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Excel孫の手−97


	

「アルバイト出勤一覧表-1」

 Q.知り合いのやっている居酒屋の親父から、難問を貰ってしまいました。  A.おっ、ついに副業開始。エクセルの実力もそこまでアップしましたか。  Q.冷やかさないでくださいよ。    いやー、安請け合いしちゃっんたんです。  A.簡単簡単と思ったら、実は・・・のパターンですね。  Q.そうなんですよ。アルバイトが10人くらいいるお店なので、日毎に    誰が何時に出てきて何時に帰るとか、時間帯毎に何人のアルバイトが    いるか、一目で分かるような表が欲しいと言われて、まかせてと言っ    てしまったんです。    どうせ、表にしてくれるんなら、出勤時間のカウントと集計機能も付    けてくれと言うことになってしまったんです。  A.その店って、あの昼定食が人気で夜は銘酒揃いのお店でしょう?    ということは、仕込みから閉店まで随分営業時間が長いですよね。    アルバイトも早番から遅番まで、管理することが必要になりますね。  Q.知っていて貰えたなら、話は早いです。    つまり、こんな形で管理したいんです。
 
 A.こういった要求がはっきりしていそうで、意外にあとからこの機能を
   追加してくれ等と言うことが出てきそうな場合は、事前のツメが大事
   なんですね。
   つまり、「10人くらいのアルバイト」ということは、入れ替わり立
   ち替わりで出勤してくるだけでなく、辞めたり新しく入ってきたりと、
   出入りも考える必要があるんです。
   エクセルのような表計算では、1行単位で一人を扱うのが最も明確で、
   二人以上を1行で管理するとなると、関数が物凄くたいへんなことに
   なります。

 Q.ということは、アルバイトの出勤可能者数プラス若干名分を加味して
   設計しておくことが必要なんですね。

 A.そういうことです。
   もう一つ、大事なことがあります。
   何時から何時という表現を表にするときに、落とし穴が待っています。
   今回の場合は、30分単位で管理することになっています。17時半ま
   で勤務するときに、表にはどこまで色を付けますか。

 Q.17:30迄を塗れば、あっ、これだと18時まで勤務することになっ
   てしまうのか。

 A.分かりましたね、終了時刻の一つ前までが、色を塗る場所になるんです。

 Q.ところで色を塗るという作業は、とても原始的ですよね。
   これを自動化するするためには、「条件付き書式」を使うのだと思いま
   すが、色を塗れただけでは、時間帯毎の出勤者数をカウントできません。

 A.そうですね、実際にもう試したんですね。

 Q.チャレンジ敢え無く敗退ッていうやつです。

 A.これくらいのレベルになると、実際に試してみないことには、答えを教
   えて貰っただけでは理解が進みません。チャレンジ精神に乾杯。

 Q.で、実際に時間帯毎に人数をカウントするためには、該当する時間帯に
   カウント可能なデータを入れてあげる必要が有るわけですよね。
   これは、関数で実現できそうなんですが。

 A.良いところに肉薄しています。努力している成果が現れていますね。
   纏めましょう。先ず、出勤時間帯という発想なので、何時までの表示は、
   30分前のセルまで塗られることになります。
   出勤可能者数は、実際の人数に加えて、出入りを予想して多めに用意し
   ておく。そして、時間帯毎の出勤者数を求めるために、出勤時間帯毎の
   セルに、カウント可能なデータを関数を使用して表示するの三つが要点
   ですね。

   では、次回では、実際に作業していきましょう。



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