より柔らかな光を求めて |
||
ハンドクラフターへの道(その2) ソフトボックスがついに完成!
|
ソフトボックス完成品 |
自分が納得できるソフト(ディフューズ)ボックスを作ろうと思い立ってから、2ヶ月余り。 暇を見つけては、ホームセンター通いしながら、ああでもないこうでもないと、試行錯誤しつつ取り組んできたわけですが、 やっと、満足できるものが完成しました。 使用材料については、試作当初からのディフューズ用アクリル板とボックスサイド用ポリプロピレン板を除いて、 見栄え、品質等を考慮し、新たに見つけた材料を使用することになりました。(ホームセンター通いも無駄ではなかった!?) サイズについても、ディフューズ面の大きさは当初の18×13センチは変えていませんが、発光角をより広角にするため 新たに設計しなおし、35mmレンズ焦点距離換算で30〜35mm程度から、完成品はほぼ24mm程度に広げました。 また、各メーカーストロボの発光口のサイズを調査し、汎用的に対応できるようにした結果、サイド面の形状も変更する必要が ありました。設計変更後はサイドの各合わせ面の隙間が少なくなり、見栄えも良くなりました。 結果として、我が愛用ストロボに取り付けた場合にも、試作第1号に比べぜ〜んぜ〜んカッコ良くなりました。(^^) 試作から完成までの経過については、 「ハンドクラフターへの道(その1) クリップオンストロボ用のソフトボックスを作る」も見てくださいね。 |
愛用ストロボ取付例(SUNPAK auto36SR) なかなかカッコいいでしょ! |
上の画像をご覧いただければ、ボックスサイドラインがストロボ発光口にうまくフィットしているのがお判りいただけると思います。 各メーカーの大容量クリップオン型ストロボの発光口の実測サイズは以下のとおりです。(ヨドバシ様ありがとう!) |
メーカー機種 | 横サイズ(mm) | 縦サイズ(mm) |
---|---|---|
キャノン550EX | 75 | 43 |
キャノン420EX | 65 | 35 |
ニコンSB800 | 63 | 40 |
ミノルタ5600HS | 69 | 42 |
ペンタックスAF500FTZ | 70 | 42 |
サンパックauto36SR | 64 | 38 |
完成品の適用機種ですが、上記に掲載したストロボには問題なく使用できると思います。 掲載画像の取付例では、ストロボ発光口に取り付ける両面マジックテープを2周巻きにしてボックスがよりフィットするように しました。 現在、私の愛機が10Dということもあり、あのデカイ550EX(これからだと580EXかな!でも値段が・・・)を入手した場合でも、 調整なしで使用できるようボックスサイド面を設計してあります。 また、上記のストロボ以外でも発光口のサイズが小さい場合は両面マジックテープの巻き数である程度調整が出来ますし、大きい場合でも サイド面の隙間がほんの少し生じるだけで、効果そのものは変わらないと思います。 肝心のディフューズ効果のほうも、試作段階で確認済みで、非常にいい感じで柔らかくなります。(^^) テスト画像はこちらをご覧ください。 このソフトボックス使用時の光量ロスは、フラッシュメーター計測で1段と2/3のマイナスでした。 私は、約2段ロスということで使用していますが、問題なく使用できています。 ソフトボックス自体の重さは、実測70グラムしかありませんので、ストロボにもカメラにも負荷をかけることなく使用できます。 もう一つのメリット、 それは、発光面が前進することで、大口径レンズ、大型フードなどを使用した場合でもケラレが生じません。 これって、結構嬉しいですよね。 後々に画面ギリギリに写るケラレを見つけたときにはガックリします。 大体以上で、このソフトボックスの良さを理解していただけましたでしょうか。 ・・・オッケー牧場? ■このソフトボックスを生かすコンポーネントを考える ソフトボックスが完成したことで、次に私が考えたのは、効果をより高めいかに使い易くするかという事でした。 クリップオンで使用しても十分その効果を享受出来るのですが、より効果を高めるには縦・横撮影において発光面中心が出来るだけ レンズ中心線上でかつ距離が短く、出来れば発光面も縦長が望ましい。 その条件を満たせば、よりソフトで影が出にくいライティングが可能になります。 ポートレート、商品撮影などには強力なツールとなってくれる訳ですよね。 その条件をクリアするべく、いくつかのコンポーネントを考えてみました。 |
<縦位置撮影が中心の場合のコンポーネント> |
縦位置シャッターボタン付きバッテリーパックの装着しないカメラでは無理ですね。また、その場合でもこのコンポ
の場合は縦位置撮影専用となります。レンズ中心線にピッタリ合わせるのは無理かも。シンプルなのが取り柄かな。 |
上のコンポに比べ、バッテリーパックの装着有り無しに係わらず、ブラケット調整でレンズ中心線にピッタリ合わせることが出来
ますね。もっとレンズに発光中心を近づけることが可能ですが、横位置撮影が可能な様に間隔をあけ、手が入る隙間を作っています。
|
<横位置撮影が中心の場合のコンポーネント> |
上記2例のコンポに使用したブラケットを組み合わせて使っています。各ブラケット調整でバッテリーパックの装着有り無しに係わらず、
レンズ中心線にピッタリ合わせることが出来ますし、レンズに発光中心を近づけることも可能です。縦位置撮影も無理なく出来ます。
画像では、強度がなさそうに見えますが、各ネジをしっかり締めると思いのほか強度があり、撮影時でも移動時でもブラケットを保持
することでより安定しました。このコンポはお勧めです。 |
10D愛用の私のお勧めコンポです。上のコンポのブラケットを反対側に取り付けただけですが、上で挙げた利点に加えコンポ全体の
大きさがよりスリムになります。また、強度的にも見た目が安心ですよね。ただ、手の大きさが小さい女性などは、横位置撮影時に
グリップするのがチョッと苦しいかもしれません。
|
補足ですが、上記に掲載した各コンポーネントは、ブラケットを調整することで、ストロボ本体をある程度前後させることも可能ですから、 広角、望遠などレンズ長が変化しても、レンズ前面近くに発光面が来るよう調整できますし、前部に移動することで発光面をレンズに 近づけても、ケラレが発生しにくくなります。 以上が、私の使用レポートですが、 実は今、チョコッと作っては印刷して・・・「こんなんじゃダメ〜」・・・なんて遊んでいる事があります。 それは、このソフトボックスに貼るシールなんです。 コンポを組み立てて色々撮っている時に、ふとボックスを見ると、なぁ〜んもない黒いボックス。(当たり前ですよね(^^) チョコッとシールでも貼ってみようと、思い立ったのが運の尽き。 印刷したものを貼っては剥がしの泥沼にはまっています。・・・トホホ。 何とか、カッコいい物が出来ますように・・・。 次のレポートをお楽しみに・・・ではまたね。 |
「ハンドクラフターへの道(その3)」に進む 「ハンドクラフターへの道(その1)」に戻る |