高速輸送の延伸により鮮魚輸送にもトラックが進出する中、 九州・中国地方から東京・大阪までを高速で輸送するために開発された高速貨車です。

空気ばね付きのTR203台車、CLEブレーキ(応荷重装置つき電磁自動空気ブレーキ)、空気管つき密着式自動連結器を装備し、 最高速度100km/hで下関 - 築地を約18時間で結びました。 従来の貨車との互換性を保ちつつ密着式自動連結器を装備。 高速走行を実現するために元空気ダメを引き通し、密着式自動連結器を活かして空気管つきとして解結を短時間で実現。 応荷重装置の荷重の検出をする空気ばねと、最初から一連のシステムとして開発されていて、当時の国鉄の思いを感じる車両です。

もっとも貨物輸送の衰退と複雑なシステムから、10000系としては後継の貨車は開発されず その後はコンテナ輸送に主軸が移行してゆくわけです。

KATOから発売されていましたが、トミックスからも2021年に発売されました。 ちょうどワキ10000をワキ8000に改造していたころ、すっかり10000系にはまってしまい買うことにしました。

レムフ10000

レムフ10000です。

ガーランドベンチレーターはPB6018で別パーツ化。屋根は艶消し銀色で塗装し落ち着かせています。
なぜか青15号で塗装されず成型色のままになってるデッキは、車掌室ともども青15号で塗装しています。 白で目立つ手すりはφ0.2の燐青銅線に別パーツ化しています。

車掌室側。東京行き・下関行きを両方やりたかったので、 KATOナックルカプラーを自作カプラーポケットと組み合わせてボディマウント化しています。 エアーホースは銀河のものに交換しようかとも思ったのですが、今回は製品の成型を活かしました。 元空気ダメ管のコックの白は目立ちます。

プラ板から自作したカプラーポケットです。 伸ばしランナーをたててかもめナックルを付けて、更にうえから蓋をしただけの構造。 レサ10000系はオーバーハングが短いのでこれで十分なようです。

もとのダミーカプラーのカプラー部を切り取り、自作カプラーと組み合わせています。 車掌室側・冷蔵室側の両方にこれを取り付け。

冷蔵室側です。 解放てこには黒を入れたのですが、ちょっとビミョーだったかも。

レサ10000

レサ10000。

「黒の印刷で表現」されている操車係用の手すりは別パーツ化しています。
しかし、これなんで塗装だったんでしょうかね…。
射出成型で表現できないわけはないと思いますし、 そのうえに黒を乗せることもできないわけないはずなので、単に金型に彫り忘れただけではと邪推してるのですが…。

あとはエナメル塗料でウォッシングしたうえ、黒・さび色で扉周りの汚れを表現します。

床下・台車はつや消し黒で塗装後、台車付近をさび色で、全体をダークアースで汚しました。 ステップと側ブレーキテコの白はなかなか目立ちます。

インレタは例によってRLFのものです。

手すりはφ0.25で穴あけ、#2000で黒の印刷を落としてから φ0.2燐青銅線を塗装したものを0.4mm浮かせて取り付けています。 塗膜の厚みで、接着しなくても位置決めできるくらいのちょうどいい感じになります。 裏側から瞬間接着剤で一応、固定してます。

レサ10000には車間短縮ナックルカプラーを使われる方が多いようですが、 今回はかもめナックルで車間短縮にトライしてみました。 カプラーポケットのやや後ろ側にφ0.8の伸ばしランナーを立てるのですが、 かもめナックルがあたるカプラーポケット内を切り欠いています。 かもめナックル側も背面を平らに切り取って使ってます。

とびうおの編成は、レサ10000が19両。ひたすら加工が続きます。 車両により汚し度合いは差をつけていて、一部の車両は超軽く汚して検査上がりっぽくしています。 現在加工済みが6両。まだまだ続きます…。

けん引機もKATOのEF66を買いまいした。 東海道筋の車両は購入してなかったのですが、かっこよさには負けます…。 はやくレサ10000を終わらせてEF66に取り掛からないといけません。