185系は首都圏で運用された特急型電車です。

1981年から製造された0番台(153系の置き換え用)につづき、 高崎線/東北線で使用されていた165系の置き換え用に1982年から製造されたのが200番台です。 同年6月からの新幹線大宮暫定開業の際に新幹線リレー号として運用されました。 1985年に新幹線が上野まで開業すると165系の急行を(特急格上げの上)全面的に置き換え、 新特急として上野と北関東の温泉地を結びました。

急行運用を徐々に置き換える必要があったことから0番台は153系との併結が可能となっており、併結用のジャンパを備えます。 200番台は165系との併結が可能となっており、編成中のグリーン車の位置を165系と揃えるまでの徹底ぶりでした。

1982年からのデビュー時に、特急としても「谷川」「白根」として併結で運用されており、 上野発9:15->水上 11:40 / 万座鹿沢口11:40 のダイヤで、 越後湯沢までの延長運転も頻繁に行われていました。
新特急になると、「白根」は急行の名称だった「草津」に改名され、 谷川1号/草津1号は上野7:11のダイヤとなりました。

転換クロスシート(リクライニングではない)で関西では新快速として運用されている117系と同じ設備、 速度は急行並み、料金は特急と利用者/鉄道ファンからはけちょんけちょんに言われてましたね…。

先日トミックスから発売されたもの。 0番台・JR時代はスルーしており本命は200番台国鉄色でした。 相変わらずのトミックステイスト(できはよいのだけれどいろいろいじらないといけない)なので、 いろいろいじりました。 新特急になる前のL特急「谷川」「白根」の時代、165系との併結装備は外された時代として仕上げました。

車体の加工

正面から編成で。かっこいいです。 デフォルメしまくってるKATO、いろいろエラーがあるマイクロエース、(古風なトミックス)な状態から ハイグレードで決定版といわれつつ発売されました。 実車そのまんまな前面が素敵です。

いつも通りといえばいつも通りなのですが。加工箇所です。

  • 屋根をダークグレー(自家調色)/ねずみ色1号で塗装。
  • 信号炎管は白とグレーで塗り分け。
  • 車体の反りをお湯で修正。
  • ジャンパケーブル、特急マークなど色入れ。

窓まわりは車体色になってる断面を銀色/金色(サロ)で塗装しました。 普通車の銀はいいとして、グリーン車の金色(レモンゴールド、らしいですね)が困ります。 ガイアのスターブライトブラスをベースに適当に調色したやつを塗りました。 当初そのまま塗ったのですがてかってしまい、慌てて修正したという。 白やらフラットベースやらクリアオレンジやらいろいろ入れた気がしますが、覚えてない…。

これまたいつものことなのですが、クリアパーツと車体の寸法ずれがあり 車端部で窓にうまく入りません…。 乗務員室のものは我慢ができなくなって切り離しました。 上側はプラ片で押さえてあり、ここを押さえると下側は床板パーツで押さえられて固定されます。 モハの扉とかも気になるのですが、こちらは切り離してしまうと接着が必要になるためやってません。

屋根・パンタグラフまわり

屋根は自家調色のダークグレーと、ねずみ色1号で塗り分けました。 185系200番台は、最初の63両(7両1ユニットなので最初の9編成。クハ185-200だと201-209になりますね)は 鋼製キセのAU75Cを搭載してるのですが、その後の49両はステンレスキセのAU75Gを搭載しています。
というのを塗装してナンバーをつけてから知ってしまい慌てて分売パーツを買いました…。

左側がクハ185-206(AU75C装備)、右側がクハ185-214(AU75G装備)です。

分売パーツにしぶいトミックスですがAU75Gは潤沢に供給されておりあっさり手に入ります。 問題はサロ185のAU71のほうで、こちらはパーツが手に入らないし、そもそも型式もよくわからん… 諦めてAU71を銀色に塗装したものにしています。

パンタグラフ周り。 バネにカバーがついたPS16Jは117系と同じですが、台座周りはトミックスのほうがよいですね。 KATOは保守性優先でばねカバーがフレームまで届いてないですし。 一方でフレームのほうはトミックスはプレス抜きがややごっつい感じ。

ねずみ色1号で塗装し、碍子を白、摺板をシルバーと銅色で塗り分けます。 今回は更に配線に色入れしてみました。 かっこよくはなるものの、一体成型で表現された側面の色入れが安定せず…どうしてもカチッとした仕上がりになりません。 ちゃんとやるなら配管の別体化が必要ですね。

ヘッドマークまわり

ヘッドマークは印刷されたものが付属しているのですが 表面に塩ビの板(GMの客車キットの窓ガラス)を貼り付けてやや奥まった感じを表現してみました。
ピタサボを入れてフレームの奥にヘッドマークをシールで貼る表現が流行りのようですが、 それだとやや奥まりすぎかなーと思ったので。

あ、この写真の乗務員扉、運転室扉のガラスは修正前です。このくらい凹んでました。

塩ビシートはスーパーXで貼り付けています。 製品まんまだと印刷されたでこぼこが見えてしまうのですが、それがきえてガラスの奥にある感じになりました。

写真は、リレー号のヘッドマークで試作したときの比較です。 左が製品まんま、右が塩ビの板を貼り付けたものです。 このパーツの後ろ側をちょっと詰めてから取り付けています。

ヘッドライトまわり

ヘッドライト周りです。 製品は白色LEDがヘッドマークと運行番号表示灯のすぐ後ろにあり、 ヘッドマークとヘッドライトの明るさのバランスが逆…。

というのを修正してヘッドライトが明るく光るようにしました。 列車番号表示は光るか光らないかくらいまで減光しています。

ライトユニットの改造。ヘッドライトとテールライトをいじってるので、 合計4個のチップLEDを使ってます。 元のLEDのランドを活かせるので、加工は意外と簡単です。

標記まわり

標記周りです。 車体番号はサザンライツ、緑色の各種標記はトレジャータウンのものです。 トレジャータウンのものは柔らかくこするとはげるというか流れるというか…ですが、クリア塗装はやらない主義なので 丁寧に扱うことにしています。

方向幕はジオマトリックス、号車番号とサボは自作です。 ちょっと流れたように見えるのはピンボケではなくこんなもの。
愛用していたキヤノンの9600dpiのプリンタがお亡くなりになり…、4800dpiのもので印刷してるので やっぱり分解能がいまいちになったような…。 とはいえインレタなども試したのですがお手軽さには負け、今回もプリンタでやることにしました。

乗務員扉まわりドアの点検蓋は写真を見ているうちに汚したくなり(あるある)、軽くスミ入れしています。 そういえば緑帯が乗務員室扉の前後で派手に切れてる(トミックス、マージン取りすぎ…)、のは、 緑色で足してあります。

形式写真


クハ185-200。
上が206で白根、下が214で谷川にしました。 「万座鹿沢口」「越後湯沢」 はどっちも文字数が多いので遠目に見ると差がわからないですね…。 水上にしておけばよかったかな…。 とはいえクーラーの違いだけなんですが…。


サロ185-200
サロ185のAU71はステンレスシルバーを吹いてお茶を濁してるやつです。