろに長く、アーム全体にわたり台座がついてます。私は台座を切り取って台座の長さを短縮して使ってます。
横から。台座の後ろ側をカットし、飛び出したアームが乗務員ドアの手すりにかかる位置に取り付け。
余談ながらタブレット防護柵はキッチン製です。
キハ58を正面から。左がカワマタ、右はやえもんデザインです。
張り出し具合はやえもんデザインくらいな気もします。
上からです。 車体とアームの間はちゃんと抜けています。塗装が大変でした…。
こちらはキハ82。
全体を車体色で塗った後、アームに銀を入れます。車体取り付け後強めにスミ入れ。
アーム押さえあたりの雰囲気がまさに、でたまりません。