リニア彗星 C/2002T7

  2002年に発見されたこの彗星は、2004年初夏に肉眼でも見えるほど明るくなるといわれています。この姿を紹介していきます。詳しい位置や明るさは、アストロア−ツをご覧ください。
 

2004年6月14日 20時35分〜20時52分までの間に2分露出を4枚合成
 
PENTAX*istD+PENTAX75SDHF+レデュサ− 360mmF4.8 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  いつもより拡大してみました。135mmレンズを360mmに拡大したのと同じで、約3倍ほどです。右上の彗星のコマから、左下に向け淡い尾が細く長く伸びています。大変淡いのですが、かなり伸びているようです。しかし、高度が低くなり詳しい様子が分かりません。透明度が前日に比べ少し落ちましたが、梅雨の間としては大変いい天気でした。

2004年6月13日 20時51分〜21時01分の間に1分露出4枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8→F3.2 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  明るさは暗くなりましたが、尾は写りやすくなりました。双眼鏡でも淡い姿とかすかな尾が見えました。この日は、透明度がたいへん良かったので見えたのかもしれません。しかし、高度が低くなり見にくくなってきました。もうそろそろ見ごろも終わりです。

2004年6月4日 20時26分〜38分の間に1.5分露出4枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8→F3.2 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  やっと月明かりがなくなり、左下へ向かう尾が写るようになりました。ただ、透明度が悪く、コントラストがあまりよくありません。撮影した時間は、まだ夕焼けがかすかに残っていたのですが、高度が低くなる前に撮影しました。

2004年6月3日 20時25分〜35分の間に1分露出4枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8→F3.2 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  東の空の満月と薄明の中、7x42双眼鏡でも見えました。ただなんとなく中央の明るさが落ちたような気がしました。少し低空のもやが影響したのかもしれません。明日以降は、月明かりの影響もほとんどなくなります。

2004年6月1日 20時26分〜32分の間に1分露出3枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8→F3.2 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  東の空に満月近くの月がある中、7x42双眼鏡でも見えました。明るさはまだ4等くらいでしょう。左下に向かって淡い尾が見えています。幅広くなっていることから、ダストの尾なのでしょうか?月明かりがなくなるともっと詳しく分かるでしょう。

2004年5月27日 20時19分〜33分の間に40秒露出8枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8→F3.2 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  5/25に比べ、高度が高くなりました。上弦の月明かりの中、7x42双眼鏡でも何とか見えました。明るさは4等くらいでしょう。右上にある緑色のコマは良く分かりますが、尾はほとんど見えません。見ようによっては左下に伸びているような、いないような?どうもダストがほとんどないようで、イオンの尾がかすかに伸びている感じがします。これからさらに高度が高くなりますが、月明かりの影響が大きくなり、しばらく見にくい状態が続きます。

2004年5月25日 20時13分〜13秒露出
 PENTAX*istD+FA43mmF1.9→F2.2 RAW形式 ISO800
3x3ビニング(1/3にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、中心部を一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  やっと再び見えてきました。矢印の先の青緑色の天体です。しかし、明るさは4等くらいでしょうか?低空のため良く分かりません。またこの状態では、尾も当然不明です。これから高度が高くなるものの、月明かりあるので、どの程度姿が見えるのでしょうか?あまり期待しないで、見守りましょう。

2004年4月25日 4時22分〜27分までの間に30秒露出を4枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、コントラスト調整、色調調整、一部トリミング
 松山市内 自宅にて撮影
  昨日より若干条件が良くなりました。少し時間を延ばして、30秒の4コマ合成です。ただ、彗星の真下方向に、街灯があるためかぶりがひどくなっています。
  見ようによっては、右上方向に尾があるような感じがしますが、はっきりしません。やはり自宅での撮影は限界のようです。なお画像の下が地平線方向です。

2004年4月24日 4時28分〜31分までの間に15秒露出を4枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
3x3ビニング(1/3にサイズダウン)後、一部トリミング
 松山市内 自宅にて撮影
  明け方に見え出しました。しかし、ピンボケの画像です。(~_~)自宅からの画像で、東の方向は松山市内中心部になり、条件は悪いところです。明るさは5等くらいでしょうか、7x42の双眼鏡では見ることができませんでした。また、低空のため詳しい様子は分かりません。もっといい条件なら変わるのかもしれません。なお、黄色の文字は星の明るさです。4.0は4.0等星ということです。また、矢印の先の緑色の天体がリニア彗星です。なお画像の下が地平線方向です。

2004年2月18日 19時09分〜3分露出
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市谷上山にて撮影
 春のようにどんよりした天気で、透明度が悪くなりました。また高度も低くなり撮影できる時間があまりありません。このため、1コマのみの撮影で、これ以降急速にもやの中に隠れていきました。
 ということで、彗星が小さく見えますが、はたして減光したかどうかははっきりしません。これからはあまりいい画像が得られないでしょう。


2004年2月16日 19時08分〜23分までの間に撮影した4分露出と3分露出を2枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予郡中山町松森城森林公園にて撮影
 高度が低くなり、条件が少し悪くなってきました。また、地球からわずかに遠ざかり、あまり変化も見られません。2/10に比べ、星が少しにじんだようになっていますが、少しピントが悪かったようです。

2004年2月12日 19時02分〜15分までの間に撮影した3分露出を2枚合成
 PENTAX*istD+PENTAX75SDH+リアコン 360mmF4.8 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  いつもと違い、360mmF4.8で、おおよそ3倍のサイズになります。もっと大きく写るはずだったのですが、透明度が悪く、それほどはっきりしません。また温度が少し上昇し、かつカメラの温度が外気になじませる時間がなく、かなりざらついた感じです。
 尾は、バックにこみながら左上に伸びています。条件がよければかなり伸びているのでしょう。

2004年2月10日 19時02分〜17分までの間に撮影した4分露出を2枚合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  やっと快晴に恵まれました。4cm7倍の双眼鏡でも存在がわかり、かすかに尾の方向が分かりました。画像では、左上に細長い尾が分かります。おたまじゃくしのようです。
 下の画像と彗星の位置が余り変化がないので、明るさがよく分かります。7等台の明るさのようです。最近は太陽に近づいたのですが、地球から遠くなり、明るさは停滞気味のようです。

2004年2月8日 18時49分〜2分露出
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  約2週間ぶりに撮影しました。中央少し左上の緑色の天体が、リニア彗星です。この日は、薄雲がかかり薄明も残っていたので、露出時間も短く、あまり参考にならないかもしれません。
  黄色の文字が星の明るさです。2.8は2.8等星となります。これを基準に、彗星の姿は別として、星の明るさと比べてみると、それほど明るくありません。どうみても7.5等以下のような気がします。ただ、星雲状の彗星の明るさは、雲があると暗くなるので、もしかしたらもう少し明るいのでしょうか。

2004年1月24日 18時47分〜50分の間で1分露出と30秒露出2コマ合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 北条市北条公園にて撮影
  雲が多く露出がかけられませんでした。このため詳しくは分かりませんが、緑色の彗星特有の色が目立ちます。明るさは、7等台になっているようです。これから月明かりのためしばらく満足に撮影できません。2週間ほど後になると詳しい画像が得られるでしょう。

2004年1月17日 19時07分〜23分の間で4分露出と2.5分露出2コマ合成
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400 
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  快晴に恵まれ、2コマの画像を合成することができました。2日前に比べると条件がよく左に伸びる尾がよく分かります。また中心のコマの部分が明るく見えています。少しコントラストを高めに処理したため、バックがざらついています。
  なお撮影場所は、伊予市の南部の海岸で、西方向は暗いのですが、それほど真っ暗ではありません。といってもこの日は、黄道光が見えていました。

2004年1月15日 18時49分〜2分露出
 PENTAX*istD+FA135mmF2.8開放 RAW形式 ISO400 感度+1で現像
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、中心部を1500x1000から一部トリミング
 伊予市森海岸にて撮影
  中央の緑色の天体が、リニア彗星です。かすかに左側へ細長く尾が見えています。オリジナルでは逆方向にも突起物のようなものも見えていました。明るさは8等台のようです。
  同じスケ−ルで撮影した12/2211/22と画像と比べると明るくなっているのが分かります。これからしばらく夕方の空に見えますので、どんな変化をしていくか楽しみです。とりあえず同じスケ−ルで撮影していく予定です。

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